表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の大河 -漆黒が誘う白銀への道標-  作者: アレの様な何か
第1章:Communication 忘れかけていた杜ト詩
21/43

第十九節 脅迫

強行軍だなぁ…

強行軍だなぁ…

1章を6月末には終わらせたいナァと

思っていたのにまだここなんだから

これからも強行軍するしかないんだよなぁ…



『いえ、は?

 ではありませんよクライドさん…

 とても大事な事です…

 私の娘だか何だか、私もよくわかりませんが

 ともかく、貴方はあの子を嫁に貰って下さい…』


そう汎銀河帝国皇帝陛下は仰った。


「え?

 えっと、どういう流れで

 そういう話になるんですか?

 え?え?」


しがない賤民のクライドは

やんごとなき身の上の御方の言葉に混乱する。


『貴方は、所々で鋭いわりに

 こういう流れでは頭の回転が悪いようですね…

 今までの説明を聞いていれば

 そう要求されるのは当然の事だとわかりませんか?』


皇帝陛下はクライドを買いかぶってそう無理を言った。


「いや分かりませんよ!

 今までの銀河レベルでの大事の話が

 どうしてそんな話にいきなり変わるんですか!?」


クライドは皇帝陛下の無茶振りに絶叫する。


『はーー、

 そんなに順を追って説明しなければいけませんか?

 仕方が無いですね…

 ではこれから、状況を説明しますので

 良く整理して考えて下さいね…

 ………

 私は、銀河大戦を起こして人民を皆殺しにする事さえ

 意に介さない、人類の外側(エクスターナル)

 相手の時間切れを狙った、1000年戦争を続けています。

 勝利条件は、彼等の寿命が尽きるまで潜伏する事。

 予定では、あと500年の潜伏が必要です。

 しかし私は、私のうっかりで、私の分身を作ってしまいました。

 そこに物凄い偶然で、貴方が宇宙から降ってきた。

 私の分身は、墜ちてきた貴方に興味を持って貴方に接触しました。

 貴方はそんな私の分身に出会って、出会いの流れから

 元々は人間とは言い切れない彼女を、ニンゲンにしてしまった。

 そして人間となったあの子は、

 初めて出会った貴方に強い好意を抱いた。

 そんな時に、貴方はDNAウイルス爆弾で瀕死となり

 私の分身と融合する事で、互いに記憶共有をしてしまった。

 貴方はあの子の生まれた時からの渇望、

 人間の家族が欲しいという事を知ってしまった。

 そして貴方は、あの子に家族になろうと提案した。

 あの子もそれを了承した。

 そして家族生活が始まるも

 僅か一日で、貴方はあの子の不安定な存在に気付き

 あの子に欠落した触覚を与える事を望んだ。

 その結果、貴方達二人はこれから『一心同体』の生活を

 この惑星の下で続けていかなければならくなった…

 ………

 とまぁ…よくもたった四日でここまで仲が進展するものだと

 状況を整理して言っている私でさえ呆れてしまう話です』


そう皇帝陛下は現在の状況を列挙されて呆れられた。


「う…そ、それは…確かに…

 そ、そうですが…」


皇帝陛下との会話で知った緑髪のプリメーラの出生の秘密以外は

皇帝陛下が列挙した流の全くその通りであり

クライドはその言葉で全体の状況の流れを再確認して

同じ様に唖然となった。

そうだ、まだ四日しか経ってないのに、この有様なのである。


『ともかくあの子は誰がどう見ても

 端から見れば貴方に好意を持っているのです。

 貴方も、流石にそれぐらいは分かるでしょう?

 それとも、そんな事も分からない鈍感系の方なのですか?

 貴方は…』


「いや、でも…その…

 確かに貴方の分身の方のプリメーラが

 俺に好意を抱いているっていうのは…

 まぁ…なんとなく分かりますけど…

 それは、子供が抱く好意の様な、

 初めて出会った人がただ好きという

 刷り込みの好きじゃないですか…

 自分で言うのも何ですが、俺はたいした人間じゃないし

 俺より良い男なんでこの銀河ではいくらでもいるし…

 そういう良い奴に出会えば、

 彼女はきっとそっちの方を好きになるでしょう?

 俺は、ただ最初に出会ったから好かれているだけで…

 そんな偏った好意ですよ…

 そういう偏った好意だけで、嫁だの何だのって言われても

 それは極端すぎるというか…」


とクライドは今のプリメーラの好きの意識が

出会いが狭い範囲で起きている、一種の錯覚なのだと口にしてみた。

そう、出会いが無いから、この出会いが最高のモノだと思えてるだけ。

これは所詮、刷り込みなのだ。


『ふむ…貴方の自己卑下は分からなくもないですし

 反面、貴方は自分の事を過小評価し過ぎだとも思いますが…

 しかし今のこの状況下において、それは対した問題ではありません。

 貴方は根本的な所で認識違いをしています。

 あの子に貴方以外の選択の余地はありません。

 私は、最初に言いました。

 私はここに、あと500年、

 潜伏していなければならないという事を…

 そして、あの子は私の分身。

 私が側にいて初めて存在できるのです。

 つまり、あの子もこの惑星から出る事は出来ません。

 なので貴方以外の他の出会いなど、あの子には最初から無いのです…』


そう皇帝陛下は問題の一番重要な所を指摘する。


「え…

 そうなんですか!?

