空と大地。
大地は空に憧れた。
空に空に気に入ってもらえるよう豊かな自然を作り、生命を生んだ。
そして人に思いを託す。
自分の代わりに空を羽ばたいて欲しいと。
人は空に憧れる。
空を羽ばたくためにたくさんの飛行機を創る。
だがいつしか大半の人は空を仰がなくなっていった。
人が豊かになるためにたくさんの自然を踏襲していく。
大地は悔やんだ。
思いを託したはずの人に自分が汚されていく。
きっと空はこんな自分を酷く醜いものだと笑っているのだろう。
大地は泣いた。
それは大きな地震となり、人や自然を震わせた。
しかしこんな姿になった今でも、 大地はまだ空に憧れ続けている。
そして今も悔やんでいる。
空は大地が好きだった。
大地は自分に無い物を幾つも持っている。
美しい自然、そこに住まう生き物。
そして、人がいる。
自由に生き、自由に人を愛する。
彼らは思いを伝える術をいくつも持ち合わせている。
それが空にはとても羨ましかった。
しかし、その愛すべき人たちは
自分の慕う大地を汚している。
空は悲しんだ。
大地が汚れていることを。
大地が泣いていることを。
もう、泣かないでほしい。
私はあなたを愛しているのだから。
そう大地に伝えたい。
しかし伝える術がない。
空はこのもどかしい思いを星たちに唄う。
悲しきその唄を星たちが聞いているうち、星たちは寿命を迎える。
ー死ぬ前に、伝えなければー
星たちは大地へ落ちていく。流れ星となって。
ただ、大好きなのだと言うために。
しかし大地にはなかなか辿り着けなかった。大地に落ちた時には既に力尽きてしまう。
空は今も唄い続けている。
それに呼応するかのように星たちは燃えている。
大地は空に憧れていて
空は大地を愛している




