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『みなさん、お帰りなさいませ』
昼過ぎに"ホーム"に帰宅した私達。
玄関でAtoriとモトハルさんが出迎える。
モトハルさんはルチアの肩に飛び乗るなり暴れ回る。
「モトハルさんが鬼の形相だぞ」
「最初からこの顔でしょ…」
「ごめんなモトハルさん、海水は浄化されるかもだったから」
モトハルさんは何かを伝えようとしている。
ルチアが鬼神に相槌をうつ。
「わかるんですか?」
「ああ、ちなみに"激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム"だそうだ」
「やべえな、超キレてんじゃん」
「お、怒ってるのそれ…」
自室に戻った私。
「ん…?」
ノックが聞こえる。
「…あ、シン」
虚ろな目をしたシンがそこに立っている。
「ハルカ…」
彼はフラフラと部屋に入り、ベッドにもたれかかる。
朝より風邪が悪化しているようだ。
「寝てないとダメだって…」
「独りでいたくない…」
ベッドにシンを寝かせる。
「熱も出てる…」
シンの額に手を当てる。
結構熱い。
「…ごめんね」
「ハルカが謝る理由がわからん…」
「なんか…私のせいな気がして…」
私は彼の頬を撫でる。
彼はその手に素直に甘える。
「ハルカのせいじゃない…俺はこれでも良かったと思ってる…」
「え…?」
弱々しくシンが微笑む。
「ハルカは風邪引かなかったわけだし…こうしてハルカに甘えられるし」
「…もー…」
彼の熱を持った額に口を付ける。
すると彼は安心したように寝息を立て始めた。
(このまま寝かせとこ…)
その間に薬を用意しようと思い、私は静かに談話室へと降りて行った。




