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新しい世界で 11

洋の世界。

このエリア一帯の制圧が今回の目的。


「お待たせー」

「あれ、装備変えたんですね」


ルチアはいつもの忍装束ではなく、赤いギルドナイトの正装を身に纏っている。

背には刀身に美しい装飾の施された大剣がある。


「ヨタカがいるから火力重視にしてみた」

「…被った…御免」

「しかもその装備、対人戦でもらえるやつですよね」


ノラの装備もギルドナイトのものだが、一般的に入手可能な"無垢の白"と呼ばれるものである。

白が様々な功績に染まることによって派生するのが、ルチアの装備している"背徳の赤"などの高位装備だ


「赤は好きじゃねえけど、大剣だとこれが1番性能いいからさ。あ、それと…」

「るちるちー!」


大声をあげながら3人に駆け寄ってきた女性。


「もう1人いれようと思ってさ、俺らのとこの団長さん」

「ちょっとるちるち!この子超イケメンじゃないの!」


ノラの全身を舐め回すように隅々観察する団長。

腰まであるウェーブのかかった長い金髪。"高貴の緑"に染まったギルドナイト。武器を所持していないことから、ノラと同じ魔法使いだと思われる。


「あ、もしかしてヒスイさんじゃないですか?」

「あら、イケメンに名が知れてるなんて光栄だわー」

「はは…この世界の王族からの高難度の依頼をクリアすることによって支給される、緑の正装を身につけた手練れだって有名ですよ」


さらにノラが続ける。


「ホストクラブ化された旅団、"LUX"の団長としても有名ですね」


眼鏡を軽く押し上げるノラ。その肩を掴むヒスイ。


「あなたもアタシの旅団に入らないかしら?」

「貴方に誘ってもらえるのは嬉しいですが、私は野良が性に合っていますので」

「残念だわー、後悔するわよー?」


尚もノラを揺するヒスイ。

ヨタカは団長を避けるようにルチアの背に隠れる。

ため息をつきながらルチアがヒスイをノラから引き離す。


「早く行こうぜ」

「もー、つれないんだからー」









荒廃した神殿。

この一帯の魔物を狩る4人。


「これでお終いかしら?」


最後の魔物を倒したヒスイ。


「やっぱ小型だけだと呆気ねえな」


ルチアが伸びをする。

しかしヨタカは退屈そうな彼女の近くで未だに辺りを警戒している。


「ヨタカ、心配しなくてももう何も…」

「…!いる…!」


そう忍が言った瞬間。


「うそーっ!」

「大型が来るなんて…」


突如時空が歪み、数多の叫びと共に"何か"が這いずり出てきたのだった。

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