浮島
「さて、ゼロ。」
<了解です。姫様。>
言われたゼロは大きな龍の姿に戻る。
「よっと。」
ひらりと六花は飛び上がり、ゼロの首の付け根のあたりにまたがる。
「フェンリルはどうする?」
<われは空を駆けることができるから、そのままついていこう。>
「サルは?」
「何かニュアンスがおかしかったが。おれは専用の乗り物がある。」
そう言って口笛を吹くと、どこからともなく綿あめのような雲が現れる。
「なるほど。じゃあ出発するわよ。」
そう言って、軽くゼロの首をたたく。
叩かれたゼロは勢いよく翼をはためかせ飛び上がる。
「あ、そうだ。」
そう言うと六花は指を鳴らして、周囲に水球の結界をはる。
「この水球の外には出ないでよ。何が起きても助けられないからね。」
言われた悟空とフェンリルは一つ頷いて表情を硬くした。
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<姫様~。どこですかね。>
「移動しているからね。理沙現在の島の場所は?」
<姉様。島の位置は・・・。あれ?位置情報が重なっています。>
「はっ?どこよ。」
六花は周囲を見回すが、何も認識できない。
<うーん。>
ゼロは対空して、周囲を見回す。
<あっ。みっけ。>
そういうとゼロは勢いよく真下にブレスをはく。
ブレスが当たると空間が霧が晴れるようにとけ、島が現れた。
「空間の属性がないと認識できないとかないわ~。」
<これは厄介な。>
「おいおい。これほんとにどうにかなるのか。」
全体があらわになるとそれは、一つの町がすっぽりと入る大きさがあった。
「これは・・・。神獣だけではないわね。」
<恐らく守護獣として、民を守っているのであろう。>
「俺みたいにか。」
「あんたは脅して言うこときかせていただけでしょう。」
言われた悟空はそっぽを向いて口笛を吹いた。
<姫様。どうします。このまま対空して、様子をみます。>
「うーん。そうね。様子、みようか。そうすれば、
向こうからアプローチがあるでしょう。」
<迂闊に入って術中に嵌る訳にいかないものな。>
「ですです。」
<姉様。術が剥がれたことで、内部の動きを観測できます。>
「モニタリングをして、後、私達の状態の監視もお願い。」
<了解です。>
六花は指示を出し終わると真下の町をにらみつけた。




