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押しかけ嫁の逃亡?!


ーたぬき視点ー


ふぅ。

ようやく散らばってた分身達も戻って振り返ると、小さなオジサンがお辞儀をしてたよ。


何?!


もしかして…オジサンにもモテてるのか?!

たぬきのモテ期ってすっげー!!


「助かった。

我々は、恩は忘れぬ者。

故郷で会う日もあるだろう。必ずや…」


いつの間に小さなオジサンの集団が発生してたよ。


あれ?


ここって…コスプレーヤーの集合場所なの?

偽巨乳は?


誘拐犯じゃなくて、お見合いのお誘いだったのかも…。


チラリと見れば、押しかけ嫁がたぬきの姿を何度も見ては何か呟いてるし。


そうか!!

そんなにお揃いに興奮してるのか?


モテ期って辛いなぁ…。

オヤジのジト目が怖い。。??


あれー?


オヤジってば、頭にカチューシャした男の人と内緒話か?


オヤジよ…。

そのコスプレは女子受けしないよ…。

焦ってるのか?!


「人族よ。

思いもかけず世話になった。

本来ならば、このパパラヌに言うべきところだろうが…なんと言うか」


「鬼族の方よ。

其方等の誇り高い気性は、師匠より聞き及んでおります。

態々のお声がけありがとうございます。

このタヌキは、特別なので…」



内緒話は聞こえないけど…。


あ!!!


た、大変だよ。


オヤジ!!!


「どうしたんだ?

タヌキが、そんなに焦ってるの久しぶりに見たが…」


いつの間にか、押しかけ嫁が居なくなったよ!!


いったい…何処へ??



「人族…。

我らは礼は言わぬ。

だが、これだけは教えよう。

妖精族のは、同胞の声を聴けるのだ。

どんなに距離が離れていてもだ。


恐らく妖精族の森へ…」


人魚姫に扮装したコスプレーヤーの言葉を聞いてピンと来た!!


考え込む様子だったし。



「オヤジ!!

嫁さん(候補?)を放っておけないよ!!


行くぞ!!」


窓を開けて馬が来るのを待つ。

さっき、声がしたからな。



「早く行こう。

間に合わない!!」って…。




ーカラ視点ー


信じられない。


我が城が半壊していた。

それでも、怪我人が無いのが不思議なくらいだと門番が興奮していた。



父上や重臣は、何故か気絶したとか…。

人外が大量に出たとか…。

パパラヌが沢山のガンゼルの群れに乗って何処かへ去ったとか…。



どれも信じられない情報ばかりだ。


でも、目の前の壊れた状態の城だけは確かな事実。

更にあのパパラヌだ。


いや…

ゼルグフとパパラヌのコンビだ。


俺は覚悟を決めて城へと歩き出した。。。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(^_^ゞ カラさんから漂う悲壮感。 憐れなり(笑) [一言] 急展開に継ぐ急展開! たぬきくんに落ち着きを求めるのは酷なのでしょうが、忙しいな(笑)
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