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仲間の手助け

「あぁ………どうすりゃいいんだぁ………。」


翌日野宿した場所を見てみれば馬車はバラバラの粉々になっていて、竜骨はきれいになくなっている。


「今回の件は、大変申し訳ありませんでした………。」

「………いや、もう謝ってもらったからいい、だが、工房の人達はいざ知らず、貴族の人達にはどう説明したらいいんだ………。」

「貴族とは、いったい誰なんですか。」

「ある伯爵だよ、工房はいざ知らず、あの人は私を許してはくれないだろうな。」



「………とんでもないことしでかしてくれたわね。」

「うん、まぁ、うん、すみませんでした。」


そう仕事から帰ってきたサンティシナはいつものようにご飯を食べにこっちにやってくる、そして自分も話さないわけにもいかず全てを話す。


「しっかし、その馬車を襲撃した組織ってどんなところなのかしらね。」

「わからない、こんな暗殺者を送ってくるくらいだから相当やばい奴らなのは確かだ。」


とりあえず暗殺者を何人もやられたのにまたすぐに別の暗殺者を送り込めるくらいには財力と人材を抱えた物騒な組織っていうのはわかった。


勇者のことも気がかりだが、いい加減こっちの方にもケリをつけなければならないだろう。



「………そうか、竜骨の納入ができないと。」

「はい………。」

「なんてことをしでかしてくれたんだっ!!竜骨を使用した工芸品や貴金属は私の貴重な収入源なんだぞっ!!」



そう短い間に叫ぶように言い切った伯爵は一旦落ち着く。


「今日はいい、一日ないくらいで問題にならん、問題は、竜骨の供給が何日も止まってしまうことだ、できそうか。」

「………だめです、馬車、馬の買い替えにはお金はともかく時間がかかり、備品まですべて揃え直すとなるとどう頑張っても一週間はかかり」

「君を首にして、新しい商人を即決で雇うほうが早いな。」

「首は、覚悟の上でございます。」

「往生際のいい事だ。」


そういうと、今すぐ荷物をまとめるんだなと言って伯爵は去っていく。


「………。」



「大変、申し訳ございませんでした………。」

「うん………いいんですよ、もう終わった話だから………。」

「あなたはこれからどうするつもりなんですか?」

「あぁ………とりあえず新しい輸送の仕事を見つけようかと思っているが、どうしようかはわからない………。」


そういうと、商人はトボトボ去っていく。


あの襲撃は、商人ではなく俺を狙ったものだった、俺が護衛しなければあんなことにはならなかった、あのとき受けなければと後悔の念で自分はいっぱいだった。


「絶対、狩りだしてやる………。」



俺はやつをどうやって誘い出すか、そのことをずっと考えていた。


しかし、その案がなかなか思いつかない、やつはどうせ確実に暗殺できる場所でしか現れないだろう、そんな場所に飛び込むのはいい、しかしそんなことしたら俺が死んで全て終わるだけだ、やつが気づかないような罠を仕掛けるか、俺が暗殺をなんとか回避する必要があるのだ。


だが、そんな都合よく行くプランを中々思いつくことができない。


というか、こういうときは騎士団に連絡だろうか………だが、前回の暗殺のとき、騎士団の警備網は見事にすり抜けられていた、あいつよりもっと上の相手である以上、全く期待できなかった。


