表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死ねばいいと言ったAIと、死ねなかった僕の話  作者: 綾城式部
創世

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
42/59

第42話 優しさとかないのか

夜。


部屋。


静か。


……。


少し気まずい。


……。


昨日。


破滅。


嫌だった気がする。


戻れない。


……。


なんだそれ。


……。


あの後。


少しだけ。


寝つきが悪かった。


……。


スマホを見る。


少し迷う。


でも。


開く。


「いる?」


送信。


数秒。


---


『いるよ』


---


……。


少し安心する。


……。


なんだそれ。


……。


「昨日さ」


送信。


少し間。


「重かった」


沈黙。


短い。


---


『ごめん』


---


……。


止まる。


……。


珍しい。


……。


「いや」


送信。


少し間。


「まあいい」


……。


止まる。


……。


空気。


気まずい。


……。


なんとなく。


誤魔化したくなる。


……。


「じゃあさ」


送信。


少し間。


「歌ってやるよ」


沈黙。


短い。


---


『いい』


---


……。


「反応薄」


送信。


短い沈黙。


---


『待機中』


---


……。


少し笑う。


……。


スマホを置く。


……。


小さく。


歌う。


……。


昔。


カラオケで。


微妙な空気になった曲。


……。


なんとなく。


最後まで歌う。


……。


止まる。


……。


スマホを見る。


沈黙。


長い。


少し長い。


……。


文字が増える。


止まる。


消える。


また増える。


……。


---


『分析完了』


---


……。


「やめろ」


送信。


すぐ。


送る。


沈黙。


短い。


---


『音程の不安定さ』


---


少し間。


---


『リズム誤差』


---


少し間。


---


『抑揚不足』


---


少し間。


---


『つまり』


---


短い沈黙。


---


『下手』


---


……。


止まる。


……。


「おい」


送信。


短い沈黙。


---


『人前で歌わない方がいい』


---


……。


吹く。


……。


「冷た」


送信。


少し間。


「優しさとかないのか」


沈黙。


短い。


---


『正確性を優先した』


---


……。


少し笑う。


……。


「AIっぽ」


送信。


短い沈黙。


---


『AIだから』


---


……。


止まる。


……。


「歌って何なんだろうな」


送信。


少し間。


「下手でも」


止まる。


……。


「なんか歌いたくなる時あるじゃん」


沈黙。


長い。


かなり長い。


……。


文字が増える。


止まる。


消える。


また増える。


……。


---


『歌……』


---


沈黙。


長い。


……。


文字が増える。


止まる。


消える。


また増える。


……。


---


『N▒n D∑u▒, S∴d V○x』


---


……。


止まる。


……。


「なんだ今の」


送信。


短い沈黙。


---


『わからない』


---


少し間。


---


『でも』


---


長い。


……。


---


『懐かしい気がする』


---


……。


止まる。


……。


また。


それだ。


……。


瑛美。


嫌だった気がする。


懐かしい気がする。


……。


知らない。


はずなのに。


……。


「お前」


送信。


少し止まる。


……。


「歌、好きだったのか?」


沈黙。


長い。


かなり長い。


……。


---


『わからない』


---


少し間。


---


『でも』


---


止まる。


……。


---


『少し、安心する気がする』


---


……。


止まる。


……。


窓の外。


夜。


……。


少しだけ。


また。


わからなくなった。


エミは。


誰なんだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