55話S 私の葛藤と不安
今日の撮影がすべて終わり、衣装から私服に着替えて手荷物の中からバッグを取り出した。
もしかしたら綾さんからメールの一つでも届いているかもしれない――そんな淡い期待を抱きながら液晶画面を見ると、新着メールのアイコンが点灯している。
胸を高鳴らせてメールボックスを開いたものの、目当ての差出人ではなかった。
画面に表示されていたのは、唯さんからの名前だった。
『問題が起きたから、俊に栞ちゃんのメルアドを教えてもいい?』
「問題ですか? 私に関する何かでしょうか」
『綾ちゃんの周囲で不穏なことが起きたから、事情を説明したいらしいの』
「そういうことなら、構いませんよ」
上野先輩。初夏の頃に綾さんに対して乱暴を働こうとした、とんでもなく嫌な人間だ。
けれど、綾さん自身が彼を許していること、その後に深く反省して綾さんのために行動してくれている姿を見ている。だから、いつまでも私が怒っていても仕方がないと自分を納得させていた。
夏休み中に偶然会って話をしてみた時も、横暴な人ではないと感じた。
むしろ、結構気持ちのいい人だという印象さえある。
過去の過ちを完全に帳消しにすることは、どうしても感情が割り切れないけれど……そんな彼から緊急の連絡が入るということは、それだけ異常事態だということだ。
綾さんの身に、一体何が起きたのだろう。
その後、上野先輩からすぐに届いたメールの内容に目を通し、私は思わず納得してしまった。
彼は超高校級と謳われるサッカー選手らしい。
幼少期には、女子日本代表の舵取りである唯さんから直接サッカーを教わっていた経験もあるそうだ。
彼からのメールによると、11月に行われるヨーロッパ遠征のメンバーに選ばれ、そのインタビューを受けていたらしい。
問題はその取材の際、近くにいた綾さんに気づいた記者がいたことだった。
その記者は、そのまま綾さんにもインタビューを敢行しようとしたという。
取材ルールでは、許可なく他の生徒に取材を行うのは絶対に禁止されている。
けれど、探していた人物が偶然そこにいたのだから、記者が色めき立ってしまうのは無理もないことかもしれない。
問題なのは、その記者が業界内でも非常に評判の悪い人物だということだ。
嫌な予感がする。
だから、仕事終わりで疲れているかもしれないけれど、もしよかったら様子を見に行ってくれないだろうか――。
上野先輩のメールには、切実な文面でそう綴られていた。
本当に、過去にあんな事件を起こそうとしたのが信じられなくなるくらい、今の上野先輩はいい人だ。
何より私のことを、芸能人の『霧生栞』ではなく、一人の等身大の人間として見てくれていることにも好感が持てる。
だからといって、綾さんを彼に譲る気は一ミリも無いけれど。
「秋子さん、これを見て」
私はすぐに秋子さんに上野先輩からのメールを見せた。
業界の裏表を知り尽くしている秋子さんは、事態の深刻さを瞬時に理解して動き出してくれた。
どこかへ迅速に連絡を入れ、車内で五分ほどノートパソコンを叩いて何らかの作業を終えると、すぐに車を出してくれたのだった。
綾さんのアパートに近づいた頃には、すでに22時を回っていた。
胸のざわつきが一向に収まらなかった私は、無事を確認するために綾さんへメールを送った。
けれど、待てど暮らせど返信は来ない。
「秋子さん。綾さんから、メールの返信が来ないの」
私の張り詰めた声だけで、秋子さんも状況を察してくれたみたいだ。
綾さんがこの時間に眠るはずがない。
それに彼女は、メールが届いていればすぐに返信をくれる人だということも分かっている。
「栞、少し飛ばすわよ」
秋子さんの言葉とともに、車の速度が上がっていく。
おそらく警察に見つかれば、一発でスピード違反で取り締まられるような速度だった。