 彼女は…プリメーラは、一生、ここから出られないんですか!?」


クライドはプリメーラの告げた新しい情報に驚いた。

プリメーラはその様を見て溜息を付いて続ける。


『私が錯乱して、待っていれば勝てる時間切れ戦争を放棄して

 まだ残党勢力として力が残っている人類の外側(エクスターナル)

 全面戦争をしに宇宙に出て行く様な血迷った事をしなければ、そうです。

 あの子は私とアルフォーレシードが側に居なければ

 身動きが取れない存在なのです。

 だから、本来は話すべきではない、

 私の真の敵、人類の外側(エクスターナル)の事もお話ししました。

 これで、ようやく状況を理解して貰えましたか?』


そう言ってプリメーラはこの今の状況の本当の姿をクライドに説明する。

緑髪のプリメーラだけでは説明がつかない今までの状況も

皇帝陛下の詳細な説明が入るとようやく全体の輪郭が見えたのであった。


「ああ、そういう事なら…

 はぁ…

 彼女に選択の余地が他に無いのなら

 刷り込みの好意でも何でも、

 そこら辺はどうとでもいいと…」


クライドはプリメーラの言葉にそう返事をして

ようやくこの四日の間、

緑髪のプリメーラが汎銀河帝国の現皇帝のワリに

えらくぞんざいにシードから扱われていた理由も理解できた。

何処の馬の骨とも分からない者と一緒に寝ても放置し、

嫁になりたいとか言っても諫めない。

それはとても自分が大事にしている主への態度に思えなかった。

しかし、本当の主が別に存在しているというのなら

そんな適当な扱いも納得できる。

そう、彼女は皇帝陛下のコピーなので現皇帝とも言えなくもないが

かといってコピー体でもあるので、それがどう生きるかというのは

本体の皇帝陛下が居る以上、対した問題では無いという事だ。

それが分かって破顔するクライド。


『そういう事です。

 それに、最初が刷り込みの好意だからといって

 そんな事は、どうでもいいではないですか?

 どうせこの惑星の上で、貴方達はずっと暮らす事になるのです。

 そんな風にこれから長い間、一緒に生活していれば、

 最初が刷り込みであろうと、

 やがては自信が持てる自然の好意に変わるでしょう?

 今、貴方とあの子に足りていないのは、

 ただ共に生活を続けたという純粋な時間…

 記憶の共有化で、互いの身の上は、

 普通の男女以上に、もう十分、理解し合えているのですから

 後はただ時間だけが、その違和感を埋めるのです…

 ならこの際、状態認識の先行改変は対した話でもないでしょう?』


「ええええ…そうですか?

 いや…な、なるほど…

 それはそう言われるとそうかもしれません…が…

 でも、い、いきなり嫁だとか言われても…」


『ではどうするんですか?

 このどうしようもない現状を?

 それもたった四日でこんな状況になってしまったんですよ?

 今更それで躊躇う必要があるのですか?』


『陛下、一日前に人間の機微がどうのこうのと

 私に言ってませんでしたか?

 陛下の今の御言葉は、私の物言いと変わってない様な…』


そのプリメーラの督責会話の流れを聞いていて

シードは陛下が自分達の様な機械の理論で

クライドを説得しようとしているのに皮肉を言ってみた。


『私だって、本当は人間の機微を大事にしたかったですよ!

