やばキツ展開とアサクラ社 (後編) 出会って7秒で即○○
これまでのお話♡:おっさんの依頼でガジェット運びのランナーを
引き受けちまったあたし。
旧足立区の屋台から六本木の軍需企業ASAKURAまでのデスロード中、
スナイル教徒に追跡され、絶対絶命の中、ニュー新橋ビル跡の屋上に落下した。
変態スナイル教徒共は、ぽっと出のおっさんアシスタントの赤毛クソ女、
チョビがたった今一掃しやがったーーーー。
スナイル教徒の蒸発した紫煙がまだ夜空に残る中、チョビがサッと
背を向けて立ち去ろうとした。
シキ(這いながら慌てて)「おい待てこら! てめーに言いたいことが
山ほどまだ——」
その瞬間、チョビがクルッと振り返り、
右手を上げてピースサインを作った。
シキ(顔を両手で全力で覆い隠しながらガチビビり)
「うわああああ!! やめろおおお!!ピースすんじゃねえ!!
お嬢様に戻っちまう!!!」
チョビ(無表情のままピースをやめ、淡々と):
「……フェイントだよ。反応が可愛いからつい。」
シキ(まだ顔を半分隠したまま)
「可愛いじゃねえよ!! トラウマなんだよ!!」
チョビはため息をつきながら、指先でシキの頭部に埋め込まれている
ミルスペックサイバネにリアルタイムマッピングデータを高速転送した。
六本木周辺のリアルタイム軍警車両配置、逃走経路、盲点が
一瞬でシキの視界にオーバーレイされる。
チョビ(クールに手を軽く振って)
「これで軍警は振り切れるはずだ。じゃあ——にゃー♡」
シキ「にゃー♡じゃねえよ!!あたしのチャリぶっ壊れてるだろうが!
待てまだ話が——」
その言葉が終わる前に——ガガガガガガ……!低空から重低音が響き、
AUN軍警察の武装AV(Armored Vehicle)が前方に4機、
続けて頭上に3機が急接近。直ちに多数の飛行ドローンの群れを展開。
強烈なサーチライトがシキとチョビを照らすと同時に陸上に無数のアンカーを射出。
突き刺さったアンカーが変形し、たちまち地上型武装ロボットに包囲された。
シキ「おいおい…軍警の手際。。。7秒で全部やんなよ。。」
図太い声の大音量アナウンスが夜空に響き渡った。
【AUN軍警察】
「こちらは軍警察だ。抵抗をやめて即時投降せよ。繰り返す。
即時投降せよ。非協力的な場合、直ちに致死制圧に移行する。」
チョビ(肩を軽くすくめて、呆れたように):
「……やれやれ。君の市街地でのくだらない追跡劇、更にロケット攻撃は
まずかったかな?
なかなかどうして…軍警のハッカーも侮れないね。
さっき渡したデータは一部が既に偽装されているようだ。
君の不運さと下品な物言いに構っているから、こうなるんだよ。」
シキ(這ったまま毒づく):
「は? お前のせいだろ全部!!」
両者とも臨戦態勢に入ったその瞬間——ドオオオオオオン!!
シキ達がいる屋上というかシキの上に巨大な黒い影が落下。激突する直前、
背中と両脚のブースターが軽く噴射。
地面に激突した衝撃でシキの周囲のコンクリートが更にヒビ割れ、
大量の粉塵が舞い上がる。
シキ「っ!!!!!!」
次の瞬間―― 夜空を切り裂くような低く重い機械音が響き渡った。
ヴゥウウウゥゥゥン……!
全身の強化装甲が街灯とネオンを反射し、禍々しい黒と赤の輝きを放っていた。
舞い上がる粉塵とガスの中で、やつはゆっくりと立ち上がった。
二メートルを超える巨躯が、街の喧騒を一瞬で飲み込むような圧力を放っている。
赤く光る光学センサーが、這いつくばるシキとチョビを捉えた。
「――うまそうなメス肉が、いるじゃねえか」
低く歪んだ合成音声が、笑うように響いた。ゆっくりと立ち上がったのは、
ASAKURAの殺戮マシーン…。亜駄夢三島だった。
周囲の軍警が混乱しつつも冷静に状況の悪化に対応した。
AVの全武器システムを追加展開する音が周囲に響く。
猫スーツの中のチョビの目が一瞬でハートになり、鼻血を吹く♡
粘液と埃まみれのシキ(死んだ目で)
「……はあ。最悪タイミングで最強やばいのが来た……」




