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個体値バイオレンス  作者: 環 流緒
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1話 恋はするものじゃなく落ちるものなんだぜ✨

いよいよ本編です!

主人公がヒロインに出会います!

これから物語の中で重要になっていく強くなるための理由を述べた回になっています!

文章力がないのはどうかご容赦を、

第1話少しでも楽しんでもらえたら幸いです!

時が経つのは早いもので、俺がこの世に生を受けてもう七年もの時が流れた。


この七年間で俺は多くのことを知った。


まず初めに知ったのはこの世界のシステムについてだった。


この世界での主なエネルギーは魔力であり、

科学よりも魔法が発展している。


また、この世界でも七つの歳を迎えると

魔塔と呼ばれる前世での学校のような所に通うことになっている。


しかし、前世で毎回学期末に配布されていた通知表はこの世界には存在しない

代わりに個体値表なるものが配布される。


この個体値表というのは

体力、知力、魔力、パワー、カリスマ

の五つの項目を数値化したもので、この世界の社会では前世の通知表並みに重要視される


これがまずこの世界の大まかなシステムだ。


そしてもう一つ俺が学んだことは

俺の生まれたミラージュ家についてだ。


このミラージュ家というのは、この世界では

高い地位にある魔導士の一族で

母であるアリス=ミラージュは鏡の魔女として恐れられまた尊敬されている。


生まれた当初とても美しい母に浮かれていたのだが、見た目こそずっと変わらず美しいが

いかんせんおっかないのだ。

怒ると息子に平気で魔法をぶっ放してくる。

本当に恐ろしい...


俺もミラージュ家の跡取りとして日々努力こそしているが結果はあまり著しくない。


そして、今俺はこの世界で七度目の夏を迎えている。


実はもう、魔塔には入学していて人生初の

個体値表もすでに渡されているのだ。


だが、その結果は酷かった

体力 2

知力 5

魔力 2

パワー 2

カリスマ 2

知力以外平均以下という残念すぎる結果だった。


しかし!今の俺は落ち込んでなどいなかった

むしろこれから巻き返してやると意気込んでいる。


というのも、先日起きた出来事で頑張らなくてはならない理由ができたからだ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


それは、学期末、個体値表を渡された当日のこと。


俺は個体値表の酷い結果にがっくりと肩を落としていた。


母は優秀なため、この酷い結果を見せる気には到底なれず放課後真っ直ぐ家には帰らずに

家から少し遠めの広場で一人黄昏ていた。


「あぁ、もうダメだ〜、こんなん母さんに見せれるわけないじゃん」


「はぁー、開始早々これってどうなのよほんとこんなんでこの先やっていけないよ〜」


そんな風に一人でぶつぶつ言っていたのが

聞こえてしまったのかひとりの人影がこちらに向かってきた。そして人影は俺に話しかけてきた。


「ねぇ!君どうしたの?お腹でも痛いの?」


そう俺に声をかけたのは...



控えめに言って天使だった。

前世では、勉強に明け暮れていたため恋愛などしたこともなかった俺が、思わず一目惚れしてしまうほどの美少女がそこにはいたのだ。


淡く赤みがかった金髪に青く澄んだ大きな瞳、色白だが健康的な肌、全体的に華奢ではあるがどこか強い印象を受ける少女。


そんな美少女を前に俺は完全に固まってしまった。

緊張したのもあるが、何より頭が追いつかなかったのだ。

そもそもこんな美少女に話しかけられる理由が見当たらない。


混乱の中少女の顔を見ると、少女は不思議そうにこちらを見つめていた。

思わずドキッとしてしまう。


そんな俺を見て少女ははっと何かに気づいたような顔をした


「あっ!ごめんね!知らない子に急に話しかけられてビックリしちゃったよね」


そういうことでもないんだけどなぁ


と内心思いながらも彼女の話の続きを待つ。少女はこほんっと小さく咳払いをして


「えーと、私の名前はサクラ=B=ソウル気軽にサクラって呼んでね!」


サクラと名乗った少女に促され俺も自己紹介をした。


「えっと、俺の名前はマナ=ミラージュ好きに呼んでくれて構わないよ」


そう告げると少女は、


「じゃあっ!マナくん!よろしくね!私たち今日からお友達だ!」


彼女の勢いに若干気圧されながらも


「 うっ、うん、よろしくねサクラさん」そして彼女は初めと同じ問いをしてきた


「でっ、マナくんはこんな時間にここで何をしていたの?」


「えーと、実は....」


俺は彼女にここにいた理由を事細かに説明した。初対面の人間にこんな話をするのもどうかと思ったのだが不思議と口から出てしまっていたのだ。


すると彼女は

「うーむ、そっかー個体値表ねー、私も今日初めて渡されたよ!」


そうなると、やはり彼女は俺と同い年らしい。すると彼女は、


「私は、オール5だったよ!」


と自慢気に言ってきた。

なんだこの子俺に喧嘩を売ってるのかな?

