表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/59

第二十一話

「終わりだ。棍棒をおけ」


 勇者の声が聞こえた。全員、一斉に武器を置く。敵役はまだ、半数以上が残っていた。


「敵の数は、こんなに残っている。ここで手こずっていたら、魔王城にすらたどり着けない。いかに簡単に倒すかを考えろ」


 少しの休憩の後、今度は敵役と味方役が変わる。オルスは敵役となった。


「始め!」


 オルスは構える。オルス相手に、二人の味方が襲ってきた。二人の攻撃をかわし、隙を狙って攻撃をする。一人を木剣で打ち倒す。


「うっ!」


 倒した瞬間に、もう一人の相手に棍棒で叩かれ、その場に倒れた。


「終わりだ! いいか、敵役は複数を相手にするという事を忘れるな。そうなった時、いかに冷静になれるか、訓練の成果を出せるかだ。一瞬でも迷い、冷静さを欠けたら、そこで終わりだ」


 また少しの休憩の後、訓練が再開された。

 山間に、夕日が落ちていく。


「これで今日はこれで終わり。明日も同じ内容だ。朝は基本、昼から城攻め。今日学んだ事は、心に刻め。仲間とよく話し合いをしろ。いいな」


 全員、地面に倒れていた。返事ができる者はいなかった。

 

 翌日の基本は、声が出ていなかった。


「ただ降るのではない。目の前に敵を想像しろ。殺されかけているんだぞ」


 オルスは木剣を振る。だが、木剣を振り終えた時に、震えているのがわかる。


「そんなにブレては、相手は斬り捨てられないぞ!」


 勇者に怒鳴られる。


「はい!」


 気合いを入れなおし、木剣を振る。

 昼食の後、城攻めが始まった。昨日と同じく、何度も繰り返す。吐く者、ケガをする者が続出した。


 敵役のオルスは、フラフラの状態だった。立っているのもやっと。始まりの合図が鳴った。

 兵士役が二人、死んだ目をしながらも、オルスに襲いかかってきた。

 二人とも低姿勢のまま、オルスにあと二歩ぐらいの位置にまで駆けてくる。

 オルスは疲れ果て、動けなかった。ただ、正面で構えていた。

 兵士役の二人と目が合う。その瞬間だった。体が勝手に動いた。

 気が付いた時、相手の攻撃を鼻先で避けていた。下段の攻撃。少しだけ後ろに下がった。

 二人の動きが止まって見えた。棍棒で軽く頭に当てた。


「えっ……」


 味方役はその場に止まってしまった。オルス自身も、何が起きたのか理解できず。ただ立っている。


「オルス、それだ!」 


 勇者が叫んだ。オルスは辺りを見回した。視界の左右の隅から、味方役が自分に襲ってくるのが分かった。

 オルスは視線を動かさない。相手も、無駄な動作は一切していない。

 右足が勝手に下がる。首が勝手に左に傾く。二人の攻撃をかわした。隙ができた瞬間、先ほどと同じ、相手の頭を軽く叩いた。


 後頭部に衝撃。後ろを振り返りながら、膝をつく。そこには棍棒を両手持ちにしていた味方役がいた。


「終わりだ」


 終了の合図。オルスの所に、勇者がやってきた。


「オルス、なかなかの避け方だったぞ。だが、後ろの気配を察知するには、まだ訓練が必要だな。いいかみんな。たった今、オルスがした事を目指せ。それなら、ガイコツ騎士は簡単に倒せる。今日はこれで終わりだ」

「ありがとうございました」


 力のない声が辺りから出てきた。


「オルス、どうやって避けたんだ? 目も死んでいたし、覇気がなかったぞ」

「何にも考えてなかったよ。ただ、体が勝手に動いた」

「俺たちも、ここまでやらないといけないのかよ……」


 クタクタになりながら、オルス達は魔王城の、家路に向かって歩いて行った。

RPGで、間違いなく出るのが、「呪文」「特技」などです。


私の物語には……「特技」は出ません! すみません。


色々考えたのですが、現実的にいこうかと。


ああ、でも、プロレスや格闘技にも、得意技があるか……


ちなみに、私の好きなプロレス技は、ムーンサルトプレスです。


プロレスLOVE!


……よければ評価、ブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