別れの時
まず、今回はマンネリ回です、当分マンネリ回です、どこまでもマンネリ回です。
初めて常に面白さと緊迫感を出す事の難しさが分かりました………。
「来ましたよっ!!」
「よし、じゃあ行こうか。」
俺は今日もカーラスと二人で森の中を歩いていく。
「しかし、お前だいぶ解体出来るようになったよな、まぁまだまだつたないけど、基本は全部覚えて、あとは時間の問題だな。」
「………しかし、コーイチさんは一体いつから冒険者をやり始めたんですか?」
「………もう一年にはなるな。」
「!??ちょっと待ってください自分2年一応やってる身なんですけど!?」
「いや、俺は巡り合わせが良すぎたんだよ、パッと思いつくだけでも知り合いにBランク冒険者が1人と元が1人、解体担当にドレッドさんとも巡り合ったし、言葉を覚えるときにはサンティシナが………。」
「なるほど、人脈が命と。」
「いや、そういう訳じゃないが、皆がいなかったら野垂れ死にだったな………おいっ!?」
「ハッ!?………フンッ!!」
カーラスは後ろから突っ込んできたリュウモドキを斬り殺す、真っ二つになってるあたり攻撃力の不足もなさそうだ、自分はこの為に魔力操作を覚えたりしたんだが…………。
「中々やるじゃないか。」
「自分なんかまだまだですよ、今だって、コーイチさんの方がよほど活躍してるじゃないですか。」
「そうか?俺なんて何年やったって魔法なしじゃこいつを真っ二つにはできないが。」
「魔法なしで戦うなんて、コーイチさんは今後一生ないでしょうが、なんの慰めにもならないですよ。」
「強くなりたいのか………?」
「そりゃもう、なんの為に冒険者やってると思ってるんですか。」
俺達はそんな事を言いながら狩りを続ける。
「なぁ、自分もそろそろいかないといけないから、返事が欲しいのだが………。」
「ああ、その話なんですが………自分、行こうと思うんですよ、やはり遠出するのもいいだろうとおもって。」
「ほう………分かった、そのように準備しておく、お前も今後一週間以内に準備をしてもらいたい。」
そう言ってリューゼさんは去っていく。
「………迷宮都市か。」
どんな場所なんだろうな。
「えぇ………言っちゃうんですか、コーイチさんは………。」
「まあな、やはり迷宮についても一度見てみたいし………。」
俺は狩りの帰りに入った店でカーラスと話し合う。
「嫌だなぁ、せっかくこうして解体の仕方を覚えたあとも一緒に狩りに行ってたのに………。」
俺は解体の仕方を軽く教えたあと、別れようとしたのだが、カーラスが「ええ………もうちょっと組んでもいいですか?」というのでとりあえずあの後も組み続けている。
まぁ、カーラスは素直なやつで、こっちのしてもらいたい事とかしっかりやってくれるので一緒にいて悪い気はしなかったのだが…………。
「………じゃあ、これでお別れですね、非常に短い間でしたが、お世話になりました。」
そう言ってカーラスは席をたち、帰っていく。
「………お代どうするんだ?」
カーラスとはこの時点では非常に短い付き合いで、しかもすぐ別れることとなるが、しばらくして再び再開した、だが、それはもう少し先の話である………。
「………きたか。」
「はい。」
俺はスラニスさんと相談し、一時的に部屋を引き払う事になった。
持つものはあまりない、まだここにきてから2年半くらいしか経っていないことを思い知らされる。
「リューゼさん、そろそろ行きましょう。」
「ああ、そうだな………。」
今は早朝だ、朝日が眩しい。
ものは少ないが、頭に詰められた思い出は濃いものだった。
はじめての冒険者、魔物の討伐、Dランク昇格試験の敗北、ギセルさんとの出会い、魔法の練習、そして忘れちゃいけないのがゴブリン掃討作戦だ。
「濃いなぁ………。」
俺はそう呟いてふと思う。
俺は、前の俺と変わらないと思っている、だが本当にそうだろうか。
単純な経験などの話じゃない、もっと根本的な物が変わっている気がした。
「リューゼさん、俺なんか変わりましたか?」
「???………顔には何もついてないが?」
いきなり聞かれたからか素っ頓狂な返しをするリューゼさん。
「………だが、そうだな、だいぶ変わったよ、たくましくなったとは思う。」
「そうですか………。」
俺達は歩く速度を早めていった。




