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エピローグ

三人称視点


「ガァァァア!!?」

エンペラーは突然の事に驚き、肩に乗っているコーイチを振り落とす。

そして、落ちるコーイチにエンペラーの拳が迫る。

グシャッという音とともにコーイチは吹き飛ばされ、壁に土煙とともに衝突した。

「………!未だっ、かかれぇ!!」

その瞬間、エンペラーは無防備となり、ワァッと冒険者が飛びかかっていく。

「ナニクソッ………!?」

エンペラーは反撃しようと剣を振り上げたその時、目の前にジャイアント・キリング達が浮かんでいるのに気がつく。

「こいつはお返しさ!!とっときな!!!」

「グハァァァァァァ!!!」

4人でエンペラーの顔面を蹴り飛ばし、バランスを崩す。

そこを容赦なく冒険者が取り囲み、ボコボコにしていく。

「ヤメロォ!ヤメロ!!ヤメー」

「オラァ!!エレファント・ストンピング!!!」

その時、落下してきたジャイアント・キリングの人達がダメ押しとばかりにエンペラーの顔を踏み抜く。

ちなみに、彼らは一人体重150kg、鎧は170kgとなり、重量320kg、かける4でおよそ1トン強で踏み抜かれた事になる。

ゴブリンエンペラーは両手が空に上げ、そして静かにそれは落ちていく…………。



「またゴブリンの襲撃かぁ!!?」

夜もふけたころ、遠くの方で松明の灯りに門番が気づき、鐘に手をかける。

今夜は不安で眠れなかった住人が建物の窓から外を見ている。

やがてそれらは城門に近づき、帰ってきた冒険者達であることに気づく。

そして、彼らが引きずるのは、1体の巨大なゴブリンであった。

「ゴブリンエンペラー………。」

門番はそうつぶやく。



ウォォォォォォと歓声が町中で湧き上がり、そとの道出てくるものもいた。

皆が歓迎した。

だが、やがて人々は、その先頭で二人が担架で人を運ぶ人に気がついた。

見れば全身血みどろで、腕や足はあらぬ方向にひん曲がり、死んでいると思った人もいた。

しかし、彼は生きていた。

治療ができる冒険者が大量の医薬品を使って、かろうじてここまで運んできたのだ。

「司祭様!!司祭様!!」

「話は聞いています、すぐに治療を開始しましょう。」

その横から青年が出てくる、彼が前もって知らせて、司祭は治療の準備をしたのだ。

「………これはっ……!!」

「今すぐ治療が必要です、どうか、どうか助けてください!!」

そう懇願するのは金髪を長く伸ばした一人の美しい男のエルフであった。

「分かりました、今すぐ治療します、しかし、私をして、絶対に助けられるとは保証できませんぞ?」

「わかっています、しかし、この男のおかげで我々は討伐に成功したのです、何が何でも助けてほしい………。」


 治療は10時間に渡り続いたという、治癒魔法で回復力を高め、グチャグチャの臓器をなんとかして、骨を正常な位置にもどしてやる。

司祭は後にこう語った。

「恐ろしいほどの大規模で困難な治療でした、未だ成功したのが信じられない………。」



男は一ヶ月後、包帯をグルグルにまかれて教会の病室で寝ていた。

未だに意識は目覚めない。

たまに冒険者が見に来ると、そこにはゴブリンの巣窟から助けた女性達がいたり、エルフややたら不潔なひげもじゃの男、彼のすむ下宿の大家や冒険者ギルドで解体を担当する男が酒瓶片手にお見舞いに来ていたという。

中でも目を引くのは、幼さが未だ顔に残る、数週間前にやってきた受付嬢見習いの少女であった。

「せっかく来たのに、ここで死んだら、許さないんだからね………。」



そして、男は遂に目覚めた。



………知らない天井だ。

ええと………俺は一体何をしていたのだろうか、確か………だめだ、思い出せない、ゴブリンがどうたらしてたのはわかるが………。

俺は横を見て気づく。

「サンティシナ………?」

俺は横にもうかなり見ていない、かつての友人が寝落ちしていた姿だった。

「………ん、ハァァァ、しかし、お見舞いするにしても、いつまでも起きないと暇で…………!?」

「………おはよう?」

「………う、ウヮァァァァン!!!」

ちょっと、痛い、待って、待って、抱きつかないで!



サンティシナが帰ったあと、ギセルがやってきた。

「全く、心配させやがって、さっき出てった嬢ちゃん、目が真っ赤だったぜ?」

「すまないな………。」

「お前がいない間こっちは大変だったんだ、あの耳長はBランク昇格試験でどっか行っちまうし、Aランクモンスターの討伐で町はお祭り騒ぎだ、ましてや、英雄が目覚めたなんて知ったら、何回だって騒ぎ出すぜ?ここの住人はさ?」

「英雄………?」

「知らないのかよ?まぁ当然だな、お前、エンペラーに一太刀入れやがったんだって?おかげであのあと討伐に成功して、それを聞いた住人はみんなもうすげえ事に………。」

ああ、そうか、そうだった、やっと思い出した、俺はエンペラーの拳を受けて意識が途切れたところだった………。

「………お前、魔力操作覚えたんだって?やったじゃないか………!こんな簡単に習得できるやつは中々いないんだぞ?」

治り次第、教えてやる、そう最後にいってギセルは去っていく。

「………まぁ、まずは。」

休むか………しばらく休養を貰おう、何をするにもそれからだ………。

そうして俺はしばらくの間入院生活を堪能したのだった………。

これで、1章が完結しました………!!

今まで毎日投稿で色々押されて、なっとくがいくものがなかなか出来ない。

たけど、最後の盛り上がりを自分の最高峰で書けて感無量です………!!

勿論、これからも続けて参ります。

どうかよろしくお願いします!

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