↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でも動画配信者  作者: ワクルス
お星様の言う通り
69/73

反逆されてみた1

窓から日差しが差し込む。


俺はケーキ1ホール食べ終わる。


「ふー、体元に戻ったぜー」


俺はうぐーっと体を伸ばす。


「昨日の今日で戻るものなの? それ」


イスタはケーキを食べながらそう言う。


やっぱ、細マッチョが気楽だな。


「今ならお前やミュールに身体能力で勝てそうだ」

「魔力抜きならね」

「魔力ありはズルじゃんか」

「男と女ってだけで差があるし当然」


イスタはお茶を飲む。


まぁ、確かにな。


「ところで……」


イスタは机の下を覗く。


「何してんの?」


俺がダンベルを持ち上げてる様子を見る。


「いやぁ、なんかやらないと不安になっちゃって」

「ハマっちゃったね」

「ハマっちゃった」


俺はハハハと笑う。

イスタも呆れながらも笑う。


「じゃ、そろそろ行くか」

「だね」


俺達は立ち上がる。


「専用武器お披露目ターイムとしゃれこみますか」


俺達はサッと工房に向かい、中に入る。


「ショウミー専用武器ー!」

「まだできてないアル」


スォラは申し訳なさそうに言う。


「うぇーい、なんでー!?」


あれから4日ちゃんと経ったぞ?


「魔力注入作業があるんだが、注入要員のエルフが1人風邪ひいたみたいアル。人少なくて予定よりちょっと遅れてるアル」


魔力注入作業?


俺は工房の中を覗く。

エルフ達は真剣な顔をして杖に魔力を込めている。


杖は水色をベースとし、先端には魔法生物の核が付いている。

杖の尾には星の彫刻が掘られていた。


「お前はエンターテインメントを生業にしてると聞いたアル。だから、晴れた昼をイメージして水色、そして、星詠の国の象徴である星を付けさせてもらったアル」


結構考えられて作られてんだな。


「杖の大部分は強化鍛造軽量鉄を使ってるから軽くて丈夫アル」

「ごめん、なんて?」

「強化鍛造軽量鉄なんて高価なもの使っていいんですか?」


イスタはスォラの話に乗る。


「手紙には予算は問わないと書いてあったアルからな。できる限り頑張ってみたアル」

「強化鍛造軽量鉄ってたしかペラペーラペラペーラで」

「そうアル、そうアル。ペランがペラペランなペラペーラペアル」


何言ってっか分かんねぇけど、すごい素材ってのは分かった。


「あんたは、魔力注入作業に入らないのか?」

「我には無理アル。専用武器は使用者の魔力性質に99.999%ぐらい寄せないと意味無いアルからな」

「魔力性質と言っても皆大差ないけどね」


DNAも同じ人間なら0.1%しか違わないらしいしそういうもんか。


えー、それなら振り回すのはまた今度になりそうだな。


俺はガクンと肩を落とす。


「武器の名前はどうするアル?」

「え? 今?」

「せっかくだし付けとくアル」

「うーん、そうだなぁ」


名前かぁ。

武器に名前付けるの中二病みたいで恥ずかしいけど、愛着湧くだろうしなぁ。


星にちなんだ名前にしたいな。


星かぁ。


星、俺が今手に取ろうとしているもの。

キラキラ輝いて手を伸ばしても届かないもの。

手を伸ばす人が沢山いるもの。


いや、違うな。

星とは皆だ。

皆、それぞれ輝こうとしている。


形や色は違えど輝こうとしている。


俺はその中で1番輝きたい。

なら……


「一番星(プリマステラ)、あの杖はプリマステラだ」

「いい名前アル。じゃあ進度的に明日の朝には完成するアルから。それまで待つアル」

「分かった。また明日来るよ」


俺達はそう言って工房をあとにした。


俺達は城に戻る。


「せっかく、新武器ゲットだぜなイベントだったのに延期になっちったよ。どうしよう、イスタ」

「どうしようもこうも待つしかないでしょ。ていうか、そろそろ次どこ行くか決めないと」


あ、そうか。

もうこの国に用は無くなったんだもんな。


アステルにもそろそろ出ていくこと言わないと。


「案はあるから皆呼んで相談だね」

「皆集まって話すのなんか久々だな」

「ユウヤが捕まったり、捕まったり、筋トレしたりしてるからだけどね」


何も言い返せねぇ。


俺達が城に着くと、裁判の時にいた検察側のおっさんだ。

たしか、宰相なんだっけ?


なんか、顔色悪いな。

裁判の時は血色良かったんだけど。


「宰相さん、大丈夫ですか?」

「……テル様」

「え? なんて?」

「アステル様……」


宰相さんはそう言い続けながら国家金庫のある方へと向かった。

大丈夫か?


てか、アステルの名前連呼してるとかロリコンかよ。

いや、アステルは男だからショタコンか?


まぁいいか。


「さてと、リルナは多分トレーニング場だろうから呼びに行こうぜ」

「だね」


俺達はトレーニング場に向かう。


「おい、ユウヤ殿、なぜ筋肉を落としている!」


騎士の人達が俺を囲いこむ。


「うるせぇ。あんなにあったら不便だったんだよ」

「お前、それでも男か!」

「鍛錬はしてるし、問題ない」

「問題しかないだろがぁ!」


騎士の人達は俺を怒鳴りつけてくる。


いや、ほんと、筋肉バカはこれだから困るよねぇ。


「とりあえず、俺ちょっと急がないとだから」

「ったく、明日覚えとけ」


騎士はやれやれと言った表情でそれぞれがトレーニングに戻る。


筋トレしたくねぇ。

今日のうちにこの国出たい。


魔法練習場にリルナがいた。

リルナは息を荒らげながらも魔法を打ち続けていた。


「リルナ、頑張ってるな」

「あ、ユウヤさん、体戻ったんすね。それで、イスタさんも来てどうしたんすか?」


リルナは手を止めて俺達に近づく。


「そろそろ、この国出ようと思っててね。次の行先考えたいんだけどちょっと集まれる?」

「もちろんっす」


俺はリルナの魔法練習跡を見る。

トレーニング場の壁が溶けていたり、トレーニング場の室温が少し寒かったり、俺の髪の毛が静電気で上がったりと成果がこの場にいるだけで伝わってくる。


あとはミュールか。

具体的な居場所は夕飯まで分からない。

が、これは難問なようで実は簡単な問題だ。


「適当にビーフジャーキーでも掲げながら歩くと」

「肉ぅ!」


ミュールがどこからともなく飛び出てくる。


「ほら、簡単に飛びついてくる」

「扱い完璧すぎひんか? ユウヤ」


ミュールの背中からケンケンが驚く。


もう慣れたもんよ。


「じゃあ、早速地図でも見ながら話し――」


ドカーン!


城内のどこかから爆発音がする。


俺達は顔を見合ってうなずくとすぐさま爆発音のした方に駆けつける。


すると、何回も何回もあちこちで爆発音が鳴る。


「なんなんだ? 一体」


俺が疑問を思っていると王の間の扉が爆発で吹き飛んでいることに気づく。


恐る恐る中に入ると宰相が王様に向かってスターロッドを向けていた。


「どうして、お前が……」


王様はグッと歯を噛みしめる。


「……アステル様を、王に」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。