 しかし、この人が人間の機微を軽く越える『一心同体』なんて

 人では到底出来ない事をいきなり始めてしまったので、

 そこら辺はもう諦めました…

 これは恐らく常識で考えても無駄な状態です…』


『ああ、そうですか…』


皇帝の一刀両断かつ大英断の言葉を聞き、

思考空間で頬を引きつらせるシード。

そう…『一心同体』

自分で言い出した事ではあったが、こんな事を始めた以上

最早、二人を普通の常識で測ろうとする事が無意味に思えた。

これはかなり人類にとっては『前人未踏』の領域なのだ。

コンピューターにとっては

情報リンクをしてるだけの日常行動であったとしても。


「いやでも、いきなり嫁とか結婚なんて…

 普通は、お友達とか恋人とか…

 そういう風にステップアップしていくモノではないのでしょうか?」


クライドは彼女の督責にそう返して、要求されている話に対して

いわゆる一般的な『関係の段階』という奴を口にしてみた。

その言い分を聞いて破顔するプリメーラ。


『はぁ…ステップアップですか…

 なるほど…

 まぁ私は、生まれてから直ぐに婚約相手が決まって

 物心がつく前に嫁入りが決定していたので…

 いきなり嫁に嫁がされるというのも違和感は無いのですがね…

 皇族や貴族なんて政略結婚で、

 互いの意志は無視されるものですから…

 しかし普通の思考なら

 ステップアップとかそういうのが必要なんですかね…

 クライドさん的には…』


「え、陛下、結婚なさっていたんですか?」


プリメーラが会話の中でそう言ったので

彼女に婚約者が居たという事を知って驚き

それを思わず尋ねるクライド。

何分、顔立ちだけは同じなのである。

故に、イメージは当然、緑髪のプリメーラと重なる。

既に女性的な好意を緑髪のプリメーラに

生じさせていたクライドだったので

その言葉で彼女に婚約相手が居るという様な

奇妙な錯覚感が生まれたのであった。

無意識に近い領域で焦りを感じるクライド。

そんなクライドの無意識の機微には気付けず

問いに淡々と答え返すプリメーラ。


『いえ、最終的には結婚はしませんでしたけれどね…

 何分、婚約相手は六色同盟戦争で戦死されましたので…

 結局、未婚のまま皇帝位につき、

 人類の外側(エクスターナル)と戦う為に複素光子体になってしまいましたので…

 結婚する事もなく、子供を産む事さえ無かったんですよ…私は…

 そんな私なのに、自分の娘だか何だか微妙な子の為に

 母親の様に縁談話をしなければならない、この有様です

 まったく…』


そう言ってプリメーラは思わず自分の髪をガリガリかいて

皇帝の威厳も何も無い、人間らしい悪態をついた。

しかし、そこは悪態を彼女もつかせて欲しい所であった。

何なんだこの状況は…と、

ふて腐れても仕方ない話だと思えた。


「あの、えっと、それは何といっていいのか…」


そんないたたまれない話を聞いてしまい

毅然とした態度が非常に強い悪態に変わった事も相まって

思わず同情してしまうクライド。

確かに自分が同じ立場なら、

こんな泣き言を彼女以上に言いたくなるだろう。


『同情ですか?

 私に同情してくれるのなら

 その同情であの子を嫁に貰ってくれませんか?

 こんなよく分からない話しあいをしている事自体

 私にとっては眩暈のする思いなんですから…』


そんなクライドの言葉にむしろ苛立ちを更に募らせ

その勢いで娘の縁談を了承しろと詰め寄るプリメーラ。

こんな馬鹿馬鹿しい話をしているのは、

本当に馬鹿馬鹿しいと思えてしまったからだった。


「いや、でも、その…

 嫁を貰うとか、結婚とかって

 そんなに簡単に、はい、じゃぁしますって

 即断即決する様な事じゃないんじゃないですか?

 あ、いや、その…

 皇族とか貴族とか、そういう方なら

 己の意志とはか無視されるのかもしませんが…

 でも、彼女は…緑髪のプリメーラには

 皇族のしがらみとか無いのでしょう?

 それはその、互いの意志の尊重というか…

 間合いというか…」


クライドはそう言って余りにも性急な要求に

一般的な間の話を口にする。

確かに今の状況がずっと続くのならば

この延長線上で、彼女と結婚するしかないかもしれない。

しかし出会って四日である。

そのあまりの時間の少なさが、やはり意識的に問題だ。


『まぁ貴方が躊躇するのは

 常識的には分かるのですがね…

 でも、元はと言えば、

 貴方が言葉を慎重に選ばなかった事が問題なんですよ?

 これは、自己責任だと認識して貰えませんか?』


「ええ!?

 俺が言葉を選ばなかったから!?

 どうして!?」


『貴方は『一緒に家族になろう』と言ったのです!

 あの子がそれを潜在意識の中で求めていたから

 貴方は率直にそう言ったのでしょうが

 そこら辺を『友達』等と、上手い具合に言葉を選べば

 まだ一定の距離感は保てたかもしなかったのですよ!

 しかし貴方が最初に『家族』と言った以上、

 もう最初から『友達』の領域を踏み越えてしまいました!』


「あれか!!」


プリメーラがそれを強く指摘した。、

彼女の指摘に自分がプリメーラに提案した言葉を思い出すクライド。

しかし、それは結婚しようというニュアンスで言ったわけではない。


「あれは、その妹的なそんな家族になろう的な意味で…」


『まぁ貴方の意識ではそうなんでしょうけれどね!

 貴方の意識の中では!

 でも、あの子の意識では違うんですよ!

 そこら辺は、私のS級人類であった時の

 人の心の反射をコピーしているのです!!

 好きになった人に家族になろうとか言われたら

 嫁に貰って貰えたのだ…という潜在意識になってしまいます!

