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露見

「迷宮………迷宮………!!」


ヒャッホー!!!迷宮だ!!そう和也が大声で叫ぶ。


和也は別にラノベを読んではいないはずだが、迷宮くらいは知っている。


「迷宮………どんなところだと思う?」

「魔物がたくさんいるだろうな。」

「お宝がぽんと出てくる!!」

「ぽんと?」

「ぽんと!!そしてあの………なんだっけ、あの効果音、ほら」

「言うなっ!!著作権に引っかかる!」

「どちらにせよ文章で表現するのは無理だと思うけどね〜。」


自分達があてがわれた寮は小さいが、自分達専用であてがわれていて、自由に使うことができた、そして、個室4部屋とは別に広間がある、みんなは今日そこに集まっていた。


「………恵美の魔法はどう?」

「メガ系統はバッチリ、ギガも、1つだけなら迷宮探索までに何とかなるかもしれない………。」

「俺と浩二は身体強化オンリーだが………。」

「いいんじゃないか?前衛の場合はそれが普通なんだろ。」


そう、前衛職の8割は身体強化のみを学ぶ、前衛職の剣術等を学ぶ手間を考えれば、魔法を習う暇は基本ない。


それどころか、鍛え方次第で十分Sランクまで到達することが可能である。


もっとも、それは圧倒的な魔法が圧倒的な剣術にすり替わっただけの話であり、どちらがいいかは意見の分かれるところである。


「で、恵美の身体強化はどう?」

「………だめ、できない、胸が苦しくなって、使えない。」

「そうか………。」

「まぁ、いいんじゃないか?」


そう言って和也は笑う。



「………なるほどな、そうか。」

「はい。」

「ゲレッタのやつ、そんな事をしておったのか。」


俺はリューゼさんにすべて話した。


どこまでか?


どこまでもだ。


「………お前が、転生者だったとはな。」


転生者、その存在は意外にも異世界人の間では認知されていた。


「転生者の存在はもともと歴史上でほのめかされてきた存在だった。」

「明らかに不可解なことが多く起こってきたのがこの世界の歴史じゃからの。」


例えば、いたずらや面白半分では絶対書けないような謎の言語で書かれた文章が出てきたり、まるで何もかも従来の物とは形態が異なる全く別種の器具、道具が発見される。


何より、多数の転生者の目撃証言、そして傍証………。


「まさか100歳にもなってない内に出会うとは思わなかったよ。」

「私は、まぁ?ちょこっとだけ見たことはあるけどの?」



「なるほど………まさかそこまで気づいているとは、ね?」



「………?なんだか、なにか聞こえはしなかったかの?」

「はぁ?」

「いや、何も聞こえなかったんですが………。」

「ばかもの、絶対なにか聞こえたぞ!お前のその耳は飾りかばかもの!!」

「いたっ!!?ちょい、そんなこと言われたって、耳が長いからってなんの意味もありませんってばっ!!」



「おお、怖い怖い、流石Sランク冒険者、私とてうかつに手は出せませんな、最新鋭の機材と技術を惜しみなく投入した気配遮断、魔力遮断装置だというのに………。」


ゲレッタは不気味に笑う。


「ついに見つけましたよ、ええと、確かお名前はコーイチさんでしたかな?なるほど、Bランク冒険者だが、Aランク冒険者昇格試験の受験資格をすでに取得しており?今後のことを考え辞退と、しかしすでに実力はAの領域に匹敵していると思われる………。」


パラパラと紙をめくったあと、諜報班に感謝しなければ、そうつぶやいてまた笑う。


「リューゼさんもあれでA相応はあると見ていいでしょうし、下手な辺境騎士団30人分の戦力にはなってしまいますかね?おお、恐ろしい、ですが………その程度で引き下がるほど、魔導院も優しくはないのでね、勇者召喚の秘密に迫ろうとするならば、容赦はできない………。」

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