千と千尋の神隠し、油屋はホワイト企業なのか
千と千尋の物語を観た。
カオナシが従業員を押しのけたのかぶん投げたのか、明確な暴力を振るった時、
従業員たちが一斉に息を飲んだ。
それを見て思う。
油屋では暴力がスタンダードではない、
と。
従業員たちが何者なのかは知らない。
妖怪の類なのか。人間ではないことは確かだ。
爬虫類っぽさはある。
元締めは湯婆婆。
客は八百万の神。
あんな異質な世界でも、暴力はスタンダードではない。
カオナシが兄役どのを含む数名を飲んだ時もだ。
飲んだのか、喰ったのか。
皆、怯えていた。
というか、どうしてみんな“飲んだ”って言っているんだろう。
どう考えても喰ってるよね。
初見なら絶対に喰ったと思うだろ。
咀嚼してないから?
カオナシって歯あったか。
あ、あれかぁ?
なんかジブリの有名な話があるじゃん。
面接の最後にどうこうみたいな話。
トトロの歯は草食動物の歯だとかなんだとかいう有名な話。
カオナシの歯じゃ肉を咀嚼できないだろ~みたいな?
話が逸れたけど、とにかくあの世界では喰われることもスタンダードではない。
湯婆婆も、八百万の神々も、
あそこにいる者たちを喰わない。
殴られない、喰われないことが大前提の職場ってことか。
まぁ、風呂に入りに来る神々が喰うわけがないよな。
喰らう系の神は、多分油屋になんて来ないのかもな。
そう思って調べてみたけど、人間を喰う神は日本では確認できなかった。
ギリシャ神話ではいるじゃん。
クロノスとか。
自分の子どもを喰っている。
でも、仏教ではいるよな。
鬼子母神。
でもあれは子どもをさらって喰う鬼が改心して神になったからなぁ。
それはちょっと違う。
まぁ、何が言いたいのかというと、
何の話をしたかったのか忘れてしまったということ。
いや多分、油屋ってブラックに思われがちだけど暴力も喰われることもないならホワイトなのかなぁってこと。
多分違う。
働かない者は動物に変えられてしまう。
ま、待って。
じゃあ、カエルは……?
あの世界ではカエルは動物じゃないってこと?
というか、私が千尋だったらどうしよう。
多分ハクは来ないんだろう。
だって川に落ちたことないし。
ハクが来ないから、最初の草むらあたりで消えてなくなるんだろうな。
いや、「働きません!」と湯婆婆に言って豚に変えてもらおう。
別に喰われてもいい。
できたらベーコンかローストポークで。




