表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれ変わったら死んでました〜怠惰なゾンビは隠者になりたい〜  作者: かんた
第1章 ゾンビになった日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/49

これが家族と言うのなら

前回までのあらすじ


地に足つけたい主人公、歩くタイプのゾンビになれるかも怪しかった。








「何よこの鼻血、真っ黒じゃない!」



 そう叫びながら、主人公の元に駆け寄ってくる女性がいた。

 ケロックの母、ルナリア・クロムハーツである。


 緩やかなウェーブのかかった長い茶髪。その前髪の一部を三つ編みにして耳の後ろに提げている。

 表情に幼い雰囲気を残した、大きなタレ目の女性だったが、怒った時の顔は怖い。

 恐怖心が芽生えたのは、他でもない『ケロック』の母親だからだろう。肉体に刻まれた記憶から主人公も、彼女に母性を感じざるを得なかった。



「大丈夫? 熱はない……って冷たっ!! なによこれっ、本当に大丈夫なの!?」



 死体なのでもちろん体温はない。よほど心配だったのだろうか、やり場のない怒りからキレ気味の口調になっている。

 


「ルシルったら、『もう大丈夫だ』とか適当なこと言って! ファランだって、高熱出して寝込んでる息子ほっぽって、そんなに騎士の仕事が大事かしら! こんな、ケロちゃん、を・・・・・」



 愛称なのだろうか。名前をつぶやいたことで、改めてケロックをまじまじと見つめたルナリア。


 無理もない。目の前で元気そう(?)に鼻血を吹く彼は、さっき息を引き取ったはずの我が子なのだ。

 彼女の顔から一気に血の気が引き、喉の奥から何かがこみ上げてきて・・・・・。



「うっ、ひぐっ、うわぁぁあああああんんケロちゃぁあああああああああああ」



 息子の冷えきった体を抱きしめて、ルナリアは子供のように泣きじゃくるのだった。







 結局、彼女を追って部屋に入ったルシルが止めようとするも、ルナリアはケロックをデレデレした顔で決して離さなかった。

 ルシルはあきれて途中で帰ってしまい、ケロックもうんざりしていた。

 ケロックの妹らしき女の子は、何かに怯えるように、彼のことを遠巻きに見ているだけだった。


 状況が変わったのは、それから2時間後のことだ。



「今帰ったぞ! 無事かケロック!!!!!!」



 さすがに血まみれの鎧騎士が玄関から乱入してきた時、ケロックはめんどくささで死にたくなった。もう死んでるけど。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