↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
94/100

カラとゼンの喧嘩の先には…?!


ーランス視点ー


アヴィとクロンヌが到着してのは、カラ様がゼン様と大喧嘩を始めたからだ。


身体を膨らませようとするカラ様を止められたのは、僥倖だった。

で、なければ城が壊れただろう。


巨人族のトップ会談の揉め事が、まさかのパパラヌ推しか、ゼルグフ様推しかの争いとは…。


絶対にそんな時じゃないと声を大にして言いたい。


そもそも、俺がパパラヌの分身を追いかけて城の奥深くに入った時にあの爆発が起こった。


もし…。

パパラヌから貰ったポン菓子を食べて無かったら防御壁は保たなかっただろう…。


だが、その爆発より驚異だったのが、城の中に溢れる人外。


妖精族・鬼族・魚族・ドワーフ…。

最後に魔人まで。。。


空想の話だと何処か信じてなかった。

いや、誰もがそんなモノだと思う。

それは、例え巨人族でも同じで。


だから、城の中の混乱ぶりは凄まじかった。


こんな時、陣頭指揮を取る王様は寝込まれているとか。いや、王様だけでなく重臣も同じく…。


魔人の呪いだとか、様々な意見をゼン様の側近が否定する。


「いえ。

魔人自らの口ではっきり言いました。

洗脳だと…解いたのは、まさかのパパラヌ。

そして、我らを守ったのはまさの魔法使いゼルグフ様でした」


はっきり断言するその姿勢は好ましい。

巨人族の気質そのものだな。

まどろっこしいのが嫌い。


それにしても、そこからの兄弟の有能な動きは唖然の一言。


ボーッとして見えたゼン様が、次々と出す命令は的確で。

その命令を受けカラ様が実働部隊の長を務める。


まさに理想そのもの…。



問題は…この人外。


あらかたの人外は何処へとなく消えた。

残ったのは、既に魔人から人族に変わっている『ゼッフル』


魔力を失っても、魔人と言う恐怖の存在に扱いに困っていた。

そのせいか牢屋でもなく、カラ様の部屋の隣に軟禁していたのだ。


あの朝までは…。


ドカン!!!!!!


カラ様の近くの部屋に、留め置かれた俺の耳に朝一に聞こえた爆音。

間違いなく、近くの部屋が爆発したと理解し急行する。


焼け焦げた匂いの近くに、真っ黒に焦げたドアを見つける。

その前に立ち尽くすカラ様も…。


何が?

まさか『ゼッフル』が逃げたのか??


魔力を失っても魔人と言うわけか…。


「いや。

違うぞ、人族よ。


やられたのだ。証拠のゼッフルを敵の手に奪われたのだ!」


カラ様の言葉に理解した。

魔人族は、ゼッフルを連れ去ったのか…と。


昨日のゼッフルの捨て台詞が思い出される。


『無駄な事よ。

我を捕まえるなど…無意味。

それを悟るのもあと僅かだな』


苦い味が残る結論となる。

ゼン様も駆けつけたが、無言のままだ。


と、ここまでは良かったのだ。


この後が…。


「パパラヌのお陰でせっかく捕まえたのに…」の一言にカラ様が激怒。


「兄上。間違いなくパパラヌではなくゼルグフ様のお陰。

そんな事も分からぬとは、次期国王とも思われぬ」


嫌味の応酬が一触即発を、招くその時2人が到着したのだ。



「持ってきましたよ〜。

パパラヌのポン菓子!!」と。


パパラヌは宿屋で2人に「嫁入りの秘訣の伝授」とか言いながらポン菓子作りを教えていたのだ。 


喧嘩の2人には、全く聞こえないようだが…。


全く。

この2人仲がいいのか。悪いのか…。


ふぅ。


ポン菓子を今度は奪い合いとは…。

あ!!!!!


案の定、袋が破れポン菓子が辺りに散らばった…。


せっかくのパパラヌの絶品お菓子が!!



全く…。


ん?


ポン菓子が床に散らばると、床の色が変わり始めた。


どす黒い色か浮かんで…。



穴が!!!!



「待て!!!

カラよ。これは…」


穴に近づこうとしたカラ様を、ゼン様が止める。全身から強い緊張感が漲る。


「分かっておる。

恐らく…『ダラへの門』通称『地獄門』だな。


だがな…恐らくはパパラヌの言った先は『ダラ』。行くしかないだろう…」


ええーーー!!!!


まさかのダラへの門?!

更に言えば…行くのか??


カラ様はようやく国に戻ったのに??


「恩返し。我が巨人族には絶対の掟。

行くが良い。

そして出来れば我の分も彼等に恩返しを頼みたい…」


笑顔のカラ様はゼン様の手を握りしめ「行ってきます。兄上…」と。



「人族よ。

ありがとう。ポン菓子を…。

ここからは、人外の場所。

そのまま…ん?」


ふぅ。

ここまで付き合ったのだ。


行く以外ない…そうだろう?


アヴィ、クロンヌ、ベンス…。



笑顔の仲間たちと俺はカラ様の後を追う。



厳しい現実が待っていたが…それ以上に有り得ないパパラヌとゼルグフ様が待っていたのだ。。。。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(^_^ゞ ランスくん達、まだまだ付き合う辺りは損な性分してますね(苦笑) [一言] カラさんとゼンさんの喧嘩の経緯がまた何とも……(笑) しかし、此処でもポン菓子! …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。