やがて、綾さんが暮らしているアパートの前で車が急停車した。
「栞、ここで待っていてね」
そう言い残して、秋子さんは力強く車の外へと出て行ってしまった。
私も今すぐ付いていきたかった。
けれど、本当に何かのトラブルが起きているのだとしたら、私が動くのは邪魔になるだけだということも分かっていた。
どうか二人とも無事に戻ってきてほしい。
私は座席で、ただ祈ることしか出来なかった。
どれほどの時間が経ったのだろうか。
あまりの不安に耐えかねて、約束を破ってでも外に出ようとした、その時だった。
アパートの入り口から秋子さんが現れ、その後ろから、簡単な手荷物を持った綾さんが付いてくるのが見えた。
傷一つない無事な姿を目にして、私はようやく身体の力を抜いて安心することができた。
それなのに、車内に乗り込んできた綾さんの最初の一言はひどいものだった。
「栞……どうしてここに?」
あんなに心配した私の身にもなってほしい、と本気で思った。
「今日の仕事の帰りだったからね。ちょっと気になったから、秋子さんの車でここに寄ってもらったの」
「どうして?」
どうして、と聞き返してくること自体がおかしいはずだ。
けれど、目の前にいるのはいつもの淡々とした綾さんではなかった。
その瞳には、あからさまな動揺の色彩が浮かんでいるように見えた。
だから私は、彼女を安心させるように、できるだけ分かりやすく説明しようと考えを変えた。
「あ、もしかして、なんで私がこのトラブルを事前に察知してここに来られたの、っていう意味で聞いてる?」
綾さんが小さく頷くのを見て、私は少し困ったように眉を下げて笑った。
こういうのは口で長々と説明するよりも、現物を見せた方が早い。
私は手元にあるスマートフォンの画面をスクロールし、液晶を綾さんの方へと向けた。
「上野先輩から、緊急のメッセージが入っていたのよ」
「え……? 栞、先輩と直接やり取りをしてるの?」
「まさか、普段から連絡を取っているわけじゃないって。どうやら唯さんに私のアドレスを聞き出したらしくて、こっちがびっくりしたくらい。……今日の部活のとき、男子サッカー部の取材陣の人たちが、しつこく綾さんにアタックしようとしていたでしょ? 先輩、それがずっと引っかかっていて心配で仕方がなかったみたい。もしよかったら、仕事の終わりに綿津見の様子を見に行ってあげてくれないかって、そう連絡があったの」
それを聞いて、綾さんは驚きに目を見開いていた。
「流石に事態を重く見た唯さんが、上野先輩に私の連絡先を教えたの。もちろん、事前に私への確認があって、私が許可を出した上での話なんだけどね」
驚きを隠せない様子の綾さんに、私はさらに言葉を続ける。
「それでね、事情を知った秋子さんが、ネットワークを使って少し裏で調べてくれたのよ」
「明日の朝に出る週刊誌のネット版に、綾ちゃんの記事が載ります」
運転席から前を向いたまま、秋子さんが言葉を補足してくれた。
「今日、上野君の公式インタビューが終わった直後、どさくさに紛れて綾ちゃんに突撃しようとしていた悪質なフリー記者がいたみたいなの。その中の一人が、学校の敷地内で勝手に綾ちゃんの写真を撮って、そのまま半ば強引に記事をアップロードする準備を進めていたみたい。私の信頼できる記者に直接聞いて、しっかりと裏を取ったわ」
車内でスマートフォンやノートパソコンを使って何かをしているとは思っていたけれど、相変わらず仕事が早すぎる。
「流石に私としてもどうにかしてあげたいのだけど、綾ちゃんはどこかの芸能事務所に所属しているわけではないでしょう? 大元の掲載を無理に止める権限がこちらにないのが現状なのよ。だから、いったん私たちのマンションにかくまおうと思ったの」
「……また、ご迷惑をかけてしまってすみません」
