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対人戦が行われる、洋の世界のコロシアム型の会場。

強制的にキャットウォークのメンバーになっている私。

自分には他にやるべきことがあったはずなのに…


「ハルカは回復メインで立ち回ってくれたらいいからね」

「は、はい…」


(自分自身を殴りたい…)


コロシアムはたくさんの観客で賑わっている。

中央に浮かぶ画面には、対戦相手のメンバー発表が行われている。


"リベリオン"

それが対戦する相手の旅団の名だ。


「やっぱりあいつらか…」

「今日こそぶちのめしてやりましょう」


キャットウォークの団員が口々に言う。


「あいつらは対人イベントでいつも上位にいる奴らでね、全員が代償報酬装備なのが特徴なのだ」


アカネコが教えてくれる。ということはかなりの数の生贄をしてきた旅団なのだろう。

観客席の中にはリベリオンに生贄にされたハンターも多いらしく、キャットウォークにたくさんの叱咤激励が飛び交う。


「絶対勝ってくれよー!」

「アカネコちゃん今日もカワユス!」

「華麗なキャットウォークを見せてくれ!」


キャットウォークとアカネコ自体も結構人気のようだ。


「観客の応援はミー達にお助けイベントを発生させてくれるのだー」


アカネコは観客席に満面の笑みを振り撒く。


「ふん、相変わらず媚びるのがお得意なんだな」


リベリオンの中で一段と強い覇気を放つ男がアカネコに蔑んだ目を送る。団長のボーマンである。


「ミー達は猫である。猫はそうやって世を渡って行くもの」


アカネコが猫手の手甲を構える。


「媚びることの美しさを魅せてやろう!」


戦闘開始の鐘が鳴り響いた。


対人戦は7対7で行い、どちらかのメンバー全員が倒れた時点で終了となる。

観客からの声援の量によりステータスアップやアイテム支給などのイベントも発生する。ちなみに蘇生技は禁止されている。


「援護しますっ!」


攻撃上昇の技をアカネコに送る。


「ありがとっ、にゃぁっ!」

『リベリオン、二名戦闘不能』


アカネコがリベリオン団員を2人倒す。場内は歓声に包まれる。


「はっ、やるじゃねえか」

「人間様には負けにゃいよー?」


ボーマンが団員達に指示を送る。2人の団員が倒れている仲間に駆け寄る。


「なっ!」


倒れている団員がもがき苦しみ始め、その身体から魂が見え隠れしている。


「そうはさせるか!」

「だめだ!行くなっ!」


キャットウォークの3人が生贄をしている相手に飛び掛かる。しかし攻撃がわずかに遅すぎた。

リベリオンの生贄魔法が発動し、周囲が爆風に包まれる。


『キャットウォーク、三名戦闘不能』


これにより4対5となる。


「そいつらも生贄にしてしまえっ!」

「「「はっ!」」」

「させるかああああああ!」


アカネコと団員達が走り出す。私もありったけの矢を降り注ぐ。


「ぐあっ」

『リベリオン、一名戦闘不能』

「この調子にゃ!」


4対3。

奥で構えていたボーマンがその背からゆっくりと大剣を抜く。


「ふん」

「きゃぁっ!」「うっ!」

『キャットウォーク、二名戦闘不能』


ボーマンが一瞬でキャットウォークの団員を薙ぎ倒す。


2対3。

私は支援重視なので実際に戦えるのはアカネコだけになってしまった。


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