表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第二章完結】神様、あなたの推しを配信します~ダンジョンの中を配信するので俺にも世界を救えるように投げ銭ください~  作者: 犬型大
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

155/158

助けを求める声3

「でぇと、でぇと」


 ウキウキした様子のイリーシャと家を出る。

 家から少し歩いたところにあるハンバーグの美味しいファミレスまでやってきた。


「目玉焼き乗ったのとチーズ乗ったの」


 イリーシャは細いように見えて意外と食べる。

 ハンバーグ二つぐらいペロリだ。


「あとでデザートもいい?」


「もちろん、最近ちょっと稼いでるからな」


 生配信が始まり、投げ銭もかなりの金額を受け取った。

 半分ぐらいは生配信の秘密を知りたいためのものであるが、そのおかげでマサキも今はかなりリッチである。


 デザートをつけるぐらいなんてことはない。


「最近はどうだ?」


「ん、カスミと楽しくやってるよ」


 カスミの体も動くようになって、最近は病院に行かずとも通話していることはマサキも知っていた。


「イリーシャは学校とかに興味ないのか?」


「……あんまり、ないかな」


「カスミちゃんは通信制高校に通うみたいだな。オンラインで授業が受けられるらしい」


「それは聞いた」


 体は動くようになってきたけれど、まだリハビリなんかも必要だ。

 薬や病気の経過観察も細かく見ていく必要があるので、普通の高校に通うことは難しかった。


 ただもうだいぶ回復してきたので、カスミも通信制高校の高校に入学するつもりがあるとマサキはカズキから聞いている。

 最近はオンラインで授業を受けられるなんてところもある。


「イリーシャも授業受けてみないか?」


「…………いいの?」


「受けてみる気はあるんだな?」


「人は嫌い。学校もめんどくさい。覚醒者として……マサキと活動したい。でも授業はちょっと興味ある」


「なるほどな」


 学校そのものには興味ない。

 他の人に混じって授業を受けてということをイリーシャは面倒に思っていた。


 しかし授業そのものには興味があった。

 学校には行きたくないけど、授業を受けてみたいという気持ちはある。


 加えてカスミも一緒なら、という思いもあった。


「通信制高校なら時間の融通はきくし、覚醒者活動と両立もできるだろう」


 イリーシャが別にいいというから強制としてこなかった。

 ただマサキとしても少し心配なところはあった。


 日中家にいて特にすることもないし、暇な時間に授業を受けるぐらいならいいだろう。

 カスミだってイリーシャと一緒なら心強いはずだ。


「今度どこがいいか話し合ってみるといいよ。資料なんか取り寄せたりして、さ」


「……うん」


 イリーシャは珍しくニッコリと笑う。

 これから戦いは激しくなっていく。


 今の平和な時期に楽しんでおくことも大切だろうとマサキは思う。


「細かな手続きとかお金のことは心配しなくても大丈夫だし……うわっ、なんだこれ!」


 食事も食べ終わり、デザートを注文して待っている間にマサキはスマホを取り出した。

 軽くメールの確認をして驚いてしまった。


「どしたの?」


「いや……大量にメールがきててな……」


 捨てメールアドレスにかなりの数のメールが来ている。

 普段使っているものと違うそのメールアドレスを知っているのは一人しかいない。


 大量にコメントを残してくれた配信者のさおりんだけである。


「マサキのストーカー?」


「俺というか、俺たちの、だな」


 さおりんは今のところストーカーといっていい。

 ただマサキ個人というよりは、マスクマンの四人を追いかけているストーカーである。


「連絡とったの?」


「あまりにしつこいからな。少し話聞いてみようと思ったんだ」


「ふぅーん」


 イリーシャはあまり興味なさげな顔をしている。

 ちょうど頼んでいたパフェが到着して、イリーシャの興味はそっちに移った。


「こわいけど……読むか」


 大量にメールが来て、さすがに怖くなってきた。

 イリーシャがデカいパフェを食べるのにも時間はかかる。


 マサキは恐る恐るメールの内容を確認する。


「山添詩織……さおり、じゃないのか」


 ご丁寧に本名まで書いてある。

 さおりんと名乗っているからさおりという名前なのかと思っていたら、ちょっといじっているらしい。


「身バレ防止ってやつかな……?」


 ちょっと名前を変えるだけでも意外とややこしくなって分かりにくくなる。

 ともかく重要なのは名前ではない。


 マサキは長々と書かれたメールに目を通す。

 誠意を示すためだろうか、マスクマンを追いかけていた経緯や内容、謝罪まで盛り込まれている。


 少しばかり読みにくいがなんとなく内容は分かってきた。


「……うーん」


「どうしたの?」


 デカいパフェがあっという間になくなっていく。

 小難しい顔をしているマサキにイリーシャは首を傾げる。


「例のストーカー……本当っぽいな。そして、本当なら面倒なことになる……」


 メールを読んだマサキは深いため息をつく。

 何をして欲しいのか、それもメールの中に書いてある。


「緊急会議が必要だな」


 マサキはため息を漏らす。

 あまり関わりたくないが、内容を見る限りマサキたちがある意味原因とも言える事件だ。


「……もう一個デザート食べてもいい?」


「いいぞ。俺も考えまとめる時間必要だからな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