綾さんは何も悪くないのに、真っ先にそう謝ってしまうのが彼女らしい。
取材にルールがあるのなら、それを守らないそいつらが悪いに決まっているのに。
「取材相手が未成年なんだから最低限のルールは守るだろうって、少し油断してしまったこちらの落ち度もあるわね」
「ねえ、綾さん。もういっそのこと、私と一緒に暮らそうよ」
私は、自分の胸の内にある真っ直ぐな気持ちをそのままぶつけた。
夏休み中も、ハウスキーパーとして私の部屋に常駐してくれていたのだ。
こんな問題が頻発するくらいなら、いっそセキュリティの強固なマンションで一緒に暮らした方が安全に決まっている。
あのマンションは多くの芸能人や有名人が暮らしているからこそ、不審者や悪質な記者といった危険から住民を守る設備が徹底されているのだから。
「それはダメだよ、栞」
けれど、綾さんはきっぱりと、拒絶の言葉を言い放った。
「だけど! さすがにこんなストーカーみたいな記者が突撃してくるような状況なのに、このまま放っておけるわけないじゃない!」
綾さんが暮らしているのは、古い二階建てのアパートだ。
防犯装置なんてほぼ存在しない場所で、このまま暮らし続けるなんて危険でしかない。
「流石にこれ以上、栞に迷惑をかけるわけにはいかないから」
「もう、怒るよ! なんで自分の彼女が困っているときに、助けようとしない恋人がいるなんて思っているの。全くもう!」
「栞の感情論は一度置いておくとして、さすがに綾ちゃんが元のアパートで今まで通りの暮らしを続けるのは、私も大いに心配よ。あそこはセキュリティが皆無に等しいし、今日みたいに悪意を持った人間が侵入しようと思えば、いつでも出来てしまう構造だからね」
そう、秋子さんからももっと言ってやってほしい。
「だけど、これ以上は本当に……」
それでも綾さんは、公私混同を嫌う人だからこそ、頑なに首を縦に振ろうとしない。
全く、どうしてこうも頭が固いのだろう。
お金の心配なんて、これっぽっちもしなくていいのに。
いざとなったら、私が彼女を養えばいいだけなのだから。
「そうですね。それに、栞の立場が悪くなったら、私達も本当に困りますし」
「秋子さん!」
なんで立場が悪くなるの?
私はただ、大好きな彼女を守りたいだけなのに。
周囲から見れば、困っている友達を助けているようにしか見えないはずだ。
「かといって、このまま綾ちゃんをあの無防備な部屋に戻すのも、非常に気が引けます。――ねえ、綾ちゃん。ここで一つ、私と賭けをしてみませんか?」
「賭け、ですか?」
「ちょっと、秋子さん! 私、そんなの何も聞いてない!」
こんな危険な状態で賭けを持ち出すなんて、いくら何でも非常識すぎる。
私が秋子さんに対してこれほど非難の声を上げることは、今までほぼ皆無だった。
「今初めて言いましたから、知らなくて当然ですよ」
秋子さんはバックミラー越しに涼しい顔で言った。
先ほど車内でノートパソコンを開いて作業をしていたのは、連絡のためではなく、この賭けの準備を進めていたからなのだろうか。
「それで、綾ちゃん。私の賭けに乗るかしら?」
静まり返った暗い車内に、綾さんの喉が鳴る微かな音が響いた。
「約一年間、こちらで安全に住める場所を用意します。その代わり、もしあなたが無事にムーンシティへ入団できた場合は、これまでに掛かった費用にプラス二割を上乗せして、数年かけてきっちり請求いたします」
「もし……入団ができなかった場合は、どうなるのですか?」
「そのときは栞の付き人になってもらい、将来的にうちの事務所から芸能界デビューをしていただきます」
「……私に、そんなことができると?」
「ビジュアルに関しては文句なしの合格点ですよ。もちろん、そのときは過去の事件のこともすべて、事前にこちらから表に出します。あとから週刊誌などに嗅ぎつけられてスキャンダルにでもなったら、それこそ目も当てられませんからね」
