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帝国のつくり方  作者: ムックk
開拓編
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17/61

17話   新天地

 宇宙船の艦橋にて俺たちは、モニターに表示されている地図を見ていた。

 地図の内容は、この星系の地図だ。

 

 「どっちにします?」


 カリウスが地図を見ながら口を開く。

 俺たちは、どこの星に降りたつかを考えていた。

 この星系にある惑星は、俺たちが脱出してきた惑星を含めて三つだ。

 他二つの惑星を簡単に紹介すると、こんな感じだ。

 一つ目、星全体が砂漠でおおわれている、人間が住んでいる痕跡なし、大気がある。

 二つ目、星全体が岩におおわれている、平均気温八十度、人間が住んでいる痕跡なし。


 カリウスが「どっちにします?」と言っているが、俺はもちろん決めている。

 俺は前者にしようとカリウスに言おうとした。

 だが、さすがはカリウス。

 俺が口を開こうとする前に、カリウスがこう言った。


 「砂漠の惑星ですよね?」


 さすがはカリウス、素晴らしい洞察力を持っているものだ。

 改めて、よい相棒がいるなと認識させられつつ俺は口を開く。


 「ああ!」


 俺がそう言うと、カリウスは早速なれた手付きで座標を入力していく。

 俺は、作業の邪魔にならないようにカリウスを見守るしかなかった。




 カリウスの話では、新天地まで五日はかかるということだった。

 だが、実際には二日ほどで着くことができた、そのため環境操作の魔法があまり練習できなくて不安に思いつつ、俺はこれから開拓をする砂漠の惑星を見下ろしていた。


      「そろそろ降下しますよ」


 後ろでカリウスが宇宙船を操作しながら言った。

 しかし、宇宙から大気圏に突入するのはとても危険なことだ。

 当然俺は不安になる、だがカリウスはまったく不安にならずに平然と宇宙船を操作していた。


    「なんで不安にならないんだ?」


 説明がないと人間は怖くなるものだ、俺はそんなことを思いつつカリウスに聞いた。


   「惑星に降下するのが怖いんですか?」


 「ああ、俺のいた世界はカプセルで惑星に落下して帰還するという感じだったからな」


 すると、カリウスは少し笑いながら言った。


「この世界は宇宙船で直接惑星に降下できるんでグレース様がもといた世界の方法なんか使いませんよ!」


 さすがは異世界、惑星に降下するなどいとも容易いことのようだ。


      「さて、行きますよ!」


 カリウスがそう言うと、宇宙船はゆっくりと惑星に降下していった。




 降下はとにかく順調だった。

 とくに揺れを感じることもなく、一時間ほどで降りることができたのでさすがは異世界の宇宙船と感心していた。



 

 しかし、ピンチは突然訪れた、燃料が途中で足りなくなってしまったのである。

 普通の砂漠の惑星だったらどこに降りてもいいだろうと思うかもしれない。

 だが、俺たちはある程度降りた後に上空から水がある場所を探す予定だった。

 それなら、環境操作の魔法で水源を作ればいいと思うかもしれない。

 だが、環境操作の魔法で水源を作れるか試したことがないのだ。

 当然そんな状況に俺たちは、宇宙船の環境であたふたしていた。


     「どうするんだカリウス?!」


  「どうしようにも、なにもできませんよ!」


 そんなことを言い合っている間にも、宇宙船はどんどん加速して地表に迫っている。

 気づけば高度計は二万を切っていた。

 このままでは死ぬ、そうなると直感で判断したのか俺たちは全力で助かりそうな方法を考える。

 そして、高度が一万を切った時に俺は天才的な方法を思いついた。


 「カリウス!燃料はどのぐらい残っている?!」


    「ほんの少しなら残っています!」


 ビンゴだ、これなら助かる。


   「エンジンを下に向けて逆噴射しろ!」


 俺は星を出る前に、一応命が助かるように事前チェックをしていた。

 そのときに気付いたのは、エンジンの向きを変えられるということだ。

 

    「分かりました!やってみます!」


 カリウスはそう言うと制御盤をいじって、高度が二千を切ったタイミングで逆噴射をさせた。

 するとこれが幸をなしたのか、だんだんと速度は下がっていく。

 そして、奇跡的に宇宙船は無事に着地したのだった。

 しかし、俺たちは逆噴射したタイミングでバランスを保てなくなって壁に強くぶつかったので、気絶してしまった............

 

 

 

 


 



 

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― 新着の感想 ―
慣性航行せずにずっとエンジン吹かして来たんか? 次いつ燃料の補給が出来るか分からんのによくやるわ。 というかミュータントは人工生命だったんですね。 開拓しに来た連中は自滅したわけだ。 何とも間抜けな…
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