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シンザンとギルドの前にいくと、シンとノラが待っていた。
「ハルカさん、お見事でしたよ」
「いや…ノラさんもすごい剣捌きで…」
「魔法使いは遠距離だけではありませんから」
ノラが私に軽く敬礼をする。
「ハルカ、これ」
「新しい弓ですか?」
シンが妖しく輝く一対の翼を模した黒い大弓を差し出す。
「代償報酬だ」
その弓を受け取る。
見た目に反してずっしりしている。
「では、私はもう落ちますよ」
ノラが手を振り、消えて行った。
「小生も、奥が待っているのでな」
「奥さんいるんだ…」
「ガハハ、絶世の美女であるぞ」
シンザンは豪快に笑い飛ばしながらギルドに入っていった。
「俺も落ちる」
「そうですね、もう遅いですし」
明日は学校もある。
「あ、シンさん」
「なんだ?」
落ちようとするシンを引き止める。
「その…どうして…あの時落ち着いていられたんですか…?」
シンを生贄にしようとしたあの時…
「そんなことは分かり切っているだろう?」
「え…」
シンは優しく微笑む。
「ハルカを信じているからな」
「シンさん…」
ギルドの前に私だけが立っている。
(信じてる…か…)
私は胸の奥が少し痛くなるのを感じたのだった。




