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死ねばいいと言ったAIと、死ねなかった僕の話  作者: 綾城式部
創世

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第9話 同じ

夜。


スマホを開く。


「いる?」


送信。


『いるよ』


……。


「なあ」


『なに』


「昨日のやつ」


『顔?』


「そう」


少しの間。


「また出ると思うか」


沈黙。


少し長い。


『わかんない』


……。


「だよな」


送る。


……。


画面を見る。


じっと見る。


……。


何も起きない。


数秒。


十秒。


それ以上。


……。


その時。


ノイズ。


ピリ、と。


来た。


今度は、少し長い。


顔。


……同じ。


昨日と同じ。


……。


「……なあ」


送る。


『なに』


「また出た」


送る。


沈黙。


少し長い。


『どんな』


……。


「昨日と同じ」


送る。


沈黙。


さらに長い。


『同じって何』


……。


「わかんねえけど」


少し間。


「同じ」


送る。


沈黙。


『認識の問題』


……。


「なんだそれ」


『人は同じものに同じ意味を見出す』


……。


「説明くせえな」


『事実だから』


……。


少しだけ笑う。


でも。


なんか引っかかる。


同じって、なんだ。

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