冗談だよ、ベイビー
焼肉に行った。
焼肉は好きだ。
好きだった。
好きなはずだった。
それなのに、いつからか、サンチュなしでは肉を食べられなくなった。
なんなら、サンチュに肉とキムチを挟んで食べないと食べられない。
これが老化なのか。
老化なのだとしたら、早くないか。
人生百年とかいうなら、六十歳くらいで胃もたれするようになってもらいたい。
そもそも、歯が抜けるのも早すぎると思う。
生え変え。
七歳とか、八歳とか。
早すぎる。
あまりにも早すぎる。
四十歳くらいで抜けるとかでいいと思う。
「あれ、部長! もしかして、生え変えですか?」
「そうだよ。前歯。昨日抜けちゃってさ。まぁ、歳も歳だからね」
みたいな。
そんなんでいいと思う。
女は二十五を過ぎたらババァ、とかつて聞いたことがある。
人生百年時代。
二十五歳なんて、赤ちゃんだ。
愛すべきベイビー。
愛すべきベイビーだ。
二十五歳までの方々は、ベイビーの自覚を持ち、ベイビーな自分を愛して生きて頂きたい。
二十五歳以上の方々は、幼児だ。
焼肉屋の油っこい床の上で泣いて転がってもいい。
仕事に行きたくないと、玄関の前で泣いてもいい。
責任は取れないが。
では、かにえRは。
かにえRは、何なのだろうか。
秘密だ。
犬も喰わない話だし。
まぁ、心はいつだってベイビーだ。
焼肉屋の油まみれの床で、天井を見つめながら、そんなことを思った。
冗談だよ、ベイビー。




