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和の世界。
「シンのいる旅団ってここにあるの?」
吉原のような繁華街の彼方此方に旅団の入口が存在し、大半は東洋装備で身を固めたハンターで溢れている。
私はシンと同じ旅団に入ることにしたのだ。
「ここだ」
シンがとある旅団部屋の前で立ち止まる。
「あ、シン」
エントランスに入るなりシンは声をかけられる。
大きな赤い眼鏡にツインテール、メイド服の女性。
その隣りには黒髪をシュシュでポニーテールにした女子高生姿の少女。
「見たことない子がいるな」
女性が私を見る。
「こいつはハルカだ。入団手続きをしたくてな」
「ほー!久々やん!俺はあんこさんだよー、よろよろー!」
「よ、よろしくお願いします…」
(なんか違和感あるな…この人たち…)
するとあんこの隣りで端末を弄っていた少女が、私の目の前に来て口を開く。
「…ネカマ?」
「え?」
シンがその少女の頭に拳を落とす。
「何すんだ。しね」
「この世界の女アバはほとんど中身男だもんな。俺たちもだし」
「ハルカは女だ」
少女の名前はレクというらしい。
(やっぱり…男の人だったんだ…)
違和感の理由がわかる。
「ん?もしかしてリア友?」
「というか彼女」
2人がシンに白い目をする。
「あ?聞いてねえぞ」
「しね」
急に彼らの声が男声になる。
シンが私の方を向く。
「こいつら口悪いけど気にするな」
「ははは…」
荘厳な雰囲気をかもし出す襖。
「ヨシノさん、入団手続きをして欲しい人がいるのだが」
襖を開くと、奥の方にキセルを咥えた女性がいた。
「そこのおなごでありんすか?」
ヨシノはまさに花魁といった容姿である。
「こんばんはっ」
私はヨシノに頭を下げる。
彼女は端末を操作し始める。すると私の端末にメッセージが届く。
「これで手続きは終いでありんす」
「あ、ありがとうございます」
メッセージに同意すると、私のステータスに所属旅団名が追加される。
「ようこそ"カムイ"へ。問題児ばかりではありんすがよろしく頼もう」
ヨシノが上品に微笑む。こんな人が花魁なら、江戸時代の男性が吉原に足を運ぶのも無理はないと思ったりする。
「では、これで」
シンがヨシノに一礼する。私も慌ててお辞儀すると部屋から退室する。
「お、ハルたん入団出来た?」
襖の前にはあんことレクが待っていた。
「そんな呼び方するなっ」
「別にいいじゃんー」
「そんなことよりイベント行くぞ」
レクがまたも端末を弄ったまま皆を促す。
「イベント?」
「そそ、俺たちもやろうぜ」