 人なら、そういうモノでしょう!?』


「う…それは…人だったらそうですが…

 しかし、やっぱり時間というか段階というモノが…」


『段階ですか…

 ではお友達の次の段階の恋人からは始めては…

 とか間抜けな事を貴方は考えていませんか?』


「え…それが何かおかしいんですか!?」


プリメーラの尤もな言葉に、

ならせめて距離感的な問題で『恋人』からやってみてはどうか?

と考えたクライド。

しかし、その言葉を最初から一蹴する皇帝陛下。


『クライドさん、貴方は恋をした事がありますか?』


プリメーラは静かな声でそう問いかけた。


「……」


その問いかけに、その場で考え込み始めるクライド。


「………

 いや…確かに、

 人生が妹の世話でいっぱいいっぱいでしたんで

 他の異性を見てなかったし…

 それ以前に、戦争が戦争だったんで、それ所では無かったですね…」


そう言ってクライドは今までの人生で、まず『結婚』がどうのこうのとか

そんな余裕のある事を考える状況ではなかった事を思い出した。

いや、あんな大変な状況でも色恋沙汰も同時にやってた器用な奴も居たが

狂信帝国の侵攻情報に、日に日に、皆、心に余裕が無くなっていったのだ。

そして最後は国全体が、色恋沙汰どころではない!という状況になっていた。

そんなクライドの正直な吐露に、彼の記憶をトレースしながら

首を縦に振り続けて頷くと、プリメーラは口を開いた。


『私は…少しだけ恋をした事が

 S級人類の頃にありましたので、それは分かるのです…

 貴方の記憶を思い起こせば、

 貴方が妹さんへ向けていた思いが『恋』に近いと思えます…

 遠く離れた地で、大切に思える人に会いたいと焦がれる思い…

 ただし、貴方のそれは家族愛と混ざった感情なので、

 純粋な恋心ではなかったのでしょうが…』


「はぁ…」


そんなプリメーラの言葉に頭をかきながら生返事をするクライド。

確かに大事な妹に会いたいと思っていた気持ちは

焦がれていた恋しさだったのかもしれない。

そう指摘されると、確かにそう思えた。


『恋というのは

 恋い焦がれるから、恋なのです。

 会えないからこそ、会いたいと募る気持ち…

 それが恋。

 恋人とは、会う時間が限られている

 毎日の様に会えない男女が互いを思い合う事です…

 逆に言えば、毎日、顔を合わせる様な状況では

 恋という現象が生まれません。

 何故なら、心が恋しいと思った時、一緒に生活していれば

 相手が目の前に居てくれるのですから

 その瞬間に恋しいという思いは消えるのですよ!

 故に毎日顔を合わせる思い合う男女は、恋人とは言いません。

 つまり貴方とあの子は、もう既に友達とか恋人とか

 そんな状況をすっ飛ばしているのですよ!

 たった四日で!』


「え、ええええっ!!!」


そんなプリメーラの心の関係の解説に仰天するクライド。


『陛下、論調が我々、複素結晶みたいですよ…

 そこら辺に何か人間の機微という奴は無いのですか?』


シードはそんな陛下の淡々とした

恋心の論理的な解説に閉口するしかなかった。

会えない障害が強くなれば強くなるほど恋心は燃えるとか

狂おうしい程会いたくて恋い焦がれるとか

そういう心理状況を、理論的に解説するとそういう事なのだが

まるで自分の様な複素結晶が使う論調だったので

人の機微に関して怒った人が、それはどうなのだろう?と

思ってしまうシード。


『早く嫁に貰って貰わないと、

 その後の話の方が出来ないんです!

 なら、そこら辺の人間の機微は、この際飛ばしてしまいましょう!』


『御意…』


しかし、そう陛下に人間の機微の部分をブン投げをされたので

その言葉に平伏するしかないシード。

まぁ確かに陛下の言うように、その後の方が問題なのだから

ここら辺の事はさっさと流してしまいたいのはシードも同じだった。


「しかし、陛下の仰られるように出会って四日ですよ!?

 四日で結婚とか言われても、何か、よく分からないんですが!」


『私だってよく分かりませんよ!こんな状態!

 でも何ですか?

 これからずっと、この惑星で暮らす家族契約した同棲の男女?

 一応、法律の上では正式な婚姻をしていないのなら

 内縁の妻という奴になるんですかね?

 そういう状態は!

 内縁の妻という言い方もよく分かりませんけど

 ともかく、それを二人で続けるんですか!?』


「あ、いや、そう言われると…それは…」


『中途半端でしょう?

 そんな曖昧な状態は!

 なら、内縁の妻とか中途半端な状態を続けるより

 さっさと結婚してしまえばいいじゃないですか!

 『友達』と『恋人』と『夫婦』の、恋人と夫婦の間に

 ちょうど上手い事はまり込む男女関係が無いんですから!

 あえていうなら内縁の妻ですが…

 でも内縁の妻なら、もう普通に妻でいいじゃないですか!』


「あーー

 あーーー

 あーーーー?

