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「え…」
私達の目の前に立つ大男。
いや、鬼神。
「まさか…モトハルさん…?」
「ここはこの元春に任せるがいい。人の子よ、来た道を振り返らずに走るのだ」
元春さんが手に握る槍を異形のモノに構える。
「早くゆけ!」
「…ハルカちゃん!」
黒が私を抱きかかえ、元春さんに背を向けて走り出した。
「ほら…ヤバイって言っただろ…」
廃病院から離れた車道沿い。
ルチアがため息を吐く。
「ははは、まさかホントにいるなんてなー」
「笑い事じゃねえっての!」
オオヤは相変わらずの調子である。
「ハルカ…大丈夫だったか…?」
シンがまだ震えの収まらない私を抱きしめる。
「黒に何かされなかったか?」
「お前は人の話を真面目に聞け!」
「うん…ホントに…」
この人の頭の回転は一周かそれ以上に遅れている。
「ねー、モトハルさんはどうしたの?」
コウメイが尋ねる。
「どうなったんだろ…」
すると草むらを掻き分けて小さいモトハルさんが出てくる。
「あ、いるじゃん」
モトハルさんをルチアが広い上げる。
鬼神は何かをルチアに伝える。
「ユーレイはやっつけたってさ。もうこんなとこ来んじゃねえ、って」
モトハルさんは怒っている。
「てかモトハルさんって普通に大きくなれるんだな」
「相当気力いるから小さいんだとよ」
黒はモトハルさんを小突く。
「「僕たちもう帰りたいー」」
双子も結構シンと同類だったりする。