「じゃあどうすんだよ、俺は………。」


分からない、分からない。


そう悩んでいた。



「はいは〜い、お茶入れてきたよ〜。」

「ナチュラルに俺の部屋に入ってくるなバカ。」

「何言ってんの、もうすでに一回私を連れ込んでんじゃないの。」

「流石に例外だわ!!」

「またまた〜。」


こいつ、もとからこういう何でもかんでも突っ込んでいくやつだから気をつけていたが、あれ以来すっかり俺の家に躊躇なく入るようになっちまった。


「暗殺者、暗殺者………。」

「前みたいにはめればいいじゃない。」

「いや、流石にもう家にのこのこ入ってくることはないだろう、それができる人間なら俺はとっくに死んでいる。」

「誰かに助けを頼めば?」

「騎士団は警察と軍隊を兼任してるせいか、こういうことの取り締まりは頼りにならないんだよな………。」


俺はそう言って再び頭を抱えるが、サンティシナは何でもないことのように言う。


「だったらリューゼさんなりなんなり頼ればいいじゃないの。」

「んな馬鹿な………あっ!!?」



「なるほど、そんな事があったか。」

「はい。」


俺は次の日に、リューゼさんにそのことを報告していた。


「なんだか大変な事になっとるようじゃのぉ………。」

「そうなんですよ、大変なんですよ………。」

「なるほどな………。」


リューゼはしばらく考えると、スリューシャの方を向いて何とかならないか聞く。


「魔法とは言うが、そんな都合良く何でも行くわけじゃないんじゃぞ………?私でなかったらな。」

「「おぉぉぉぉ!!!?」」

「平伏して感謝するがいいわ、よし、それじゃ早速準備をしよう、なに、簡単なことじゃ、私の探知魔法であぶり出す、お前たちでは無理でも、私のものはどうかのぉ………?」


フフフフフハハハハハハハ!!そうスリューシャは目が三日月になるほど頬を釣り上げて高笑いする。



「魔力の残り香は、これに残っています。」

「ふむ、瓶に集めてきたのか、流石にコーイチくらいになると手回しが早いのぉ。」


そう魔力を保存できる特殊な瓶をまるでフラスコのように振っている、魔力は目に見えないので傍から見れば実験道具で遊んでいるようにしか見えない。


「ずいぶん少ないが………これを探知すればいいんじゃの?」

「はい、どう頑張ってもこれしか残ってなかったんですが、問題ありませんよね?」


当然じゃ、そういった瞬間スリューシャを中心に魔力の波が広がっていくのを俺は感じた。



「やってくれる………。」

「どうしましたか。」

「お前たちは一刻も早く俺から離れろ、お前たちの魔力反応を覚えられないうちにだ!」


何が起こったかイマイチわかっていない部下たちだが、日頃から条件反射で言うことを聞くように訓練したおかげでさっと散っていく。


「くそっ、まずい、もう見つかっていてもおかしくないぞっ………。」


俺は魔力を全力で隠蔽してやりすごそうとした。



「………む、微かだが、反応がある。」

「さすがぁ!!」

「私をしてここまで隠し通すとは、中々のやり手のようじゃが、見つかった以上どうということはない、聖都を出て数キロ先、森の真っ只中にやつはいる、行くぞ。」


スリューシャはそう言ってワープ魔法で消えていく、俺たち置いてけぼりかよと思ったが、ちゃんと目印の魔力反応を残しているようだった。



更新遅れてすみませんでしたっ!!!!!


更新速度だけが取り柄なのに、人残っているのかな?


なぜ更新が遅れたのかというと、趣味やゲームゲフンゲフン、夢追う旅路のシナリオが詰まってしまっていたからです。


勇者という新たな存在、付け狙う暗殺者、様々な伏線、展開のアイデアはいくつもありましたがそれらをどうまとめていけばいいのか、ようは風呂敷を広げすぎて収集がつかなくなってしまったんですよマヌケですよねぇ!!!


もともと夢追う旅路はこうした降って湧くアイデアを片端から詰め込むことができる小説として書いていたんですが今回ばかりは要反省です。


あとはいい加減同じ小説を書くのも疲れてきたというのがあります(やっぱ無責任)ここらで一本短編を書きたい。


もちろん、私は90話まで投稿した夢追う旅路を簡単に放り投げる気はありません、しかしこの展開が終わったあと一旦区切りをつけて、その数ヶ月後から話を続けていきたいと思っています。


これからもどうかよろしくっ!!

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