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「盗み聞きなんていただけないな」


黒が足を止める。


「…知ってたのか」

「黒…お前…」


襖が開く。

ルチアと黒髪の好青年が顔を出す。


「和花を追ってきたんだ?」

「…悪いのか?」


黒がリョウトを睨みつける。リョウトは面白そうに微笑みながらルチアの肩を抱く。


「わかったろ?和花は俺のだから」

「和花は付き合うなんて言わなかったじゃねえか」


黒はルチアに近寄り、その手を取る。


「ちょっ…」


2人は部屋を出て行ってしまった。


「ん?何があったんだ…?」


そしてシンがたった今目覚める。


「シン…もうこの際ずっと寝てていいや…」

「えっ、え?」


私達をみてリョウトが失笑する。


「なかなかに面白い組み合わせだね」

「あはは…」

「でもとても仲がよさそうだ」

「当たり前だ!」


シンが私を抱きしめる。


「それで…あの…ルチア…じゃなくて和花さんとは…」

「ああ、昔付き合ってたんだ」


リョウトはサラッと言う。


「自然消滅ってやつだな。でも俺はあいつへの思いが増していくばかりで…」


彼は下を向いて私達に背を向ける。


「あいつは俺と真逆の思いを抱いてるみたいだがな」


モトハルさんがリョウトの足にしがみついている。


「和花は何か自分のやるべきことを見つけてるようだ」


リョウトはモトハルさんを摘み上げ、興味津々なシンに渡す。


(紫乃さんのことかな…)


シンはモトハルさんを突ついたり引っ張ったりする。モトハルさんは何処からか取り出した槍でシンに反撃した。

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