 まぁ確かに…そう言われると…

 そう…

 そう??」


『陛下もバッサリですな…』


プリメーラの皇帝陛下の威厳とかがどんどん無くなって、

かなり少女的な物言いになったマシンガントークと

一刀両断な物言いに狼狽えるクライドと呆れるシード。

そういえば陛下はS級人類の体を持っていた頃には

こう情熱的だったのだから、昔に戻ったというべきなのか。

それを思って奇妙な気持ちになる

シードを窓にそれを眺めていたフォレスト。

その時、何故かフォレストの魂の中に

不思議な暖かいモノが広がっていた。

それは無言でその場を眺めていたアストラストも同じであった。


『私、結局、結婚とかしてませんから!

 何か中途半端な関係見てると、イライラするんですよ!』


そこで昔の気性を思い出して、そうぶっちゃけるプリメーラ。


「あのーすいません陛下…

 ちょっと関係ない事聞いていいですか?」


『何ですか?』


「陛下って、自分で言ってられましたよね?

 あの1000年前の流血の女皇帝が自分だって…」


『そうですが?』


「銀河最大の悪って、こんなチャーミングな方だったんですか?

 自分の娘の様な存在の為に、縁談話でイライラされるとか…

 そんな貴方の手が血に染まっているって言われても…

 なんというか…」


そこで、思わずクライドは目の前の、

何か緑髪のプリメーラと被る所が見える皇帝陛下の姿を感じ

思わずクライドが無意識に意識していた『流血の女皇帝』という

『銀河最大の悪』との乖離思って、それを口にした。

その言葉に思わずカチンと来るプリメーラ。


『チャーミングとか、私をそんな風に言わないで下さい!!

 そんな事言われると、こんな人類の外側(エクスターナル)と、

 今でも戦っている自分が馬鹿みたいに思えてくるじゃないですか!

 私だって、元S級人類ですよ!

 元々、人間だったんです!

 心を持っていた人間だったんです!

