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「さて、2人の邪魔すると悪いから落ちるかな」
街に帰ってくるなり黒が言い出す。
「え、あ、いや…」
「そうだ、邪魔だから帰れ」
シンが私を抱き寄せる。
(ゲームと言えども…よく平気でこんなこと出来るよね…)
街にはたくさんのハンターが闊歩している。そのうちの幾人かは、私とシンを様々な表情の目で見ている。
「シン…離れて…」
「む?なぜだ?」
「「バカップルなんだな…」」
同時に呆れる黒とルチア。
「まあ、俺落ちるから」
ルチアは端末を手にする。
「待てよ」
「落ちるって言ったのはお前だろうが!」
「ったくー、だったら部屋来いよな」
「行かねえし」
彼女は消えてしまった。
「見事にフられたな」
「…」
シンの冗談に応えない黒。
「黒さん…?」
「あ…俺ももう落ちるから」
そして私とシンだけになる。
「いつもとなんか様子が変だったね」
「むぅ…」
「というかいい加減離れてもらってもいいですかね…?」
シンはまだ私を抱き締めていたままだった。
コンコン。
「ノックは三回」
「ったく、微妙なとこ気にすんなよな」
黒がルチアの部屋のドアを叩く。
「うっせー、部屋には入れないからな」
「なんでだよー」
ドア越しに会話する2人。
「今日だけ、一生のお願い」
「信用出来ない言葉第一位だな」
「ったく…」
この調子だとドアは開きそうにない。
黒は開かずのドアに何か呟く。
すると勢いよくドアが開け放たれた。
「テメー!それ何処から聞いた!」
「お父さん」
「お父さんって言うな!あ、こら!」
ルチアが開けたドアをスルリと抜けて行く黒。そのままベッドにダイブする。
「ふかふかベッドやー」
「…残念だがお前のとこと同じベッドだ」




