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召喚された4人

神聖帝国までの旅路は4ヶ月である。


「………きれい………。」

「あぁ、そうだな………。」


俺は、驚きを隠せない、あれが、神聖帝国の聖都なのか。


サンティシナがつぶやいた通り、とてつもなくそれはきれいだった、今は夜中だったので、街全体が美しくライトアップされている、建物の一つ一つが4、5階建てと大きいのもそうだが、温かみのあるデザインになっている。


「………まるでどこかのテーマパークに来たみたいだ………。」


俺はそういうが、なんだが寒気がしたのでそれ以上言及するのはやめておく。


「………そういえば、リューゼさんはここの学園で先生やってるんだっけ………。」

「もともとあの人そこに通ってたらしいわ、で、戻ってすぐに学園で魔法を教えながら研究室でスリューシャさんと頑張ってるとか言ってたわ。」

「へぇ………何してるんだろ、ていうかそういえば迷宮都市で魔法作ってるとか言いながそのままになっていたな、どうなってんだろアレ………。」



「………つまり、あなた達は、僕を」誘拐したとそういうわけですね。」

「誘拐、なるほど、確かにそう言う見方もできる、いやむしろそんな見方しかできないのはたしかです。」

「だったら………!!」


ここは神聖帝国、聖都内宮殿の一角である。


宮殿内にはあらゆる行政機関、そして最高指導者である神聖皇帝の住む部屋が詰め込まれており、ここもそんな行政の1つ、魔導院の使っている部屋であった。


「しかし、我々としてはあなたに頼みたいことがあるただそれだけなのですよ、その手段がどうしても荒っぽくなってしまっただけの事で。」

「………なんだよ、それ。」

「………あなたはまず、現状把握はどこまでしていますか?」

「………とりあえず、ここが日本じゃないのは分かるよ。」

「そう、ここはあなた方の故郷ではない、どころか世界ですらない、ここはあなたの世界とは別の世界なのです。」

「………それって、異世界ってことか。」

「そうとも言えるでしょう、そしてここでは様々な危険な事が今起ころうとしているのです、それをなんとかするための戦力としてあなたを呼んだというわけです。」

「危険って何さ。」

「今はわかりません、神からお告げがあったのみですから、ただ、このような場合における過去の事例としては、大災害、魔王の出現、大戦争などが、かつて必ず起こっています。」

「………戦力?」

「あなたのような別世界の人間には、圧倒的な魔法への適性があるのです、今も感じませんか?体に違和感は?」

「……………。」

「何か起こるかはわからない、ともかく私が頼みたいのは、あなたにその危険に対して備え、ときに世界を守ってほしいのです、受けて頂きますか?」

「………拒否権は。」

「………私としては心苦しいですが。」

「………もうちょっとだけ、聞かせてください。」


ありがとう、そう言うと男はさろうとして、振り返る。


「申し遅れました、私は魔法大臣を努めてさせていただいているゲレッタといいます、以後お見知りおきを。」



「おっ、健じゃないかっ!!」

「和也っ!!」


僕はそういって、昔からの親友の方へ駆け出していく。


「お前も来てたのかっ。」

「俺だけじゃねぇ、恵美や浩二も来てるぜ。」

「そうか………。」


来いよと言われて歩いていくと、そこには言われたとおり恵美と浩二が椅子に座っている。


「あなたを呼び出したとき、一緒に倒れていたんです………聞かれなかったので言いませんでしたよ。」

「あんたな………。」


僕は頭を抱えるが、とりあえず追及が面倒なので置いておく。


「では、皆さんは前にも言ったようにこれから起こるであろう危機に備えて、それに対処していただく、その為にまず、貴方達の持っている魔法の適性、それがどういうものなのかご説明します。」


そういってゲレッタが指を一本立てるとサッと炎が燃え上がる。


「マジック……!!?」

「違います、これには種も何もない、いや、魔法という種がありますが………まぁともかくですね、これが魔法です、魔法は魔力をあらゆる物質に変化させる力なのです。」

「その炎も魔力で作ったんですか………。」

「そうです、そして、この魔法を操るには魔力の流れを操る魔力操作が必須で、修行が必要なそれをあなた方は今すぐにでも使えるはずなのです。」

「………どう使うんですか。」

「体の中を巡る魔力の流れ、それを貴方達は常に感じているはずだ、目を閉じ、その流れを変え、体の外にまずだす練習をしてみましょう。」

「………。」

「そうです、そして、そうして放出した魔力がさらにこのような炎に変わる様子をイメージしてください………。」

「………!!!」

「できましたね。」


僕達の指先に浮かぶ魔力の炎、集中を切らすとすぐに消えるが、僕達はまた集中してだし、しげしげと眺めた。


「その力が、きっとこの世界で役立つでしょう………。」


そういってゲレッタは気味悪い雰囲気からは想像もできない満面の笑みを浮かべる。

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