 そんな私だったのに『人類の外側(エクスターナル)の野望を挫け!』の命令一つで

 一億近いの軍兵が死んでいって、手が血まみれになったという

 呆然とする気持ちが貴方に分かるんですか!』


「は?命令一つで?」


そんな思わず本音が出たプリメーラとその言葉を聞いて呆然と成るクライド。

クライドには、命令一つで一億の軍兵が

死んだという話そのものが理解できなかった。


『細かい事は、フォレストが全部処理しましたので…

 全体命令の意志決定が下れば、後は全部、思考天体の仕事ですよ』


「あーーー全自動…」


そこでシードがフォローを入れ、

命令1つで一億の軍兵が死ぬ戦争の形態を説明した。

そんな軽やかなフォローを聞いて一瞬でそれを理解するクライド。

と同時に、それだけで『流血の女皇帝』になってしまった

目の前の彼女に憐憫の情が生まれた。

また妙にチャーミングに感じる目の前の少女を

『銀河最大の悪』に変えた人類の外側(エクスターナル)という存在に憎悪も感じる。

そんな憐憫の情の色がクライドの瞳の中に映ったので

それが勘に触り、それを突き放したくなるプリメーラ。

なので、強行策に出る事にした。


『ええ、分かりました

 そんなにグダグダと煮え切らないのなら

 銀河最大の悪らしく、悪どくやりましょう…

 それが相応と言われたら、それも悪くありません…』


「は?」


そう言い出した彼女にクライドは虚を突かれてポカンとする。


『貴方があの子を嫁に貰ってくれないのなら

 あの子の存在を消滅させましょう。

 そうしましょう。

 元々、私の心の弱さが招いた種…

 ならば自分の手で刈り取るのが正しいのでしょうから…

 そしてあの子を消して、貴方も口封じの為、消しましょう。

 私は流血の女皇帝…

 今更、殺した人間が一人二人増えたとしても

 どうって事はありません…』


「なっ!?」


そうプリメーラが言った後に彼女の周囲に光の粒子が沢山生まれ

それは渦を作って数個の光の球に変わっていく。

その光の球は一見して非常に高いエネルギーを持っていると感じ

それが襲ってくればたった一撃でクライドの命は消滅する様に思えた。

その様に思わず身構えるクライド。


『貴方との記憶の共有化の時、

 私も同時に貴方の意識を見ていたのです。

 貴方は生きるという願望が希薄になっています。

 生きたいから生きている、それだけです。

 ならば貴方が考えていた最初の予定通り、

 この場所で一ヶ月生き延びて餓えて死ぬ運命に従って

 あの子と一緒に死ぬという事でいいではありませんか…』


そう言ってゆっくりとプリメーラはクライドに近付いて来た。

その様に本気の殺意を感じそれに畏怖するクライド。

だがそれよりも前に、クライドには了承できない話があった。


「俺がここで野たれ死ぬのはともかく

 彼女を…プリメーラを殺すなんて本気ですか!?」


そう叫んでクライドは皇帝陛下の突然のキレに

その気持ちを確かめようとする。

プリメーラは冷たく笑いながら言った。


『どうせ私が作った私の夢です。

 夢から醒める、それだけの事…』


そう冷たく言うプリメーラ。

その言葉を聞いてクライドの無意識が瞬間的に沸騰した。


「親が親の都合で自分の子供を殺すんですか!」


そんな『夢』という言葉で緑髪の彼女を切り捨てようとする

彼女の言葉にクライドは自分の親の姿を重ねてそれに強く反発した。

その言葉にプリメーラの瞳が光る。


『貴方の選択次第です。

 私の戦いにとっては、

 貴方達の存在は在っても無くてもどうでも良い事。

 なので、貴方達がこの惑星で暮らしていくのも

 貴方達がここで息絶えるのも、どっちでも良いのです。

 ならば、貴方が貴方の生き方を選んで下さい』


プリメーラは笑いながらそう言い、

クライドに浮いて近付いていく。


「あの子を殺すなんて選択肢は在り得ない!!

 どんな事情であれ、彼女は生まれた!!

 生きている!!

 それを親の都合で殺すなんて俺が許さない!!

 彼女は貴方に殺させない!!」


クライドは反射的にそう強く叫んだ。

それは記憶の中の親達に叫んだのと同じ反射であった。

その言質を取った事で思わず頬をニヤリとさせる彼女。


『では、あの子を嫁に貰ってくれますね?』


クライドの言葉を受けて、スッと殺気と高エネルギーの光球を消して

笑顔に戻るプリメーラ。そして楽しそうにそう言った。


「え?」


『はい、それではこの話はまとまりました、一件落着…

 あの子は貴方に嫁に貰われるという事で決定しました』


『御意、これからは陛下の仰せのままに…』


そうプリメーラがパンパンと手を叩いて話をつけたと言うと

シードがそこで六菱の姿を回転させて状況を確認した事を告げる。


「えーーー!?そんな簡単でいいんですか!?」


プリメーラの言葉に粟立って彼女の言葉を確かめるクライド。


『貴方が決めた事です。

 親の都合で殺すなんて許さない、と…

 私にあの子を殺させない、と言ったのです。

 つまり貴方が、あの子を嫁に貰うと決めたと言う事。

 貴方が決めた事です、それに責任を取って下さい』


クライドの問いかけにそう返して

楽しそうにコロコロと笑うプリメーラ。


「…………

 俺をはめましたか?

 俺のあの記憶をダシに…」


その時、本気に見えた殺気が全て演技で

自分の記憶を元に、最も自分が反発するところを狙って

演技誘導で言質を取る脅しだったのだと理解したクライド。

あくどい。

これはあくどい、と、そんな悪魔的演技に呆れる。


『男の人でしょう?

 状況にグズグズ言っているよりも

 可愛い子が好いてくれるんなら、嫁に貰ってやるぜ!

 …くらいは格好良くなって下さいよ…』


と言って舌を出してはウィンクで

クライドに男らしさを求めるプリメーラ。

その時の彼女は、妙に可愛らしい少女の様に見えた。

その緑髪のプリメーラに重なる彼女の様に

酷く呆れるクライド。


「……はぁ、分かりましたよ…

 そこまで妙に信頼されてるんなら…

 そう…

 あっちの方のプリメーラが、それでいいというなら…

 嫁でも何でも貰わせて貰いますよ!!

 いっやほーい! 

