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「「なにするー?」」
休日のゲームセンターは結構賑わっている。
「んー、やっぱ音ゲーじゃね? ハルカちゃんもするよねー」
「あっ、はいっ」
ルチアの提案で音楽ゲームの"waiwai"をすることに。
こういうアーケードゲームはたまにやったりするので大丈夫だろう。
…と思った自分が間違いだった。
「じゃ俺から…」
「あ、僕もしたい!」
ルチアとコウメイが機体にカードをかざす。
(カードなんて持ってないよ…)
自分のプレイデータを記録しておくためのアーケード専用カードである。
常連の必需品とも言えよう。たまにやる程度だと必要性が薄れる。
バトルモードを選択して楽曲選択画面に移行する。
「何がいい?」
「ボカロ系ー」
"ボーカロボット"
ハウスメイドなどの音声の元にもなった"歌うロボット"のことである。
(え…)
2人は楽曲を選ぶとともに難易度を最大まで引き上げた。
アーケードでもやはりゲーマーなのである。
曲が始まると同時に、画面の中央から無数の光る輪が高速で飛び出す。
しかも2人は難なくその輪をリズミカルに捉えていく。
(これ…私の番になったらマズイ…)
プレイが終わるまでに打破する術を考えなければ…
「…俺の勝ちだな」
「うー…惜しかったー…」
終わってしまった。
頭の中のメモ帳が白紙のまま。
「次俺たちだからなー」
「え、えぇぇー…」
(何か…何か…何か思い付け私…!)
そんな私はどうやら救いの神に愛されているようだ。
「お、可愛い娘いるやんー」「っ!?」
いきなり後ろから誰かに抱きつかれた。
「るちるちー、いつこんな可愛い娘ナンパしたんー?」
「おいテツ、ハルカちゃんから離れろ」
テツと呼ばれたその青年は渋々私を解放する。
鳶職の格好をした温和な感じの青年だった。




