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「あれ…?」


なぜ誰もいないのだろう。さっきまでここで賑わっていたのが嘘みたいだ。


「いいなー、あたしもこんなとこ住みたいわー」

「あはは…」



階段を上がると双子が私たちを待っていた。


「わ、なんでここに…っ」

「「おねーちゃんいらっしゃーいっ!」」

「はいこんにちはー」

「ゆっくりしていってね!」「おねーちゃん可愛いね!」


双子の三編みが無邪気に揺れる。どこから接待の技術を学んだのか。

しかもアイは"可愛い"というコウメイの発言にすっかり気をよくしている。


「ねー、後で談話室の隣の部屋来てー」

「行く行くー」


双子は階段を降りて行った。

これ以上誰にも会わせまいとアイを早々に部屋へと連れていく。



「さっきの子たち超可愛いじゃんー」

「ははは…」


アイはすっかり双子のことを気に入ったようだ。


「他の住人にも会わせてよー」

「だ、だめだめっ」

「なんでさー」

「ほら、迷惑でしょ?」


ベッドで小さく跳ねているアイをたしなめる。


「なんかイケメンの匂いするんだよね」

「何その匂い…ってちょっと!」


アイが部屋を出ていこうとしている。

するとドアをノックする音が。


「はーい」

「いや勝手に返事しないでよっ」


またしても勝手にドアを開けるアイ。

そこには身なりを整えたシンが立っていた。


「あ、はじめまして…」

「ハルカの友達か?はじめまして」


どこで覚えたのか爽やかに微笑み返すシン。

アイはすっかりその虜になってしまっている。


「降りてきてくれないか?みんなが待っている」

「はい…」


シンに見とれきっているアイ。

そのままフラフラとシンについて行ってしまう。


「あっ待って!」


私は慌てて2人の後を追った。


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