 こんな廃惑星に墜ちたら偶然にも

 美人の嫁さん手に入るらしいぜ、ラッキー!」


クライドは半ば押し売りのような強引な嫁のブン投げに心底呆れ

言われたように男が何時までもグズグズ言うのも

情けないなとも思ったので、

吹っ切れて、美人の嫁さん母親公認で手に入れた-!と

無理に叫び声を上げるしかなかった。

何か釈然としないモノは残るが、

あんな可愛い子を母親的存在が向こうから嫁に貰えと

迫って来たのである。

本人の意思確認が出来ていないのはどうかと思うが

それがクリアできてしまえば、棚牡丹的な話には違いない。

例え相手が幽霊の様な子であったとしても…だ。


『そうそう、それくらい空元気で居て貰わないと

 嫁に貰ってもらった後が大変です』


「…はい?」


そんな空元気の声を上げた時、プリメーラはそう言って

難しそうな表情で溜息を付いた。


『まぁ正直、こんなに急かさずに

 もっとゆっくり、貴方達が互いに自然にそう思えるまで

 ただ隠れて待っていても良かったのですがね…

 私も、本当はそうしたかったですし…

 しかし、既に、色々な弊害が出ているので

 そうも言ってられなくなったのです…

 なので、貴方には

 あの子を嫁に貰ってもらった後の話をしに来ました。

 そっちの方が、私にとっては本題なのです…』


「どういう事なんですか?」


そのプリメーラの妙な言葉、嫁に貰ってもらった後の方が

重要なのだという言葉の意味が分からずそれを尋ねるクライド。

美人の嫁さん出来てラッキー程度にしか

状況が把握できていなかったクライドには、

そうである事がどれほど大変な事なのか、全く見えていなかった。


『注意喚起…としか言えないのですけれど…』


「注意喚起?」


『これから貴方達二人が、この惑星で暮らしていくのに

 とても大事な事です…

 そしてその為に、私が裏で色々な情報プロテクトをしているのだと

 貴方に知って貰う為に、私は貴方の前に出てきました…』


「情報プロテクト?」


彼女が不思議な事を言い出したのでそれを注意深く聞くクライド。

まず言葉の意味が初っ端から分からなかった。

プリメーラは続ける。


『娘を嫁に貰って貰う婿殿に、

 いきなり貴方達夫婦が普通に幸せには成れません

 と言うのも酷ですが…

 それが現実なので、それを伝えるしかないのです

 貴方達は、結婚しても普通の夫婦の様に幸せにはなれません』


そう言ってプリメーラは哀しそうに微笑んだ。


「幸せには成れない?」


そんな厳しい事を確信を持って言われる事に

クライドはその言葉の意味を問いかける。


『あの子は、子供を産む事はできません』


「っ!!」


激しい言葉がプリメーラの口からクライドの耳にもたらされた。


『光子の体です…

 肉体が無いのです…

 だから当たり前の事でしょう?』


「あ……」


考えれば至極当然な事を、その時、気付かされるクライド。

ただし出会って四日であり、

それだけの時間でその性質を見切るのは難しく

挙げ句にプリメーラの母が産んだという最初の情報から

何らかの方法があるのか?という予想もあった。

しかし、今、親子関係がどういう状態なのかを説明して貰ったので

ここでようやくその疑問もハッキリした。

そして、そうなると確かに、最初から光体で生まれた彼女が

子供が産める道理など在るわけがなかった。

プリメーラは苦しそうに言葉を紡ぐ。


『不老不死と絶対不可侵の代償の様なモノです。

 肉体を捨てたからこそ、

 体から子供を生み出す事は出来なくなりました』


「不老不死の…代償…」


『その代償は、物理的に子供を産めないというだけでなく

 記憶に関しても弊害を起こします。

 今、あの子の中で、私はあの子の記憶を監視して統制しています』


「記憶の監視と統制!?」


『ええ…

 例えばあの子が貴方の嫁になりたい

 夫婦になりたいと無意識に思った時

 もう、あの子はそう思っているのですが…

 その時、夫婦になるという情報を

 あの子が私の記憶から参照しようとします。

 そこで、夫婦とは新しい子供を作るための(つがい)なのだ

 という情報が参照できますが、

 その情報をあの子が思い出せない様、私が常にロックしています…

 それが情報プロテクト…

 何故なら、あの子にはそれをする事ができないから…

 そしてその事実は、あの子の心を傷つける…』


「…なるほど

 それはそうでしょうね…」


そう説明されてクライドはようやく彼女の『本題』が何かを理解した。

そしてこれは中々、考えていたよりもかなり厄介な話だと分かる。


『あの子の意識は、私が管理できます…

 なので、あの子が自分が子供を作る事が出来ない

 という情報に出会った時、その記憶を焼却する事も私には出来ます』


「なっ!!」


それを聞いて、記憶統制はともかく、

記憶の消去さえ出来るという事実に背筋が凍るクライド。

それは人としての扱いなのか?反射的に疑問を感じた。

しかしプリメーラは沈痛な面持ちのまま続けた。


『貴方にはその事を理解して欲しいので

 私は貴方にそれを話しあいに来ました。

 貴方とあの子の会話の中で、そんな話を自然にしてしまう事が

 これから沢山、あるでしょう…

 それが夫婦になると言う事です。

 しかし、あの子は心が幼い…

 自分が、人間で言う所の『不妊症』の様なモノである事を

 今のあの子の心では、とても受け入れる事ができないと思います。

 だから、その都度、私があの子の記憶を飛ばします…

 それを貴方に、理解しておいて欲しかったのです。

 その為に私は貴方の前にこれを話に来ました…』


