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翌朝。

今日は大学の入学式だ。


「ハルちゃんおはよー」

「!!?」


テツが私の横に寝ている。シンの部屋に泊まったのではなかったのか?


「おや、昨夜のこと覚えてないのー?」

「え?え?」


見に覚えがない。


「すごくよかったぜ…?」


耳元に妖艶な声色で囁かれる。


「いやいやいやいや…」


何もなかった。ほんとのほんとで。


「こらテツ!貴様ぁっ!」

「うわ、るちるちだ」

「うわってなんだうわって!通報するぞこの変態っ!」


ドアを勢いよく開けてルチアが入って来た。


「ハルちゃんごめんね?縛っておきゃよかったな」

「あ、あはは…」

「今日入学式だろ?早く準備しなきゃいけないよな」

「あ、オレっち着替え手伝っちゃ…ブフッ」

「失礼しましたー」


朝から賑やかなのである。








入学式も無事終わった。

先輩がお茶に誘ってくれる。

この先輩、ユウナこそが私に"ホーム"を紹介した張本人なのだ。


「どう?ルームシェアは楽しいかしら?」

「楽しいも何も、ゲーマーしか入居できないとか聞いてませんよ!」

「あら、そうだったかしら?」


ユウナは口元に手を当て上品に微笑む。

私がこの大学を選んだのはこの人に憧れているからだ。

高校のときからも男子にモテまくっていた。

きれいな黒髪をまっすぐ長く伸ばし、切れ長の眉に澄んだ瞳、色めいた唇がさらにその美女を引き立てる。


(私も巻いたりせずにストレートにしちゃおうかな…?)


「大家が困ってたのよ。女の子を入居させたいって。しかもごく普通な子」

「だからって私だなんて……今なんて?」

「だから、"ごく普通"な女の子」


意味がわからない。


「"普通"って…ゲーマーじゃなきゃだめなんじゃないんですか…?」

「なんでかしら、"ゲームに興味のない子"をご所望だったわ」


とぼけたように語るユウナ。その姿も美麗だったりするのだが。


「てか先輩…大家さんとはどんな関係で…?」

「あら、言ってなかったかしら?"オオヤ"とは愛し合っている仲よ」

「…」


なんだか一杯喰わされた感じなのである。


(てか"大家"じゃなくて"オオヤ"なのね…)


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