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ゴールデンウィーク二日目の朝。
私のもとにシンが訪れた。
「あ、おはよー」
「うむ…おはよう…」
シンは私の顔を見て、安心したような表情になる。
「調子はいいみたいだな」
「おかげさまでね」
昨日は"ヴァスキ"狩りの後シン達にレベル上げを手伝ってもらった。
「なあ」
「?」
「ひと狩りしようぜ」
「…遠慮します」
「なにっ」
確かにあのゲームは楽しかったが結構精神力を費やした。
私とシンが押し問答を繰り広げていると、無邪気な三編み兄弟が嬉しそうに部屋に飛び込んできた。
「「聞いてよ、父さんから手紙きたんだよー!」」
「手紙…?」
カズが一通の手紙を掲げる。手紙などほとんど見ないこのご時世に珍しい代物だ。
「しかもこれ…エアメール?」
「「うんー」」
「もう読んだのか?」
「「これからー!」」
双子はダッシュで部屋に戻って行った。
「珍しいね、手紙なんて。しかも海外からだなんて…」
「あいつらの父親は海外に単身赴任でな。母親もいないから"ホーム"に預けられているんだ」
「母親がいない…?」
「棄てられたんだ、愛人のためにな」
シンは冷たい目をして言った。
両親から追い出されたシンにとっては、とてつもなく許しがたい行為だろう。
「父親はなかなか帰ってこれなくてな。手元に残る手紙に自分の思いを残してる」
「そっか…」
(なのにあの子たちはいつも笑ってる…)
シンがそうであるように、双子も"ホーム"に助けられているのだろうか…




