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「すっげー、驚異的な速さ」
「萎える。しね」
暫定一位だった私達の上の上を行くタイムに驚くあんことイライラするレク。
「逆にあいつらがチートなんでねぇの?」
(ルチアさんは若干そうだったりするけど…)
さっきのは通常のアバターだったし、彼女だけが強いわけでもなかったし。
「さ、アイテム貰って帰ろうぜ」
「はい、準優勝の報酬」
ローズに景品を渡される。
「あなた達結構強かったねー」
「うっせー、ネカマ」
レクの態度に対処し兼ねているローズ。
「でた、レクの荒らし。女アバには絶対言うからなこいつ」
「はぁ…」
見ているこっちがハラハラする。
「他人への迷惑行為はやめてもらおうか」
すると後ろから冷たい声。
「あ、シジラさん…」
レクを鷹のように睨みつけているシジラ。
「お前はどうして欲しいんだ?」
「…ちっ」
レクは舌打ちすると一瞬で消えてしまう。
「シジラー、報酬受け取ったー?」
ケシゴムとヒスイがやって来る。
「まだだ…というか要るのか?」
「我輩は物欲に尽きないから貰う」
「私も貰えるものは貰っちゃうー」
ヒスイを見てシンが怖がるように私の後ろに隠れる。
「あら?この前のイケメン」
「ひぃ…」
シンは完全に怯えている。
(あはは…一体何されたんだろ…)
正直どうでもよかったりする。
「あの、ルチアさんは…?」
「ん?るちるちはもう落ちちゃったわ」
かなりご機嫌ナナメだったとか。
(やっぱり黒さんと喧嘩したからかな…)
そんなに酷く喧嘩したのだろうか。
「さ、私達はもう行こう」
シジラが2人を促す。
「じゃあ、また」
「あ、はい…」
ここから去ろうとして、彼女はもう一度私の方を向く。
「…少し危なっかしいところもあったけど…良かったわ」
「え…?」
そう言って私に穏やかに微笑む。
「ほら、シジラー」
「わかっている」
ギルドナイト達は行ってしまった。
(シジラさん…あんな風に笑えるんだ…)
彼女は無理をしているのではないか、
少なからずそう思うのだった。




