表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/120

初迷宮

迷宮の周りは城壁で囲まれ、兵士が何人も常駐している。

「………!?」

俺は城門の前に骨が転がっていることにひどく驚く。

魔物は迷宮からはあまり出ないが、あくまであまり、だ、こうして冒険者が狩らなければ迷宮から少しずつ魔物は這い出てくる、だから迷宮は冒険者ギルドの管轄のもとこうして間引きする、そうしなければ最悪の場合大量の魔物が湧き出てくるモンスターパレードという現象を起こしかねない。

「物騒な場所だな………。」

「冒険者の来るところに安地なんざ無いよ、さあ、冒険者証を見せな、ここは登録者の中でもE以上じゃないと入れないぞ。」

そう気さく?な感じで話しかける兵士に俺は言われたとおり見せる。

「よし、通れ、生きて帰ってこいよ。」



中は最初は洞窟のようだったが、やがて石造りの通路になっていく。

「ランタンランタンっと………。」

俺は予め用意していたランタンを出して周囲を照らす。

「これが迷宮か………。」

幅5mほどの通路がどこまでものっぺりと続いていて、脇道が何本も見える。

「これは………。」

迷うな、特に目印もなるひたすら続く石造りの通路、脇道は無限に近くある、流石に迷宮といったところか。

歩く先に光が見える。

「冒険者………!?」

俺はすぐに違うことに気づき、魔法を放つ、おなじみファイヤボールだ。

「スケルトン………!」

このような迷宮にピッタリの魔物だ、これ以上ピッタリくるものなどくらい墓地くらいのものである。

ファイヤボールで左手にダメージが入り、ポロッと落ちる。

スケルトンはEランクの魔物だ、強いには強いが、取るにたる程でもない。

「ハァッ!!」

俺の剣はスケルトンの拳が当たるより前にやつの頭を捉え、粉々に砕く。

「これで終わり………!?」

俺の顔を青い粒子が撫でる。

なんだと思えばそれはスケルトンの体から発せられて、見れば分解しだしているではないか。

10秒ほどでそれは終わり、魔石を残し消えてしまった。

「なるほど、これが吸収って奴か………。」

迷宮内で死んだ生物は………まあスケルトンが生物かはおいといてだ………魔石を残し消えてしまい、素材はたまにのこる切れっぱしとまでないにせよ5分の1ほどの量が取れるのみである。

だが、ここなら狩る相手は五万といるし、魔石だけでも十分すぎる。

「むしろ解体の手間が省けるか………。」

俺はさっとそれを拾って先を急ぐ。



「これが下層への階段か………。」

思ったより早かった、ここまで30分ほどしかかかってはいない、1つ1つの規模はそこまででもないようだ。

階段の先が見えない。

「降りればいいんだろ………。」

俺はドンドン入っていくと次の瞬間には青空の中に放り出される。

「!?!?」

平原、緑の平原だった。

「なっ、もしかして罠か?地上に戻されたとか………?」

だが、後ろを見れば階段があった、後を見ても何もない、薄っぺらい壁しかないのにその階段は確かに奥へ続いている。

「いや、ワープ魔法とかあるくらいだからこれくらいの事は予想してたけど、ちょっとドキッとするよなこれは………。」

俺は平原に向かって歩き出す。

「………!今度はゴブリンかっ!!」

俺は向こうから走ってくる緑色のゴブリン達に気づくと剣を取った………。



「しかし………これ一応迷宮の中って認識でいいんだよな?やっぱり地上に戻されてたとかいう訳じゃないよな?」

しかし、直後に目の前に下層への階段が見えた事によりその心配は払拭された。

「………幻じゃ無いだろうな?」

俺はソロリソロリと中に入る。

「今度はまた石造りの通路か………。」

そこはふたたび石造りの通路であった。

「しっかし、そう言えばお宝やら何やらあるときいたのに、宝箱1つ今は見えないな。」

俺は先を急いでいく。

「………おっ?これは………。」

俺は近くに落ちていた剣を拾う、ボロボロだが、これがお宝だろうか。

「???これは………服か、バックもある。」

首を傾げるが、最後に見つけたものが俺の度肝を抜いた。

「………!冒険者証!?」

これ死んだ冒険者の遺品じゃねえか!!

ここじゃ死体残らねえから気づかなかった!

俺は慌てて冒険者の遺品を投げ捨てると先を急ぐ。

「しかし、なんであの冒険者はここで死んでるんだ?」

そう不思議がっていると………。

「ファッ!!?」

俺の本能が反射的に体を仰け反らせ、顔があった場所を矢がすり抜ける。

気がつけば、あちらこちらから何本もの矢が出ている事に気がつく。

「くそっ、何だこれは………。」

罠か、さっきの階層もあったのだろうか?少なくとも設置された数が増えているのはたしかだ、じゃないといきなり引っかかった理由がつかない。

「今度からは気をつけないとな………。」

目の前を見れば、魔物がやってきている、今度はスケルトンが3体。

「ハッ!!」

俺はなれた動きでそれを切り倒していく………。



結局9階層まではこんな感じで平原と石造りの迷路しか出ることは無かった。

だが。

「ボス部屋………か。」

俺は目の前の大きな扉にそんな呟きを漏らす。

「………行くか?」

若干ドキドキするが、ボスはその階層の主な魔物よりワンランク上の魔物、ここはE以上は出ないので出るならDと言うところだろう。

「………よし、言ってみるかっ!!」

俺は迷宮の大扉に手をかけた………。



「へぇ………これはっ!!」

俺は初手の攻撃を交わす。

目の前にいるのは人間大の怪鳥である。

名前はなんだろうか、わからない。

「天井が高い………。」

俺はそうつぶやく、大体40mほどの高さだ、これでも飛びにくいだろうが、さっきの通路のように3m程だったらコテンパンにしてやるところだったんだが、空を飛ばれてはな…。

「クロスボウで………!!」

俺は腰にかけてあるクロスボウを抜き、狙い、撃つ!

確かにそれはあたった。

だが、大したダメージにはならない。

これではファイヤボールでもどうにもならないだろう。

「やはり剣しかないか!」

俺は剣を抜き放ち、カウンターを狙う。

サアッと降りてきて、攻撃、それを俺は剣で切る。

一撃では仕留められない。

「………?」

次の瞬間、何故か自分の体が浮いている事に気がつく。

「捕まれた!!?」

俺はやつに掴まれていた、一瞬攻撃のチャンスと思ったが、いまこいつが死ぬと自分も真っ逆さまだ、まあ、どうせ録なこと考えていない感じなので、どっち道落とされるのだろうが………。

遂に、天井まで近づいた所でその手は離される。

「ファイヤボールッ!!」

俺はファイヤボールを顔面に向かって撃つ。

落ちていく中俺は視界の端に奴がバランスを崩す姿を捉えた。

「さてっ………!!」

身体強化は普段は持久力を考えてDクラス程しか出さないが、全部を注ぎ込めばCランクに実は届く、維持できるのはほんの2、3秒ほどだが………。

「耐えろっ!!」

俺は地面に着地する、足がヤバイ感じだし地響き凄いが折れない!!

「………あっ………。」

見ればやつはあのあと落ちてきたようで俺のすぐ隣に落下している。

「………じゃあ、なっ!!」

俺は迷いなく首に剣を突き立て切り裂いた…………。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