「……そういう事だったんですか」


クライドはその言葉で

彼女が現れなければならなかった理由が全て納得できた。

彼女の存在をクライドが知らなければ、

緑髪のプリメーラとの対話は

やがておかしな記憶の不一致を起こすだろう。

彼女が、緑髪のプリメーラに都合の悪い記憶を

その都度、飛ばすというのだから。


『ええ、この問題さえ無ければ

 もう暫く貴方達の様子を影から見守る事も出来たのですが…

 もう既に、あの子の意識の中で、

 結婚や夫婦という状態が何であるかの記憶参照が起きて、

 その都度、私がそれを何度もロックしている状態です。

 そんな状況で、貴方との会話で夫婦が子供を作る関係だ、

 等と言う話が出れば、その記憶を私は飛ばさなければなりません。

 それをすれば、記憶の不一致が起き、

 その違和感を貴方も何れ気付く事になると思いました。

 だからこその、私が現れてのこの事情の説明なのです…』


「なるほど…それは…

 結婚をしたとしても、夫婦にとっては巨大な障害ですね…」


『でしょうね…』


「………」


クライドはその説明を受けて深い溜息をついた。

それは、何というか、何と言って良いのか難しい話だと思う。

何しろ、それは彼女の悪意からではなく

娘の様な自分のコピーの幼い心を護る為の行為なのだから

それを糾弾する事はなかなか出来ないと思えた。


『ここまで言っておいて何ですが…

 そんな、嫁にするには大変なあの子を

 それでも、貰ってやってはくれないでしょうか?』


そう、とても申し訳なさそうに聞いてくるプリメーラ。

なるほど、それなら嫁にやる等と言う話は、

さっさと進めてしまいたいハズだ。

何故なら、嫁入りしたとしても、

その後が健全な夫婦関係になるか?と聞かれたら恐らくそうではない。

何故ならその問題がやがては最大の障害になるハズだからだ。


夫婦で子を為すという事、その為に結婚する事、

それ自体に、妹の事でクライドは緩い反発感を持っていた。

それ故に、自分が子供を作るなんて事にも否定的であったので

それはクライドには対した話とも思えなかった。

しかし逆に彼女の方はどうだろう?

と考えれば、当然、難儀な話になる。

好意が深くなれば深くなるほど、

健全な夫婦から迂遠な彼女の存在が

彼女の心を苦しめる可能性は大いにありえる。

そうなる事が予想できるから、クライドの方が大人な対応で

彼女に対応しなければならないという事だ。


「結婚が何かも分からん奴に、そんな事を言われても

 大丈夫です…なんて、

 とてもじゃないけど言えませんが…」


『………』


そう言ってクライドはゴチャゴチャになった思考のままで

思いつく限りの事を口にしてみた。


「まぁ俺は、この惑星で、もう死んだ身です…

 惑星に墜ちた時に、あと一ヶ月の命になり

 貴方達に出会わなければ、

 それよりも前にDNAウィルス爆弾で死んでいた…

 今、生きているのは奇跡の様なもの。

 それも生きていると言っても、銀河社会の中では

 既に存在そのものが意味を成していないです…

 この銀河の上では俺は無存在。

 つまり、もう俺自身も幽霊みたいなモンなんですよ…」

 

『………』


そう、ある一種不思議な解釈で自分を捉えるクライド。

その言葉を聞いて

クライドの生きる事への希薄さが気になるプリメーラ。

そんなプリメーラにクライドは笑いながら言った。


「だから…

 そんな幽霊みたいな俺と、

 幽霊みたいな彼女の夫婦なんて…

 なんだか、むしろ丁度な関係だと思いませんか?」


そう言って、その時ばかりはクライドも

自分でも自覚できるほどに良い笑顔を浮かべた。

幽霊の様な奴と幽霊の様な美少女の結婚。

なんだか、そう考えると、それは随分面白い。

そう純粋に思えた。

そんなクライドの言葉を受けて、

流石に面食らって目を見開くプリメーラ。


『まぁ…

 そんな解釈があるとは思いませんでした…』


そう言って大きく開けた口に手を当てる。


「俺だって、無理矢理な解釈ですよ…」


プリメーラの返事に苦笑して、クライドも彼女の呆れに同意した。

なんともまぁ自分でも、結構な無茶苦茶を考えつくモノである。

それにクライド自身が驚いた。

だが、非常識の塊のような存在に出会ってしまって

この四日間、銀河レベルの非常識に振り回されたのである。

そんな環境で生きて行くためには、自分自身も非常識の1つや2つ

思い付けていかなければ身が保たない所だった。

だから、こんな発想は丁度良いと思えたのだった。


『でも、そうですね…

 こんなおかしな存在があったのなら

 そんな不思議な関係があっても…

 いいのかもしれませんね…』


そんなクライドの言葉に苦笑しながら

プリメーラもそう言葉を添えたのだった。



うーん

出てきて二話目でキャラが崩れたか…


だんだん赤メーラがお茶目になっていくハズだったのに

もう出てきて二話目で片鱗が見えてしまうとは…


いやー、だから心配なんだよなぁ…

赤メーラの方が緑メーラよりもキャラ好感度が上になるんじゃないか?

緑メーラが空気になるんじゃないかってのが

全体プロットからちょっと懸念されるんだよなぁ…


ここら辺は、書いてみて様子見するしかないんだけども…


で、ここで終わりではなく、赤メーラとの会話は

分割三節の凄い長丁場なんで、ラストの節が次に控えてます…

まぁ赤メーラ出現は、何処で出しても長くなるはずだったから

予想通りといえば、やっぱり予想通りか…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