4日目
4日目
ジムに行った。
痩せたいという理由で通い始めたジムだが、こう、筋トレやら有酸素運動をしていると、なぜか、ネタが浮かぶ。
もはや、創作のために行っていると言っても過言ではない。
ジムのバイクの上、ニヤニヤしながらスマホでラブコメを書いている。
帰る準備をしていると、受付のお姉さんに声をかけられた。
「いつも、黙々とトレーニングされてますね」
「え……あ、はい」
黙々とトレーニング。
いえ、黙々とラブコメを書いているのです。
「私、HIPHOPをやっていて、来週からプログラムを始めるんです。よかったら、どうですか?」
「私が……HIPHOPを……?」
「はい。どうですか?」
「検討します……」
家に帰り、遊びに来た妹に、その話をする。
「あんたが、HIPHOP?」
バカにしたように笑っている。
「じゃあ、そこで踊ってみてよ」
かにえRは、椅子から立ち上がった。
椅子から立ち上がる動作ですでに膝が痛い。
アレクサに頼み、音楽をかける。
かにえRは、渾身のHIPHOPを披露した。
馬の鳴き声のような声をあげて、笑う妹。
涙まで流している。
「いける? HIPHOPのプログラム。鏡ばりのスタジオで。踊れるかな」
悲鳴のような声をあげて、笑う妹。
かかってこいよ、HIPHOP。
次の日、受付のお姉さんに、参加しない旨を伝えた。