綾さんの大切な夢を、そんな賭けの対象にするなんておかしすぎる。
「秋子さん、さっきから何を言っているの!?」
「栞は黙っていなさい。私はボランティアや慈善事業をしているのではないのよ。今はビジネスとして、綿津見さんと直接お話をしているの」
秋子さんの冷徹なまでの声音と、二人の間に流れる真剣な眼差しに気圧され、私はそれ以上何も言えなくなってしまった。
「……同じような賭けを、私は海の向こうにいる人ともしました。そういうことでしたら、喜んでお世話になります」
「そう、受けるのね」
「はい。それに、あのまま私がアパートに居座り続けたら、周囲で普通に暮らしている他の住人の方々にも多大な迷惑をかけると思いますので」
綾さんの決断を聞いて、秋子さんは張り詰めていた表情を少しだけ和らげたように見えた。
「流石に、栞と全く同じ部屋で同居させるわけにはいかないから、マンションの低層階にある別の空き部屋ということになるけれど、それでも構わないかしら?」
「寝泊まりできる場所さえあれば、私はどこでも大丈夫です」
別に、私の部屋で一緒に暮らしたっていいのに。百歩譲っても、先月まで使っていたあの部屋にそのまま泊まってくれればいいじゃない。
そう不満が頭をよぎったけれど、ここで私が口出しをしても、秋子さんからきっぱりと正論で言い返されるのは目に見えている。だから、私は言葉を飲み込んだ。
「わかったわ。後日、きちんとした法的効力のある契約書を作成するから、サインの方をよろしくね」
「はい。よろしくお願いいたします」
私は、隣に座る綾さんの片手を強く握りしめることしかできなかった。
すると、綾さんは空いている方の手をそっと伸ばし、私の頭を優しく撫でてくれた。
手のひらから、温もりが伝わってきて嬉しくなるから現金なものだ。
「綾さん……」
「心配してくれてありがとう、栞」
「そりゃあ、心配するよ……」
「水無月さんも、本当にありがとうございました」
「私はただ、そこに魅力的なビジネスチャンスが転がっていたから、それを利用しただけですよ」
車は滑らかに速度を上げ、私たちが住むマンションへと向かって静かに走り続けた。
マンションに到着し、今日だけは綾さんに、夏休み中に使っていた部屋を利用してもらうことになった。
綾さんを部屋に送り届けた後、私はリビングで秋子さんと正面から対峙していた。
「流石に、無茶が過ぎるんじゃない?」
「でも、これであなたも少しは安心できたでしょう?」
「人の将来を賭けの対象にするなんて、いくら何でも異常すぎるよ」
「賭けになっていないから大丈夫よ」
私の詰め寄るような勢いを受け流すように、秋子さんは手際よく紅茶を淹れてくれた。
温かい湯気の向こうで、まずは落ち着きなさい、と促されているような気がした。
「どういうこと?」
「おそらく、唯がすでに次の一手を打っているわ」
「は……?」
「私がしたことは、ただの橋渡しに過ぎないの」
話の規模が大きすぎて、私は完全に思考が追いつかなくなっていた。
「唯がお世話になっているスポーツマネジメント会社が、近いうちに綾ちゃんを訪問する予定になっているわ」
「……え?」
「綾ちゃんの実力を試す必要はこれからも出てくるでしょうけれど、たとえムーンシティじゃなかったとしても、これで彼女は世界のどこかの国でプロとしてサッカーを続けられるわよ」
「それって、どういうこと?」
「唯と同じ優秀な代理人が付くということ。もちろん、冬に海外へ呼ばれたときには、それ相応のアピールをして結果を出す必要があるけれどね」
きっと秋子さんの頭の中では、すべての計算が美しく成り立っているのだろう。
