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茶会ダイブにて候(前編) アサクラチヨメ

チヨメは少しうつむきながら、掠れた声で言った。

「シキちゃん……さっきはほんとにごめんなさい。

いきなりあんなことになるなんて……私、目をなるべく合わせないように、

目隠しをするね。」


彼女は自分の黒い布を手に取り、ゆっくりと目を覆おうとする。

「いや、いいよ。気にすんな。」


シキは軽く手を振って笑ってみせた。

無理に明るく振る舞っているのが自分でもわかったが、できるだけ

チヨメに気を遣わせたくなかった。

「ほら、いつも通りでいいって。変に縮こまられると、

こっちが居心地悪いし。」


そう言いながら、シキはなるべくチヨメの視線を避けるように

体を少し斜めに構えた。

そんなシキの気遣いを見て、ヤマトも隣で申し訳なさそうな顔をしていた。

肩を少し落とし、口を固く結んで、言葉を探している様子だ。

チヨメは目隠しを途中で止めて、指先を小さく震わせながら、

「……本当に、いいの?」と、もう一度確認するように小さく呟いた。


世界的に有数のメガコーポ:アサクラの御曹司ヤマトから

妹のチヨメが幼少期からこの施設にアノマリーとして収容されている事実。

他人に害意など抱かないとても優しい妹であることなど

ちょっと悲しい状況を打ち明けられた。


アノマリーについては…。知ってのとおりAUN統治下では違法とされている。

遺伝的なもの…。も多少あるかもしれないが人間、ぬいぐるみ、クルマ、

空間が何なら突然アノマリーを発現させることだってある。。


難病みたいな確率で可能性としてはそんなにないが、とにかく運ゲーってやつだ。


ちょっとした事件でもやらかそうものなら対アノマリーユニットを送られて

即座に殲滅される。

挿絵(By みてみん)

AUN First Ops(対アノマリー部隊) Name:霊九



政府登録すれば何とかなる場合もあるが基本的にはロクなことにならねえ。。

チヨメほどの甚大な影響力があれば当然AUNがだまっちゃいねえ。

メガコープの影響力、政治力で彼女の命が持っているのが現実だろうな。


――さっきチヨメの能力ぶっぱをお茶会前に食らったあと。。

ヤマトがあたしとチョビにパッチを手渡した。おでこにシールみたいに貼ってみたが、

チヨメの能力の影響をある程度遮断する効果があるらしい。


(つづく)



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