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Cランク昇格と新たな災難

「ランキング更新と迷宮の再構築まであと1ヶ月くらいか。」

すでに冒険者たちの中でもランキングで昇格狙いの人間は早めに試験を受けている。

ランキングは迷宮の到達階層だけではなく、技能などからも点が入る、まぁ冒険者は色々血なまぐさい職業なので技能に関しては無闇にさらけ出す事はせず手札は晒したくないなら隠していいしそもそも試験自体受けるかどうか任意である。

まぁ、階層だけでも技能含めたぶんの7割の点数が入っているので、大した問題でもないが。

とはいえランキング上位に入る事の恩恵を考えると釣り合うほどの理由でもないのだが。

まぁ、俺はとにかくそうして先に試験を受ける男達に混じり試験を受けに来たわけだ。

「コーイチさんですね、これより試験を行います、内容はこの訓練場で申告通りの事が出来るかどうか見させていただきます、そのでき次第では点数アップも検討します。」

「はい。」

「まず、魔法関係、ボール系統魔法全種、始めてください。」

俺は言われた通り4属性すべてのボール規模の魔法を構築する。

「なるほど、取りあえず4つは同時に構築可能と………。」

それは一つずつ………一度に撃つと消滅するから………うって、魔力糸の誘導で寸分違わず命中させる。

「次、メガファイヤ、始めてください。」

俺が構築したのは親の顔より見てきた太陽のような極大火球、それも的に命中させて消し炭にする。

「次、剣技、始めてください。」

剣技の内容は鋼鉄製の柱を1回叩くというもので、真っ二つにすれば点数は確実にアップする。

「ハァッッ!!」

俺は身体強化を限界まで使い、全力でたたっ斬る。

「………!3分の1程ですが、刃が通っていますね、これで技能試験は終了です、どうぞお帰りください。」



ランキング発表当日

対象冒険者数 21047人

コーイチ 第4723位

「これは………凄いんですか?」

「はい、Cランクの人間が大体4000番台後半に食い込んでいるので、Cランクとも並ぶレベルです。」

そうか………自分もここまで来るまでになんだかんだあったなぁ。

そんな感じで感慨深い物を感じていると、突然別の受付嬢が慌てた感じで声をかけてくる。

「コーイチ様、ギルドマスターが及びです、至急来てほしいのですが………。」



「ふむ、君がコーイチ君か、よく来てくれたよ。」

「は、はい。」

俺はいまテーブルで隠しているが両手が震えて止まらない。

なんかした俺?なんでいきなりこんなお偉いさんに呼ばれてんの?

「君の得点を見させてもらったよ、Cランク冒険者にも匹敵する点数だったよ、DランクでCに匹敵というような事は別にまるでない話でもないが、ここに来て半年も経たないうちにここまでのし上がるとは大したものじゃないか。」

「はぁ………。」

「で、私はこの結果をみて、君をCランク冒険者にする事に決めたんだ。」

「はぁ………あぁ!?!?」

Cランク?俺が!?

Cランクって言ったらもう一流冒険者だぞ?

俺がいきなりなれるの!?

「それだけじゃない、今後何かあったら私なりに便宜も図ってもいい、君はBランク冒険者のリューゼ君に随分と腕を買われているようじゃないか、私は彼の目を信じようと思う。」

「はぁ………。」

こうして、この度俺、Cランクに昇格することになっちゃいました。



ガトレット視点


「何?奴がCランクだと!あの、青二才が?」

「はい、そうなんです、自分もびっくりですよ、なんでも直後にギルマスに呼ばれてたとか言う話で………。」

そう聞かれたメンバーの一人が言う。

「ギルマス………あんの胡散臭え野郎かっ!!」

ただでさえあのガキがドヤ顔で俺達の到達階層を超えやがって、腹の虫が収まらないっつうのに、あんなガキをCランクにするなんて底が知れる野郎だ、そんなに俺を怒らせたいのかっ!!

「………なぁみんな、出る杭は打たないといけないよなぁ?」

俺は突然笑いながらみんなに尋ねる。

なに、ちょっとした洗礼さ、大したことじゃないだろう?

俺たちが段取りを決めたあと、その場には笑い声が響いていた。



俺はその日ギルドにやってきていた。

俺はホクホク顔で今日も冒険者証を見てしまう。

そこのランクの欄にはCランクと書かれていた。

Cランクだぞ?Cランク、これ会社で言ったら係長とか、課長とかの話だからな?

「………?」

なんだ?ガトレットの奴、こっちを睨まないどころか、今までのニヤニヤ顔に戻ってるんだが………。

「あの、コーイチさん!今すぐ来てほしいと、ギルドマスターが………。」

「………ハァ!?」



「なんですか今度は?」

「いやぁコーイチくん、実は君に少し相談があるんだが、いいかな?」

俺はCランク昇格から10日後に、ギルドマスターに呼び出された。

「実はね、このクラーストキアで大会があってね、突然だが君に出てほしいんだ。」

「???どういう事ですか?」

「なに、なんて事はないお誘いだよ………まぁ、実を言うと面倒事が発生していてな、あのあと今回の昇格に関して実は不正があったという話が出てるんだよ。」

「!?!?不正というか、この話はギルドマスターが持ち込んだことでしょう!?」

「いやいや別に君をどうこうしようというわけじゃない、そうだ、これは君の関知するところではない私の独断的な物だから少なくとも君が責任をおうことはない、、私も不正なんてやってはいないが、そういう噂が突然たっていて、こっちもてんてこ舞いで、ちょっと実力を見せてくれるだけでいいんだ、あの結果が妥当だったとみんなに知らしめてくれればそれでいい………。」

全く………突然Cランクに昇格したと思えば不正を訴えられたり、散々だな。

どうしようかな………なんかこんなぼた餅やり方は肌に合わないし、取り下げてもいいんだが、ここまで来て取り下げるとやっぱり不正だっただろと話題になる気がするんだよな。

俺はムカつくガトレットの事を思い出して嫌な気分になりながら、最終的にその話を受けることにした………。





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