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「な、なんなんですか一体…」

「あはは、ごめんごめん」


笑うと温和な顔がさらに柔らかくなる。


「「テツこんにちはー」」

「双子くんは相変わらず元気やねー」


テツはカズとコウメイの頭をくしゃくしゃっと撫でた。双子は楽しそうにテツにじゃれている。


「んでこの可愛い娘…ハルちゃんだっけ?どこから拉致ったの?」

「人聞き悪いこと言うな」

「「新しいルームメイトだよー」」

「へー…」


テツが私のほうに向き直る。


「はじめまして、テツです。るちるち達のオン友だよー」

「は、ハルカです…」


(オン友…?)


それはどういう友達なのだろう…?


「そうだー、ハルちゃんにぬいぐるみ取ってあげちゃうー」


そう言ってテツはクレーンゲームへ向かう。


「テツは器用だもんね」

「おっきいの取ってあげてよ?」


任しとけ、と言いながらお金を台に投入する。

少しすると大きなウサギのぬいぐるみが取り出し口に顔を覗かせた。


「「わー!すげー!」」

「はい、ハルちゃん」

「わ、ありがとうございますっ」


これは私の携帯端末のナビキャラにもなっているウサギの"うーさん"である。

何気に可愛くて気に入っている。


「あはは、そんなに喜んでもらえるなんてなー。るちるちにあげても喜ばないもんねー」

「うっせー」


(そんなに嬉しそうな顔してたのかな、私…)


「ね、ついでに今夜どう?」「へ?」


テツはさっきとは、うって変わった低い声色で私の耳元に囁いた。


「だからさ、今夜君のベッドで…ゴフッ」

「いい加減にしろよこの変態め」


ルチアの鉄拳がテツにクリーンヒット。


「「ねーねー、テツなんて言ったのー?」」

「中坊は知らなくていいことだ」

「「けちー」」

「あ、あはは…」


双子がしきりにブーイングしている。終いにはテツに当たり始める。


「僕もう帰りたいー」


コウメイが泣き出しそうな顔をして言い出した。


「そうだな、そろそろ帰るか」

「あ、オレっちもついてくー」

「じゃ夕飯作ってねー」

「りょーかいw」


いつの間にか日没近い時間だ。



(時間ってこんな速く流れるんだなー…)


"うーさん"を抱きしめながら思うのであった。


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