と思ったのだが、彼女の顔を見るにどうも悪気は全くないらしい。

非常に変わった子だと思った。


話をしていくうちにどうやら彼女は、俺の顔色が優れないのをみて駆け寄ってきたとういことがわかった。


そのあとも俺を励まそうとしてくれているようだった。


見ず知らずの人間にここまでできるなんて彼女はやはり天使か何かなのかもしれない。


それから、しばらくたわいもない会話した。


ひとしきり会話をし終えた頃には日が完全に落ちてしまっていた。


「あっもう日が落ちちゃった!さすがにこれ以上はまずいよね」


そう言うと彼女は実に可愛らしい笑みで

「マナくん、少しは元気でた?」と訪ねてきた。


彼女の笑顔を見ると胸があったかくなる気がした。


どうやらこの短時間で俺は彼女に心底惚れてしまったようだ。


「うん、ありがとう、サクラさんのおかげで大分元気が出たよ」


俺がそう言うと彼女は笑って

「そっか、それは良かった!じゃあこの辺にしときましょう!じゃあね!マナくん!またどこかで!」

と言って走り去っていた。


時折こちらに向かって手を振りながら、

俺はそんな彼女の背中を見送ってから

ようやく帰路についた。


来た時と比べて大分足が軽くなった気がしたのは気のせいではなかったと思う。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


家の前に着くと、軽かった体も急に重く感じてきていた。


個体値表のこともそうだし、何よりこんな時間だ、きっと怒られるに違いない。


そう思うとドアを開けるのが少しためらわれた。

きっとドアを開けた瞬間に母さんの魔法が飛んでくるだろう。

死を覚悟してドアを開けると、そこにはやはり母さんがいた。


けれど、様子がおかしい。

なぜか母さんは号泣していた。

「私が悪いの〜、私がマナにプレッシャーをかけてしまったから〜、マナ〜」

母さんは俺の名を呼び、そんなことを言っていた。


そして母さんは俺を見るなり、飛びついてきた。

「マナ〜、今までどこ行っていたのよ〜

私、心配で心配で、うぅー」

俺を胸に抱きながら母さんはずっと泣いていた。

そして、

「ごめんね、マナ、私、あなたの気持ちをわかってあげられなくて、ダメな母親でごめんね」


母さんはそうやって、俺に何度も何度も謝った。


俺は胸が張り裂けそうだった。


母さんにこんなに心配をかけて、自分のことで頭がいっぱいで、そんな自分が許せなくって。


でも同時にとてもうれしかった。

前世では、こんな風に親が心配してくれるなんてなかったから。


嬉しくて、悲しくて、悔しくて、思わず俺の目からも涙が溢れてきた。


「ごめんなさい、母さん、こんなに心配かけて、もう泣かないで、俺頑張るから、二度と母さんに心配かけないように強くなるから」


この時初めてほんとうの母さんを知った。

母さんが俺に厳しかったのは、俺のためだったのだ。


でも母さんも、きっと悩んでいたんだろう。

伸びの悪い俺に、俺に厳しくしなくてはならないことに。

俺はこの日、母さんのために強くなることを誓った。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


母さんが落ち着いた後、俺はサクラ=B=ソウルという少女に出会ったことを母さんに話した。


すると母さんはとても驚いた、

「えっ、マナ、サクラ=B=ソウルに会ったの!」


「えっ母さんサクラさんのこと知ってるの?」


「知ってるも何もサクラ=B=ソウルは魔導士の名門B=ソウル家の一人娘じゃない!」


「へー、そうなんだ、全然知らなかった」


「それにね、マナ、母さん一度サクラちゃんに会ったことがあるのよねサクラちゃんが赤ん坊の時にね」


衝撃の事実!母さんはサクラさんに会ったことがあるらしい。しかも赤ん坊の時に!


でも、一体なんでだ?

俺が疑問に思っていると母さんが質問するより先に答えを教えてくれた。


「実はね、母さん世間じゃ結構有名な魔導士なのよねー、鏡の魔女って呼ばれているくらいだし」


「んで、サクラちゃんのお母さんとは同級生なのよね、それでね出産祝いの時に一回だけサクラちゃんに会ってるのよ」


えっ?母さんってそんなすごい人だったの?

全然しらなかった。

そして、どうやら母さんはサクラさんのお母さんと同級生でお友達らしい。


もっと早く言ってよー。


「まぁ、私の話は置いといて、でっ?どうなの?聞くところによるとサクラちゃんは超がつくほどの美少女だって聞くけど、マナはどうなのよ?」


「えっ、どうってどういうこと?」


「やだー、マナったらどうってサクラちゃんに会ってどう思ったかじゃない、どう?

あまりの可愛さにもう惚れちゃったの?」


母さんはやたら笑顔でそんなことを言ってくる。

正直なところ図星だった。


一目見た時からサクラさんの可愛さに心を奪われていた。


その証拠に彼女のことを考えただけで少し体火照ってきた気がする。


そんな俺の様子に気づいたのか、母さんは嬉しそうにこちらを見ていた。


「あっれ〜、マナ〜、もしかして図星かなぁ〜」


ニマニマしながら母さんはそんなことを言ってきた。

俺は図星すぎて

ただ赤面しながら俯くしかなかった。

そんな俺に母さんは唐突に告げた


「じゃあさ!マナ!頑張ってサクラさんと結婚しようか!」


俺は目を見開く、

えっこの人何言ってんの?


「母さん!それは無理だよ!サクラさん個体値表オール5なんだよ!俺じゃ無理だよ!」


「じゃあマナはサクラちゃんのこと嫌い?

結婚したくないの?」


「うっ、それは...」


「じゃあっ!決まり!サクラちゃんが優秀なのは私も知ってるけど、うちのマナだって負けない!お母さんも協力してあげるから!

一緒に頑張りましょう!」


母さんの妙なテンションにつられて俺も思わず、

「あっうん」

と返事をしてしまっていた。

なんか事態が急変しすぎて頭が追いつかないが、どうやら俺は、サクラさんに追いつくためにも、強くならなくてはならないらしい!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


そんなことがつい先日あったのだ。


だから夏休みに入ってもなお俺の体は休まらない。

なぜならば

あの日誓ったことを胸に俺はより一層努力を積み重ねなくてはならないからだ。


俺の二度目の人生初の恋が今始まる



第1話どうだったでしょうか?

これから物語はサクラとマナを中心に展開していきます!

話が進むにつれて新キャラなども続々と登場する予定なので、気長に待っていただければ幸いです。

それでは、次回第2話にご期待下さい。


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