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転生者、有名な辺境貴族の元に転生。筋肉こそ、力こそ正義な一家に生まれた良い意味な異端児……三世代ぶりに学園に放り込まれる。  作者: Gai


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第506話 特別授業が必要?

「……といった話をしてました」


「そうか。押してくれて感謝する」


ある日の放課後、バイロンはアドレアスから有益? な情報を教えてもらっていた。


イシュドはアドレアスたちいる際に、相変わらず「こいつ本当に狂戦士なのか?」と思ってしまうような内容を口にする。


しかし、その内容は再度聞かれなければ、気を利かせて本当に欲してるであろう人物に伝えることはない。


そのため、アドレアスは先日イシュドたちとの会話で聞いた内容に関して、こっそりとバイロンに伝えていた。


(二十代前半で四次職に転職、か…………ふぅーーーーー)


職員室に戻り、自分の席に到着してから先ほど教えてもらった内容に関して悩みこむ。


「へい、バイロン先輩。悩ましい顔しちゃってどうしたんすか?」


「ロッソか」


声を掛けてきた人物は、以前のイシュドに今回もエキシビションマッチに参加してもらう件の話し合いに参加していたやんちゃ味がある教師、ロッソ・バニルグ。


彼は教師という立場だけではなく、それ以前から……学生時、学生になる前から関係が続いていたバイロンの後輩。


「どうやら教え子たちに考えていたことを見透かされていたようでな。一部の一年生たちが目の色を変えてやる気を出したことに関して、イシュドがあることを思いついたようでな」


どうせならばと、バイロンはアドレアスから聞いた話をロッソに伝えた。


「良いっすね!!! 確かに学生じゃなくて教師……二十代前半とかだと、それぐらいの強さを持ってないと常識外れって感じはしないっすもんね!!!」


「そうだな。そこに関しては私も同意だ…………ただ、お前も解っている通り、そこにたどり着けるのは常識外れなんだ」


優れた教育を受け、本人の才能やセンスも優れており、向上心も高かったとしても……ほぼ不可能に近い偉業である。


「っすよね~~~。けど、あれなんすかね、イシュドの実家だとあんまり珍しくはないんすかね?」


「……かもしれないな」


本当に珍しくないのであれば、一年ほど前にいたバカ者たちはなんという一族の人間に絡んでいたのだと、燃やしても仕方ない怒りが僅かに零れだす。


「けど、本当にそういう存在が教師になったら、しょうもないプライドだけ大きくなった連中の鼻を上手い具合にへし折って、心に薪をくべてくれそうっすよね」


「そうだな…………多少の言葉は必要だとは思うが」


「問題は既にその道に進みたいと思う学生がいるか、ですね」


「フィレッツ先生……えぇ、そうですね」


会話に参戦してきたのは、ロッソと同じくイシュドのエキシビションマッチ……イシュドに各学生への強制実技体験を受けてもらうかの話し合いに参加していたやや貴族思考があるフィレッツ・シニアス。


バイロンよりも数歳上であり、愛妻家でもある。


「……なんか、初めてフィレッツ先生と意見があったかもな」


「かもしれないですね」


フィレッツとしては、どんな生徒たちであってもイシュドという存在との衝突に耐えきれるとは思っていない。


ただ、驚愕する相手の立場が教師であれば、話は別だと考えていた。


「つか、そもそも騎士として働き始めてから数年ぐらいは教師なるかもしれない未来なんてこれっぽっちも考えてなかったしな」


「私は一つの未来として考えていましたが……それでも、魔術師として活動を始めて数年の間は自身の事で一杯だったでしょう」


二人ともそこら辺の騎士、魔術師たちと比べて優秀ではあった。

それでも学園を卒業してから数年の間は自身の成長や人間関係で手一杯であり、そこを変に誤魔化すつもりはない。


「つか、学生の時点で誰かを育てるってことに興味を持てるもんすかねぇ、バイロン先輩」


「………………ある意味、究極の自己犠牲を持っていなければ、不可能か」


「究極の自己犠牲、ですか…………間違ってはいませんね」


大袈裟過ぎるのではないかと思われるかもしれない言葉を、フィレッツは否定しなかった。


学園に入学する者は、何かしらの目標を持っている。


騎士になるのか、魔術師になるのか……それ以外の目標を持っていたとしても、同じように熱く心を燃やす目的を持っている。


教師になるというのは目的と言えなくもないが、教師は次世代の者たちを育てる仕事。

つまり……基本的には自分の為に何かをする訳ではない。


「……それって、聖職者よりも極まってる感じか~~」


「…………私は魔術師だが、接近戦である二人であれば……学園の投資ありと仮定した場合、イシュド君が考えた案は実行できるのかな」


「「…………」」


即答できず、数十秒ほど考え込む先輩と後輩。


「……それは、あれですね。学生の時点でそういった教育を受けていなければ、非常に難しいかと」


「そうそう、それそれ!!! 学生の頃からやる気があっても、実力じゃなくて……モンスターの効率的な殺り方? ってのとかも知ってなきゃいけないわけだし、特別授業的な奴がないとムズイっしょ。後、学園からの支援も定期的にないと厳しいんじゃねぇの」


「なるほど………………本当に実行するのであれば、まずは情報収集から始めた方が良さそうですね」


「……珍しく乗り気じゃん。イシュドのあの件に関しちゃ否定的だったのに」


「彼の場合、学生ですからね。同じ常識外れの人物だとしても、立場が学生と教師では受け取り方も変わるでしょう」


三人が残っている仕事の事を忘れて話を続けていると、興味のある教師も参加し……話は非常に盛り上がったものの、その結果多数の教師が残業する羽目になった。

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