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新しい世界で 100

ー我、数多なりー


そう高らかに宣言せし神、"レギオン"が時空の歪みから降臨した。


「見たことねえやつだな」

「新しく討伐対象になった魔物のようですね…」


無数の人の身体が塊になった巨躯がゆっくり浮遊している。


「さっさと倒すわよ!」


ヒスイが"レギオン"に向かって稲妻を放つ。

翡翠色の雷は神の身体を突き抜けるが、


「効いてない…!」


穴が空いたと同時に多数の人々がその穴を塞ぐ。


「ならその身体を切り刻む!」

「…参ろう」


ルチアとヨタカが疾走し、塊の真下に入ると得物を振り回す。


"レギオン"の下部より切り落とされたバラバラ人間は、地面に触れると腐って地に還っていく。


「趣味悪いもん創りやがって…」

「キリがない」


金切り声をあげ始める塊。

段々と光を増幅させていく。


「2人とも逃げて!爆発する気だわ!」

「「…!」」


神殿が閃光と爆音で満ちる。

ノラとヒスイは近くの穿たれた地面に伏せる。


「…るちるち!ヨタカちゃん!」


粉塵で視界が悪い。

ヒスイが風魔法でその粉塵を追い払う。


「…なんとか無事のようですね」


ヨタカを庇うように大剣を構えているルチア。


「すまない…また借りを…」


そう言いながら顔をあげたヨタカの頬に、ドロリとした何かが付着した。

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