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お互いに無言のまま黒と遊園地にやって来た。
ジェットコースターの施設まで行くと、近くのベンチにシンだけが座っている。
「双子たちはジェットコースターに乗ってるぞ」
「お前さんは乗らないのか?」
シンは生気を吸い取られたような顔をしている。
「こんな恐ろしいもの乗れる訳がないだろう!」
「大声で言える言葉でもないけどね…」
しばらくすると超ご満悦な双子たちが帰ってくる。
「「ちょーさいこー!」」
「るちるちの可愛い叫びを期待したのに…」
「こっちはお前の絶叫がウザいほど聞こえたけどな」
がっかりしているテツに蹴りを入れるルチア。
そんなルチアを見て黒が目を瞬かせる。
「どちら様で…?」
「おのれらはそれしか言えんのかー!」
ルチアは近くにあった顔出し看板を渾身の力で殴りつけた。
「やべー、写メ写メ」
「撮ったら端末へし折るからな」
「ったくー」
黒とルチアはいつも通りに接している。昨晩の件に加え、先程の出来事までもが私の脳裏に貼り付いて離れない。
「「ねーえー、次は観覧車乗りたいよー」」
「観覧車…はいはい!オレっちも乗りたい!」
私達は観覧車の方へ双子たちに手を引かれながら歩いて行った。
「…あれ、この看板…穴は二つだったと思ったんだがなあ…」
顔出し看板の前を通りかかった係員は、しきりに首を傾げるのだった。




