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「僕りんご飴食べたいー」

「えー、りんごのとこが美味しくないじゃんー」


双子とテツ、それにシンと一緒に近くの祭り会場にやって来た。

ルチアに頼んで皆にも浴衣を着せてもらった。


「人多い…酔う…」

「シン、しっかり…」


完全に人酔いしているシン。


「るちるちと黒も来ればよかったのに」

「花火が始まる頃には来るって言ってましたよ?」


そう言っている間にも双子はどんどん進んで行く。


「あ、左匡くん…」


カズが声を掛けられる。


「…アヤカ?」


その少女を見て怪訝そうにするカズ。


「誰だ?」

「シンちゃん知らないの?カズの元カノじゃん」

「逆になんでテツさんが知ってるんですか…」


アヤカは可愛らしい浴衣姿をカズに披露する。


「どう、似合うかな?」

「…」


カズは横を向く。コウメイは何も言わずに2人の様子を伺う。


「…あのさ、綺麗になって見返したいとか思ってんの?」

「え…」


冷め切った声でアヤカに言う。


「今更じゃん。そういう努力がなんで付き合ってるうちに出来ねえの?正直迷惑…」


パチン。


「…ハルカちゃん…」


カズの片頬が赤くなる。


「なんでそういうこと言うかな…」

「…本当のこと言っただけだし」


カズは人混みをすり抜けながら走り出す。

コウメイが少年を黙って追いかける。


「ごめんね」

「いえ…」


アヤカはかなり動揺している。

テツが少女の頭を撫でる。


「あんなやつさっさと見限って次の恋を始めなよ」

「…そう…ですね…」


アヤカは私達にお辞儀をすると立ち去っていった。


「カズ君を追いかけたほうが…」

「心配するな。コウメイがいれば十分だ」


シンが何処からか買ってきたりんご飴を頬張りながら言う。


「…シンって…シリアスさに欠ける…」

「えっ…え…?」


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