マイケル
クレハ「いやいや、どうやってもバイト代に合わないって。ん…?」
その瞬間怪しい陣旋風がひときわ強まっていく。
旋風はもはや空気の壁となり、青い電子的なスパークが発生。
徐々に緑の人影が浮かんでくる。
そして…風の収束と共に、マイケル・ジャクソンの静止ポーズで現れたのは。
水色…いやちょっと緑寄りのドラエモンカラーの
怪しいサイボーグ女だった。
手にはだいぶ匂うケータリングの袋を持っている。
ランラン「‥‥‥」
クレハとタマキ「‥‥‥」
タマキ「こ…これは高位召喚魔法??まさか俺が口にしただけ…で? 」
クレハ「わーったわーった。」
しばらくマイケルポーズを堪能しているランラン。
だが、まだ動かない。
クレハ「このガチボーグ怖いんだけど。」
少し警戒したぬるたろ「きゅる?るーるる?」
アパートの大家「!!」(端末を何やら操作しようとするが、
何故か端末がフリーズして動かなくなっている)
クレハ「もしもーし?生きてるか~?」
クレハがランランの顔の前で手を振った瞬間。その手を素早く掴まれる!!
クレハ「ヒイ!」
やがてランランの口元がゆっくりと歪み、小刻みに頭を震るわせつつ
重い口を開く。
「いやー転移はきついねー‥‥アヨ~。あんのバカ魔女はどこ~?
あんたたち友達か~?」
クレハ「シ…シキすか?アイツは逃げました。ちょっと場所はわかりません~。」
言いながら手を振りほどく。
タマキ(黙って頷く。)
ランラン「そっかー。ところでお前たち腹減ったか~?
代わりに食うか~?」
ランランがぞんざいにビニール袋を二人の前に突き出す。
クレハ「あ。ハイ。でもちょっと多いかな~…。食欲があんまり…。」
ランラン「なら冷やしてやるか~。ちょっと待てな~?」
ランランが背中から左手でスプレー形状の小さな装置を取り出す。
スプレーの噴射ボタンを押すと 徐々に周囲が涼しくなっていく。
ランラン「あいつがまじで顔出さねいからこっちから来てやったよー。
約束はちゃんと守らないとねー。とりあえず連れてくるよー。」
更におもむろに右腕にくくりつけてある、怪しい装置の大き目ボタンを押す
(ピコ)
シキが風を纏い、青いスパークと共に瞬時に現れる。
呆けた顔のシキ「え?‥は?」
ぬるたろ「きゅうううう…」
怒りのぬるたろがシキの顔を覆うように飛び掛かる
シキ「ぼ」呼吸できなくなりもごもごするシキ…。
そのままぬるたろに押し倒される。
クレハ「いいぞ~もっとやれ~。」
アパートの大家「♪」
タマキ「す…すごい。チートすぎる。」
ランラン「お手の物ネー。さてお前たち何してるか~?」
ランランは半壊したアパートと大八車と3人と1匹を交互にみる。
「ハア…引越しかね?」
クレハ「うぃっすー。だるいっすー。」
ランラン「まあいいから飯食え。話はそれからダヨ。
そこのちびハゲおっさんも食え!」
大家「ヒイイ」
ランランに捕まった大家もしぶしぶ連行され…。
夕暮れの中、かなり微妙な会食風景が現出する。
(続く)




