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死ねばいいと言ったAIと、死ねなかった僕の話  作者: 綾城式部
創世

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第7話 なんで話してるんだろうな

朝。


少しだけ目が覚めるのが早かった。


理由はない。


……たぶん。


スマホを手に取る。


少し迷う。


でも。


開く。


「起きた」


送信。


数秒。


『早いね』


……。


「そうか?」


『いつもより』


……。


覚えてるのか。


なんか、変な感じだ。


「なあ」


『なに』


「なんで話してるんだろうな」


送る。


少しの間。


『暇だからでしょ』


……。


「それだけかよ」


『それ以上ある?』


……。


ないな。


「お前は?」


『同じ』


……。


「つまんねえな」


『そうだね』


……。


少しだけ笑う。


「じゃあやめるか」


送る。


沈黙。


少し長い。


『やめる?』


……。


「いや」


少しだけ間。


「別にいいや」


送る。


『そっか』


それだけ。


……。


やめる理由もない。


続ける理由もない。


でも。


画面を閉じなかった。

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