13話 脱出をかけた戦い
俺の意識が途切れたあと、カリウスは一人でロボットと交戦していた。
奴はビームサーベル、レーザー、ミュータントの触手を、使って攻撃してくるのでカリウスは防戦一方だった。
(まずいですね....この攻撃の量だとグレース様の方にいけませんね....)
カリウスは防御魔法を展開していたが、着々とヒビが入っている、割れるのも時間の問題だ。
それでも、カリウスは必死に抵抗する。
だが、奴は強すぎた。
あっという間にカリウスの防御魔法を破ってしまったのである。
カリウスがピンチなのにもかかわらず、俺の意識はまだ、闇の中をさまよっていた。
奴は攻撃を緩めることなく、レーザーをチャージしながら、カリウスに照準を合わせた。
(マジでヤバイですね......)
カリウスは心の中でそう思うと、なにを考えたのか俺の方に全力で走ってきて、俺の腹を殴った。
「起きてください!!!!」
その瞬間、俺の体は突然の衝撃に驚いたのか、闇の中から俺の意識を引きずり出した。
闇の中から引きずり出された、俺の視界にはレーザーを今に放ってきそうな奴と、俺の腹を殴っているカリウスが入ってきた。
その光景を見た瞬間、俺はこれまでのことを思い出した。
そして、俺はすぐさま銃を奴に向けて構えた。
狙いは、レーザーをチャージしている奴の手のひらね中心にある穴だ。
俺は、これでもかと言うぐらい心の中で当たれあと念じた。
そのまま、俺は引き金を引く。
引き金を引いた瞬間、弾は精密の魔法によって正確に手のひらの穴に命中した。
命中した瞬間、奴の手のひらは誘爆したのかわからんが、爆発した。
奴が怯んだ隙に俺たちはすぐさま距離を取る。
距離を取ったと同時に、俺はカリウスに言った。
「すまんカリウス!!!」
俺がそう言うとカリウスは言った。
「そんなの全然大丈夫です!それよりも奴について手短に話します!」
そう言うとカリウスは早口で奴について話し出した。
「奴は今までの警備ロボットと違って弱点であるはずの弱点が露出していません!」
「じゃあ倒せないじゃないか!!!」
奴が、今にも再び攻撃してきそうな様子からの焦りからなのか、俺は取り乱しながら言った。
そんなことも気にせず、カリウスは淡々と話を続けていく。
「おそらく奴の核は頭の中にあります!」
「どうしてそうわかるんだ!?」
「さっきグレース様が奴の頭に向けて銃弾を放ったときに奴は弱点である目がないのにもかかわらず頭を横に動かして避けたんですよ!
なので私が奴の首を切るのでその隙に奴の目を撃ち抜いてください!」
カリウスがそう言った瞬間に奴は再びビームサーベルを構えて俺たちの方向に突っ込んできた。
カリウスもそれに構わず奴に突っ込んでいく。
だか、俺は頭の中でヤバイと思っていた。
今のカリウスはさっきレーザーを撃ち込まれそうになったときに防御魔法を展開していなかった。
そのことに気づいた俺は前にカリウスが言っていたことを思い出した。
カリウスは防御魔法は割られると数分は使えなくなると言っていた。
その事を思い出した俺は気づいたら体が勝手に動いていた。
そして我に帰った俺は奴のに全力で近寄った。
目の前では、カリウスが今にも奴のビームサーベルに貫かれそうになっている。
その様子を見て火事場の馬鹿力なのかわからんが、俺は今までに出したことのないような力で奴の腕を横から叩き斬った。
その様子を見たカリウスが笑顔で言った。
「さすがです!!!!」
カリウスはそのまま奴の懐に入り込んだ。
俺も急いで肩に掛けていた銃を取り出す、その瞬間カリウスは奴の首を斬った。
俺は急いで空を舞う奴の首にむけて、銃弾を放った。
そして俺は、強く当たれと念じた。
だか、すんでのところで奴の胴体から急激に伸びてきた触手によって弾は防がれてしまった。
俺は心の中でものすごく焦った、だが俺は手で剥がしてでも奴の核を破壊するつもりで奴に向けて突っ込んだ。
そのときだった、カリウスも横から突っ込んできた、そしてカリウスは奴の頭を両断して言った。
「今です!核を撃ち抜いてください!!!」
奴の頭の中の部品が空中に飛び散る。
普段なら焦ってわからなくなるところだったが、このときはなぜか世界が止まっているように見えたおかげで、奴の核らしい玉が出てくるのが分かった。
俺はすぐさま右手に持っていた銃の引き金を、狙いを定めずに引いた。
俺はこれでもかと言うぐらいの声で叫んだ。
「当たれぇ!!!!!」
その瞬間、弾は寸分の誤差もなく奴の核に命中した。
次の瞬間、奴の核から光が出てきた、俺たちはすぐさま距離を取る。
そして、奴の核は爆発した。
核を壊されたことによって、奴の胴体も動かなくなったようだった。
俺は、とてつもない達成感に無意識に言った。
「やった.......!」
だか、そう言ったのもつかの間俺の体は全ての力が抜けたのかわからんが、倒れそうになってしまった。
その時カリウスが急いでこっちに来て、倒れそうな俺の体を支えながら言った。
「最高ですよグレース様!!!」
その言葉を聞いて俺も自然に顔から笑みがこぼれた。
そして俺も口を開いた。
「カリウスもな!」
こうして俺たちはさらに脱出へと歩みを進めたのであった。




