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「2人とも…どこに行ってたの…?」
ルチアと黒が家に戻ってきた。
「これが駆け落ちってやつかしらー!」
「いや、戻ってきたから違うっしょ…」
2人がいない間に帰って来たルチアの妹ユナと、リョウトが適当な会話を展開する。
「黒さん…私達そろそろ帰りません?」
私が黒にそれとなく伝える。
「ああ、それもそうだな」
彼は微笑む。いつも通りの様子で安心する。
「リョウトさんはどうするの…?」
「俺?泊まって行くつもりなんだけど」
ユナが喜び、黒は内心でキレる。
「ルチア、やっぱ"ホーム"に帰ろうぜ」
「じゃあ俺何のために実家戻ったんだよ…」
「俺に会うためだもんなー」
黒とリョウトの間に火花が散る。ルチアは呆れてため息をつく。
「な、和花。今までみたいにお前の部屋泊めてくれるよな?」
「えー…」
「拒否られてるじゃねえか。無理強いすんなよなー」
火花が業火に昇格する。ルチアは黙って無表情になる。
「さっきみたいに押し倒されたらかなわねえもんなー」
「俺らこれでも付き合ってたからな。そーゆーことだって何回もしてきたんですー」
2人は止まらない。
「もうこの際2人と付き合えばいいじゃん」
父が余計な口を挟む。
「それは名案だー、って誰が言うか!」
ルチアが父にドロップキックを食らわせる。
「もうリョウトは泊まるなり野宿なりなんでもしろ!」
「じゃ和花の…」
「ただし泊まるなら親父の部屋だ!」
「「え…」」
父とリョウトが同時に拒絶し合う。
「黒達も帰ること。もう尾行とかすんな」
「はいはい」
ルチアはそう言うと自室に足を運んで行った。
「それじゃあ行きましょうか」
「そうだな。おい、シン」
シンは私の貸したヘアゴムでモトハルさんを拘束していた。
「こいつ連れて帰ってもいいか?」
「あー?でもモトハルさんは嫌がってるみたいなんだが…」
モトハルさんはもがきにもがいている。
「それ…いらないから連れて行って…」
ショックにショックを受けるモトハルさん。
結局泣きに泣くモトハルさんを連れて帰るのだった。