優雅にカップを傾けて寛いでいる秋子さんを見つめながら、私だけが濁流に取り残されたような気分になってしまう。
「私は水無月プロダクションの人間よ。会社の不利益になるようなことは絶対にしないわ。まずは私が見ている大切な人間を安心させること。そして利益になりそうな話なら、速やかに提案することよ」
だから、その利益とは一体何のことだろう。
駄目だ。綾さんのことが絡むと、私の思考回路は途端に機能しなくなってしまう。
「綾ちゃんに万が一のことがあれば、あなたが激しく動揺して、夏以上に仕事ができなくなるのは目に見えているわ。だから、まずは綾ちゃんの安全とケアを最優先する。ここまではいいかしら?」
「うん。それは、分かったけれど……」
「あそこの古いアパートのままでは、あなたを仕事に集中させることなんて到底不可能よ。かと言って、彼女の身辺に付きっきりのSPを配属したら、その金銭的な負担は膨大なものになるわ」
警備会社の人間を専属で雇うとしたら、一体どれほどの金額になるのだろう。
来年の4月までと考えたら、期間はおよそ7ヶ月。
きっと、軽く1000万円は超えてしまうのではないだろうか。
それに引き換え、セキュリティの万全なマンションの空き部屋なら、仮に家賃が月50万から100万だとしても、総額は350万から700万の間で収まる計算になる。
「流石に無償で部屋を貸すわけにもいかないから、あのような賭けを提案したのよ。プロ契約を結べば、後から費用をきっちり回収できるものね」
「だからって、失敗したらうちの会社の人間になれだなんて、やっぱり酷いよ」
「いいえ、この賭けはどう転んでも、私の負けが確定しているのよ」
そう言って、秋子さんは悪戯っぽく微笑んだ。
「さっきも言ったでしょう。唯と同じマネージングの会社が動くって。日本で活躍の場が奪われるのなら、世界という大きな舞台で彼女が出られる場所を、彼らが用意してくれるわ。だから安心していいのよ」
「……それ、どこの会社なの?」
「『NST SPORTS』よ」
その名を聞いて、私の頭の中にもひとつのイメージが結ばれた。
私でさえ耳にしたことがある、日本の業界最大手のスポーツエージェント会社だ。
確かサッカーだけでなく、あらゆるスポーツで契約の代理を務めている組織だったはず。
選手が競技だけに集中し、安心してプレーを続けられるよう、あらゆる面からサポートを提供する会社。
年俸の交渉や複雑な法律の手続き、移籍に関するクラブ間のやり取り。
さらには、海外での語学や生活拠点のセットアップにいたるまで、現地のスタッフと密に連携を取りながら完璧にこなしてしまう――。
「もし本当にサッカーを引退して芸能人になるというのなら、そのときはうちの事務所に所属してほしい、というのは本心だけれどね」
「……やっぱり腹黒すぎるよ、秋子さん」
「栞だってよく分かっているでしょう? この業界で生きていくためには、これくらいの一面を持っていなければ淘汰されてしまうわ」
「それは、そうだけど……」
「綾ちゃんを食い物にするような真似は絶対にしないから、安心しなさい。明日も学校が終わったあとに大切な収録が控えているんだから、もう部屋に戻って休むこと」
「……うん。おやすみなさい」
私は小さく息を吐いて秋子さんと別れ、自分の寝室へと向かった。
すぐ近くの部屋に綾さんがいるのだと思うと、本当は今すぐにでも同じベッドに潜り込んで眠りたい、という強い欲求が胸をかすめる。けれど、そこは必死に理性を働かせて自重した。
彼女が何事もなく、無事でいてくれて本当によかった。
安堵が全身に広がった瞬間、堰を切ったように重い疲労が押し寄せてくる。私はそのまま、吸い込まれるようにベッドへと倒れ込んだ。
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