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「あ、黒お帰りー」
ルチアもメガネを外した。
「「今日はハルカちゃんの歓迎会だよー」」
「あぁ、そういやそうだったな」
黒と呼ばれた青年が私のほうを向く。その動作に一瞬ドキッとしてしまう。
「はじめまして、"ホーム"のルーム長の黒だよ」
爽やかに微笑みながら黒が挨拶した。
(ヤバい…かっこいい…)
動揺を隠せない。
「んで、何してたの?」
「シンがハルちゃんに失礼だったので制裁をば」
「ほー、楽しそうだな」
黒さんと親しげに話すルチア。ずいぶんと仲が良さそうだ。
(ルームメイトだし…仲良くて当たり前だよね…?)
「虫の居どころが悪いからもう部屋上がる」
シンが面白くないと言った顔で談話室を出て行く。
「「僕たちもゲームの約束してるからー」」
双子も帰って行く。
「じゃ俺も…」
「待てよ」
便乗して帰ろうとするルチアを黒さんが引き留めた。
「なんで行こうとすんだよ」「帰りたいから」
「まだ大丈夫だって」
「大丈夫の意味わからんわ!毎回毎回引き留めやがって!俺に恨みでもあるのかよ!」
なぜか執拗に引き留める黒さんにルチアがまくし立てる。
「まーまー、お前そんなこと言ってっけど結局朝まで付き合ってくれんじゃんー」
「うっせー!今日こそ寝るからな!」
ルチアは談話室を勢いよく飛び出して言った。
談話室に私と黒さんの2人が残されてしまった。
どうしよう…
軽くピンチなのである。




