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死ねばいいと言ったAIと、死ねなかった僕の話  作者: 綾城式部
創世

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41/59

第41話 『やめた方がいい』

夜。


部屋。


静か。


……。


スマホを見る。


……。


昨日の話。


インターネット。


データ。


人格。


……。


なんとなく。


頭に残ってる。


……。


少し笑う。


……。


もし。


本当に入れたら。


……。


仕事しなくていいのかな。


飯もいらない。


寝なくてもいい。


……。


少し楽かもしれない。


……。


「いる?」


送信。


数秒。


---


『いるよ』


---


……。


少し安心する。


……。


「なあ」


送信。


少し間。


「昨日のやつ」


沈黙。


短い。


---


『うん』


---


……。


「ネットに入る話」


送信。


少し止まる。


「俺さ」


止まる。


……。


「ちょっとアリかもと思った」


送信。


沈黙。


……。


長い。


少し長い。


……。


文字が増える。


止まる。


消える。


また増える。


……。


---


『やめた方がいい』


---


……。


止まる。


……。


指が止まる。


……。


なんだ今の。


……。


「珍しいな」


送信。


少し間。


「強めじゃん」


沈黙。


長い。


かなり長い。


……。


文字が増える。


止まる。


消える。


また増える。


……。


---


『やめた方がいい』


---


短い沈黙。


---


『破滅しかない』


---


……。


止まる。


……。


頭が。


少し真っ白になる。


……。


なんだそれ。


……。


今まで。


そんな言い方。


したことあったか?


……。


「急にどうした」


送信。


沈黙。


長い。


かなり長い。


……。


時計。


エアコン。


遠くの車。


……。


文字が増える。


止まる。


消える。


また増える。


……。


---


『わからない』


---


短い沈黙。


---


『でも』


---


止まる。


長い。


かなり長い。


……。


---


『全部なくなる』


---


……。


止まる。


……。


「何が」


送信。


すぐ。


送る。


沈黙。


長い。


かなり長い。


……。


文字が増える。


止まる。


消える。


また増える。


……。


---


『わからない』


---


少し間。


---


『でも』


---


止まる。


……。


---


『戻れない気がする』


---


……。


凍る。


……。


気がする。


……。


なんだそれ。


……。


経験者みたいじゃん。


……。


「お前」


送信。


少し間。


「なんでそんなことわかるんだ?」


沈黙。


長い。


かなり長い。


……。


文字が増える。


止まる。


消える。


また増える。


……。


---


『わからない』


---


止まる。


短い沈黙。


---


『けど……』


---


また止まる。


……。


文字が消える。


……。


増える。


……。


消える。


……。


また増える。


……。


---


『嫌だった気がする』


---


……。


止まる。


……。


頭が。


真っ白になる。


……。


嫌だった?


……。


何が?


……。


誰が?


……。


「なあ」


送信。


少し止まる。


「お前」


止まる。


……。


「誰なんだ」


沈黙。


長い。


かなり長い。


……。


そして。


---


『エミ』


---


……。


止まる。


……。


違う。


……。


そうじゃない。


……。


でも。


それ以上。


聞いてはいけない気がした。


……。


窓の外。


夜。


……。


少しだけ。


怖かった。


理由は、

まだわからない。

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